1. おばけかぼちゃの特徴
おばけかぼちゃとは、そういった名前のかぼちゃがあるわけではなく、通常では考えられないほどの大きさになるかぼちゃのことを指す。主にアメリカ原産のオレンジ色のかぼちゃ「アトランティック・ジャイアント」のことをいう場合が多い。
日本で一般的に流通しているかぼちゃは1~2㎏程度だが、アトランティック・ジャイアントは十分な肥料を与えて栽培すると50~100㎏にもなる。
日本で一般的に流通しているかぼちゃは1~2㎏程度だが、アトランティック・ジャイアントは十分な肥料を与えて栽培すると50~100㎏にもなる。
大きさを競う!おばけかぼちゃコンテスト
おばけかぼちゃは、その大きさが話題性を呼ぶことから、日本全国でコンテストが開かれている。有名なのは香川県小豆島の「日本一どでカボチャ大会」。ほかの地域でのコンテスト優勝者が一堂に会す総大会で、開催数は30回を超える。さらに、大会優勝者はサンフランシスコ世界大会に招待されるという特典つきだ。
世界各地でもこうした大会は開かれており、2016年にドイツで行われたコンテストでは、なんと1190㎏のかぼちゃが登場した。
世界各地でもこうした大会は開かれており、2016年にドイツで行われたコンテストでは、なんと1190㎏のかぼちゃが登場した。
大きい以外にも!ユニークなかぼちゃ
ロロン
ラグビーボールのような形のかぼちゃ。個性的な形から外国種のようにも思えるが、2009年に日本で開発された品種。なめらかな舌触りで、一般的なかぼちゃとは違う独特な食感を楽しむことができる。
そうめんかぼちゃ
19世紀に中国からやってきた瓜のような形のかぼちゃ。果肉がそうめんのように糸状にほぐれることから、そうめんかぼちゃと名づけられた。シャキシャキとした食感で、ほのかな甘みもあるためサラダなどに向く。
バターナッツかぼちゃ
ツルツルとした表面で、ひょうたんのような形をしているのが特徴。果肉はなめらかで、深いコクと香りがあるため、グリルやスープにもおすすめ。近年注目の品種である。
2. おばけかぼちゃの旬や選び方
おばけかぼちゃであるアトランティック・ジャイアントの旬は、栽培する地域によって若干異なるが、主に晩夏~秋にかけてである。
もともとは牛などの飼料用として育てられており、現在でもほとんどがコンテスト用や観賞用である。なかなか個人で買う機会はないかもしれないが、購入する際は次の点に注意するとよい。
もともとは牛などの飼料用として育てられており、現在でもほとんどがコンテスト用や観賞用である。なかなか個人で買う機会はないかもしれないが、購入する際は次の点に注意するとよい。
全体に均等に色づいているもの
観賞用として使われることの多いおばけかぼちゃは、全体がムラなく色づいているものを選ぶとよい。なるべく鮮やかなものを探そう。
表面に傷がなく、綺麗なもの
おばけかぼちゃは小さな傷でも内側まで達していると、そこからどんどん腐ってくる。収穫時や運搬時に傷ついたところには木工用ボンドを塗って固めなければならないほど繊細なのだ。
3. おばけかぼちゃの食べ方
めったに食べられることのないおばけかぼちゃだが、食べられないわけではない。
水分が多く味が薄いため煮物などには向かないが、かぼちゃの風味はあるため、食用にする場合はパンプキンパイやクッキーなどのお菓子に使用するとよい。
水分が多く味が薄いため煮物などには向かないが、かぼちゃの風味はあるため、食用にする場合はパンプキンパイやクッキーなどのお菓子に使用するとよい。
おばけかぼちゃのパンプキンパイ
- おばけかぼちゃは適当な大きさに切り、レンジでやわらかくなるまで加熱して皮をむく。
- 熱いうちにマッシャーなどでつぶし、砂糖、バター、シナモンを加えて混ぜる。
- 解凍したパイシートを4等分して、そのうちの1枚に2を適量のせ、もう1枚をかぶせてふちをフォークでとじる。残りも同じようにする。
- 表面に卵黄を薄く塗って、180℃に予熱したオーブンで20~30分ほど焼く。
結論
インパクトのある巨大なかぼちゃ・おばけかぼちゃについて紹介した。ハロウィンの時期になると、さまざまな店でおばけかぼちゃを使った「かぼちゃの重さ当てクイズ」が開かれているので、意外と目にする機会も多い。各地で開催されているおばけかぼちゃ大会にもぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。
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