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幻の大根!江戸東京野菜【亀戸大根】の魅力とは

投稿者:
ライター 松崎茉莉奈(まつざきまりな)

監修者:
管理栄養士 池田 絵美(いけだえみ)

2019年7月25日

江戸時代から東京都江東区亀戸で栽培されていた「亀戸(かめいど)大根」。小ぶりだが肉質がきめ細かで「お多福大根」や「おかめ大根」という愛称でも親しまれてきた。現在は栽培が減少しているが、地元の小学校で栽培体験が行われたり、飲食店で取り入れられたりと、東京の貴重な伝統野菜を受け継ぐためにさまざまな取り組みがされている。今回はそんな亀戸大根について紹介しよう。

1. 亀戸大根の特徴

亀戸大根は亀戸香取神社周辺で、江戸時代から栽培されている大根である。根は30㎝程度と比較的短く、先端に行くほど細くなり、クサビ状に尖っているのが特徴だ。根が小さいわりに葉は大きい。皮は白くきめ細やかで美しく、ほんのりとした苦みがある。

かつてはお多福大根、おかめ大根と呼ばれていたが、大正時代初期に地名から亀戸大根と名付けられた。江戸東京野菜の1つとして登録されている。

亀戸大根収穫祭・福分けまつり

宅地化が進み、徐々に栽培が減少していった亀戸大根をなんとか復活させようと始まったのが亀戸香取神社の「福分けまつり」である。亀戸地区の小学校や中学校で収穫された亀戸大根を奉納する祭りで、当日は亀戸大根のみそ汁などがふるまわれる。

江戸東京野菜とは

江戸東京野菜とは、現在の東京都内の地域で栽培される昭和40年頃までのいわゆる在来種、あるいは伝統的な栽培方法で栽培される野菜のことである。亀戸大根のほかにもさまざまな種類の野菜が指定されている。小かぶの代表品種である「金町小カブ」や菜の花に似た「のらぼう菜」、通常のオクラの2倍ほどの大きさがある「八丈オクラ」などがその代表だ。江戸東京野菜は栽培地の減少や栽培効率の悪さから一時消滅しかけたが、伝統を守り続けようと地元の住民を中心に、普及活動が行われている。

2. 亀戸大根の旬や選び方

亀戸大根の旬は2~4月頃の早春である。生産量は少ないため、東京都内でも見かけることが少ない、いまや「幻の大根」とされている。運がよければ地元の直売所などで手に入れることができるかもしれない。購入する際には次の点に注意して選ぼう。

葉がピンと張っていて元気があるもの

亀戸大根もほかの大根同様、葉まで食べられるので葉つきのものを選ぼう。葉がしなびていたり、黄色くなっているものは古いものなので要注意だ。特に葉先は変色したり、傷みやすいのでよくチェックしよう。

根の表面がなめらかで、傷の少ないもの

亀戸大根は表面のなめらかさや色の白さも特徴的である。傷があったり、ザラザラしているものよりも触ってなめらかなものがよい。また、なるべく形の整っているものを選ぼう。

持ったときに重みのあるもの

手に取って重みがあるもののほうが、水分をより含んでおり、みずみずしい。皮にハリがあり、しっかりとした固さのあるものを選ぼう。

3. 亀戸大根の食べ方

亀戸大根はほんのりとした苦みと辛みがあるのが特徴。やわらかい葉とともに浅漬けにするのがおすすめ。雪のように美しい白色は漬物にすることでより際立つ。

亀戸大根の浅漬け

1. 亀戸大根は皮をむき、好みの厚さにスライスする。
2. 葉はさっと湯がいて細かく刻む。
3. タッパーなどの容器に入れ、砂糖、酢、塩を加え軽く混ぜ合わせる。ふたをしてふり混ぜてもよい。
4. 冷蔵庫で一晩寝かせる。

また、亀戸の老舗料理店では亀戸大根を使った「亀戸大根あさり鍋」が提供されており、地元の名物料理となっている。鍋以外にも亀戸大根を使ったさまざまな料理があり、きめ細かく上品な亀戸大根の味を堪能することができる。

結論

東京の幻の大根・亀戸大根について紹介した。流通量が少なくなかなか目にする機会はないが、緻密でやわらかい上品な味と食感は亀戸大根ならでは。見かけた際は迷わず購入し、大切に受け継がれている貴重な伝統野菜の味を味わってみてほしい。
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