1. 辛み大根の特徴
辛み大根とは強い辛みをもつ大根の総称である。多くは江戸時代から栽培されており、伝統野菜として京都府や長野県、島根県など全国各地で栽培されている。
根は短く、かぶのように見えるものもある。辛みが強いので生食や煮物ではなかなか食べられないが、薬味として古くから親しまれている。とくにそばとの相性はバツグンで、辛み大根の主産地もそばが有名な地域が多い。
根は短く、かぶのように見えるものもある。辛みが強いので生食や煮物ではなかなか食べられないが、薬味として古くから親しまれている。とくにそばとの相性はバツグンで、辛み大根の主産地もそばが有名な地域が多い。
辛み大根の種類
「辛みだいこん(京都)」
京都府の辛み大根は特有の名前はとくにないが、「吹散大根」と呼ばれることもある。元禄,宝永の頃から栽培されており、「京の伝統野菜」にも登録されている。水分が少なくつゆを薄めないため、主にそばの薬味として用いられる。
「親田辛味大根」
長野県下條村親田地区で栽培されている辛み大根。辛味成分であるイソチオシアネートは一般的な青首大根の4倍も含まれている。とくにそばとの相性がよく、「信州そば」とともに食されることも多い。白と赤の2色あり、白いものを「ごくらくがらみ」、赤いものを「とやねがらみ」として品種登録されている。
「出雲おろち大根」
出雲おろち大根は2011年7月に「スサノオ」の名称で品種登録されたばかりの比較的新しい辛み大根である。ひげ根が太いのが特徴で、その見た目がヤマタノオロチを連想させることから「おろち」の名がつけられた。薬味として大根おろしにするほか、太いひげ根は天ぷらにして食べることができる。
「からす大根」
からす大根は栃木県那須烏山市で栽培されているヨーロッパ系の黒大根である。生では辛みが強く薬味として使えるが、火を通すと甘みが増すため、焼いても美味しく食べられる。もとがヨーロッパ系の品種のため、ピクルスやバターソテーなど洋風にするのがおすすめ。
2. 辛み大根の旬や選び方
全国各地で栽培されている辛み大根は品種もさまざまで、それぞれ旬は異なるが、一般的に冬の寒い時期に旬を迎えることが多い。
多くの地域で栽培されているため、まったく見かけないということもないが、どこでも販売されているわけではないので、豊富な種類の野菜を取り扱っている店に行くとよいだろう。また、地元の道の駅などで販売されていることもある。
辛み大根の選び方は次のとおりである。
多くの地域で栽培されているため、まったく見かけないということもないが、どこでも販売されているわけではないので、豊富な種類の野菜を取り扱っている店に行くとよいだろう。また、地元の道の駅などで販売されていることもある。
辛み大根の選び方は次のとおりである。
葉がいきいきとして、みずみずしいもの
辛み大根も一般的な大根と同様、葉まで食べられるので、なるべく葉つきのものを選ぶとよい。葉がしおれたり、変色しているものは鮮度が落ちているので注意しよう。
形が整っていて、表面がなめらかなもの
形が整っていて、張りとつやがあるものがよい。表面がでこぼこしているものより、なめらかなものを選ぼう。
3. 辛み大根の食べ方
辛み大根は、主に大根おろしにして薬味として使われることが多い。水分が少ないので、出汁つゆを使うそばやうどん、天ぷらなども味を薄めることなく食べることができる。ほかに、脂ののった肉やトロなどの魚と一緒に食べると辛さが中和され、さっぱりとした後味になる。
また、加熱することで辛みがやわらぐ品種もあり、きんぴらにすると鷹の爪を加えなくても、ピリリとしたほどよい辛さになる。
また、加熱することで辛みがやわらぐ品種もあり、きんぴらにすると鷹の爪を加えなくても、ピリリとしたほどよい辛さになる。
辛み大根と人参のきんぴら
- 辛み大根と人参はやや太めのせん切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、辛み大根、人参を炒める。
- しんなりしたらみりん、しょうゆを加え、弱火で汁気がなくなるまで炒める。
結論
ツンとした辛さが特徴の辛み大根について紹介した。一口に辛み大根といっても、その種類はさまざまで味わいも違う。いろいろな食材、料理とあわせることができるので、自分の好みにあった辛み大根を見つけてみてはいかがだろうか。
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