1. 小さくて甘い!ピサンマスバナナの特徴

ピサンマスバナナは、主にフィリピンで栽培されているバナナである。インドネシア語で「ピサン」はバナナ、そして「マス」は黄金を意味している。「黄金のバナナ」とは、なんともかっこいい響きだ。マレーシアが原産国だといわれているが、現在ではフィリピンの高地で数多く生産されている。ピサンマスバナナに限った話ではないのだが、バナナは寒暖差の激しい場所で育てると糖度が高くなる。そのため、フィリピンの高地で育ったピサンマスバナナは糖度が高いのだ。
- ピサンマスバナナの味は?
ピサンマスバナナは、日本でよく見かけるバナナ(ジャイアント・キャベンディッシュ)によく似た味をしており、ほどよい甘みを感じることができる。日本人の口に合うバナナでもある。食感はねっとりしていて、小さいけれど食べごたえのあるバナナといえるだろう。
- ピサンマスバナナの見た目は?
ピサンマスバナナは、7~9cmほどの長さしかない小ぶりの品種だ。小さくて手軽に持ち運べるため、携帯用のおやつにも向いている。皮は薄く、大きな衝撃を与えてしまうと勝手に皮がむけてしまうこともあるため、取り扱いには注意しよう。
2. モンキーバナナや島バナナとの違いは?

ピサンマスバナナによく似た小型のバナナはほかにもいくつかある。なかでもモンキーバナナや島バナナは、日本国内でも食べられているため、ピサンマスバナナと勘違いする人もいるのではないだろうか。
そこで、ピサンマスバナナ、モンキーバナナ、島バナナの違いを比較できるように簡潔にまとめてみた。
そこで、ピサンマスバナナ、モンキーバナナ、島バナナの違いを比較できるように簡潔にまとめてみた。
- ピサンマスバナナ:フィリピンで生産されている。ほどよい甘さが特徴的。皮の色は鮮やかな黄色。
- モンキーバナナ:フィリピンや台湾などで生産されている。強い甘みが特徴的。皮の色は鮮やかな黄色。
- 島バナナ:沖縄で生産されている。甘みと酸味の両方を感じられる。皮の色は鮮やかな黄色だが、食べごろになると茶色の斑点(シュガースポット)が出てくる。追熟が必要。
3つとも共通点が多いため混乱しやすいが、味や皮の色などに微妙な違いがあることが分かる。とくに、ピサンマスバナナとモンキーバナナは味の特徴を除くとよく似ているため、ピサンマスバナナを購入する際は、間違えないように注意が必要だ。
3. ピサンマスバナナを美味しく食べる方法を紹介

ピサンマスバナナをそのままおやつとして食べるのもおすすめだが、じつはさまざまなアレンジ方法があるのをご存知だろうか。ここからは、ピサンマスバナナを使ったおすすめの食べ方をいくつか紹介していく。
- 焼いて食べる
ピサンマスバナナは加熱をするとさらに甘くなるので、甘党の人はピサンマスバナナをフライパンで焼いてから食べてみるとよいだろう。フライパンで加熱する際、好みで砂糖やキャラメル、シナモンなどをふりかけると、さらに果肉の甘さが強調されるので、ぜひやってみてほしい。
- スイーツのトッピングに使う
アイスクリーム、パウンドケーキ、パンケーキ、ヨーグルトなどのスイーツに、ピサンマスバナナをトッピングするのもおすすめだ。スイーツの味を邪魔しない、ほどよいピサンマスバナナの甘さはトッピングに向いている。
4. フィリピンには珍しいバナナがたくさんある

ちなみに、フィリピンではピサンマスバナナのほかにも、数多くの品種のバナナを栽培している。赤い皮をしたモラードバナナ、甘さがほとんどない調理用のバナナとして知られるサバ、緑色の皮をしているブグランなど、日本ではあまり見られない珍しいバナナがある。ピサンマスバナナに負けないくらい個性の強いバナナがたくさんあるので、フィリピンに行く機会がある人は、数種類のバナナを食べ比べしてみてはいかがだろうか。
結論
ピサンマスバナナは小ぶりで食べやすく、ほどよい甘さがひそかな人気を集めている。日本ではなかなか手に入らないバナナだが、本場フィリピンでは市場に出回っているため、フィリピン旅行に行ったらぜひ食べてみてほしい。
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