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まるでスイーツのような甘さ!種子島のさつまいも【安納紅】

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年7月13日

赤紫の外観、オレンジ色の内部、ねっとりとした甘み。さつまいもの「安納紅」は、種子島の風土が育んだ芸術品である。安納紅は、さつまいも栽培では伝統ある種子島において、ブランド力を誇示する安納芋から派生している。さつまいもというよりもはやスイーツとまで称賛される甘さの秘密とは?安納紅の真髄に迫ってみよう。

1. 安納紅は生粋の「メイド・イン・種子島」のさつまいも

16世紀に鉄砲が伝来したことで有名な種子島には、名にし負う甘いさつまいもがある。それが「安納紅」である。安納紅は、さつまいものブランド安納芋の中でも外観・味覚ともに優れていると評価が高い。

ブランドとしての登録は1998年

種子島で古くから栽培されてきた安納芋は、商品性にばらつきありという理由から1989年にブランド化を促進、優良な品種を選抜し登録を行った。その第1号が、安納紅である。その名の通り、赤紫色の皮が特徴である。日本におけるさつまいものふるさと種子島の名ブランドとして、引く手あまたの存在となっている。

安納紅の起源は?

JA種子屋久によれば、安納芋の起源は第2次世界大戦中にスマトラ島に出征した兵士がかの地から持ち帰った芋にあるという。よほどこの芋と種子島の土壌の相性がよかったのか、非常に甘い芋が収穫されるようになる。安納地区でとくにその栽培が普及したことから、安納芋と呼ばれるようになった。1998年の品種登録の際には、安納紅とともに「安納こがね」がともに世に出ている。安納こがねは、皮の色が薄い褐色で、実はカロテンを含むオレンジ色をしている。外観に相違はあるが、非常な甘さを誇る安納紅と味わいが酷似している。

2. 色も味わいも超濃厚、安納紅の旬と選び方

安納紅は、栽培が非常に難しく、生産量もそれほど多くはないさつまいもである。しかし、一度食べるとやみつきになる独特の甘さがある。そして、ねっとり感を有するさつまいもがもてはやされる昨今、まさに時代の寵児(ちょうじ)となりつつある。

種子島をあげて栽培される安納紅の旬

種子島の土壌には、古来潮風が運んできたミネラルがふんだんに含まれているといわれている。これが、安納紅に甘みを授ける要因とされてきた。つまり、種子島の風土なしでは、安納紅のコクや奥の深さは育たないのである。9月の終わりから12月にかけて収穫された安納紅は、30~40日ほど寝かせた後に市場に出る。

安納紅の形状は?

安納紅は、名前の通り紅色の皮と淡黄色の実を有している。皮が薄くデリケートなために、破損しやすい特徴がある。また、独特の甘みとまろやかな食感は、安納紅の多量な水分に支えられている。この水分は旨みを与えると同時に、腐敗しやすいというデメリットもある。安納紅を選ぶ際には、こうした腐敗がないかよく確認する必要がある。また、収穫や輸送にも細心の注意を要するため、希少性と併せて高価格になりやすい傾向がある。

加熱すると果肉はオレンジ色に!冷やせばアイスクリームに!

安納紅は、調理前はなんの変哲もない色のさつまいもである。ところが、加熱したとたんに目を見張るようなオレンジ色の果肉と化す。甘みは非常に強く、クリームのような濃厚さが身上である。その色と味わいが、スイーツそのものと絶賛されるゆえんなのだ。また、加熱した安納紅を冷やして食べると、まるでアイスクリームのようなまろやかさも堪能できる。

3. 推奨される安納紅の食べ方

食欲の秋にふさわしいこってりとした甘さが魅力の安納紅。その甘さを最大限に引き出すためには、皮つきのままの調理が望ましい。調理時間も、南国のテンポにあわせてゆっくりじっくり、がコツである。つまり、レンジで調理では安納紅の魅力は残念ながら引き出せない。

理想はこうである。安納紅をアルミホイルで包んでオーブンで60分、じっくりと焼きあげる。こうすると、皮がほろほろとはがれ、ねっとり甘い安納紅を実感できる。

結論

種子島の大地と空気に育まれる安納紅は、島の人々の愛情をも糧にして完成する。南国の気性そのままの、ストレートな甘さで知名度をあげてきた。さつまいもは、鹿児島県の旧名薩摩にちなんでいる。数ある鹿児島産のさつまいもの中でも、種子島の安納芋はダントツの人気だという。その代表格、安納紅は今後も種子島の人々とともに発展していくのだろう。
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