1. シンプル料理を上達させる法則その1

調味料の質
毎日の食事は、手の込んだものを作るのがなかなか難しいのが現実。おのずと定番メニューであったり、シンプル料理を選ぶことも多いだろう。今回注目するのはシンプル料理を上達させる法則。ひとつめは、調味料の質にある。シンプル料理は無駄がないがゆえに、調味料の味がダイレクトに影響を及ぼすのだ。
選び方
シンプル料理を上達させるためには、本物の調味料を選ぶことが必須である。選択基準になるのは、本物であること。選び方のコツはできる限りナチュラルな生育、製法で作られたものであること。そして添加物など、無駄なものが入っていないことに尽きる。家庭に必要な調味料は、必須調味料と呼ばれることもある砂糖、塩、酢、醤油、味噌の通称「さしすせそ」。このほかに酒、各種のオイル、胡椒があればひとまずは安心だ。醤油や味噌においては、九州は甘め、東日本は濃色など、地域性も強く反映するので、好みが分かれるところ。砂糖は精製度が低いもののほうが、まろやかさが際立つ。塩は必ず天然塩を選んでもらいたい。岩塩と海塩があると味にメリハリがつく。
2. シンプル料理を上達させる法則その2

素材の質
シンプル料理を上達させる法則、ふたつめにポイントになるのが素材。シンプル料理となると素材の良し悪しもまた料理の仕上がりにダイレクトに関連してくる。素材の質とひとくちに言っても、素人目にはなかなか判断しづらいのも事実。価格が高いものばかりを選んでいると家計が火の車になりかねない。
旬を厳選
素材選びのコツとして挙げられるのが、旬のものを選ぶこと。旬の素材は味わいも濃厚で、量もたくさん収穫、漁獲できるため、必然的に価格も控えめになる。何より、旬というだけあって美味しさもピカイチなのだ。シンプル料理に値するだけの度量を持っているともいい換えることができる。シンプル料理の上達を目指すなら、旬の食材をチョイスすることを心がけたい。
3. シンプル料理を上達させる法則その3

火加減
シンプル料理最大の難関は、加減にある。特に重要なのが火加減である。火の通しすぎは、食材が固くなる、水っぽくなるなど、料理の質に多大なるダメージを与える可能性を秘めている。火を通しすぎないためには一体どんな工夫が必要なのか?まずは素材のカット方法。いくつか素材を合わせる場合は、固いものはやや小さめにカットするなど、火の通り方の違いに配慮した下ごしらえが必要だ。また下準備も重要。調味料など、あらかじめ混ぜておけるものや使用する器具は出しておくといい。
味加減
もうひとつ、味の加減も最重要事項のひとつ。美味しい料理というものは、総じて塩気がしっかりと決まっている印象を受けるものだが、シンプル料理となるとそのさじ加減が、非常に重要になってくる。厳選した調味料をしっかりと効かせる必要があるのだ。コツはどんな味に仕上げたいかきちんとイメージすること。特に塩加減は日によって感じ方もさまざま。また素材の大きさ、ポテンシャルによっても味の効き方は異なる。疲れている日、暑くて汗をたくさんかいた日は塩気を強めにする、酢を効かせるなどの工夫をするのも一つの手だ。また、出汁など旨みを感じる素材を駆使するのもいいだろう。
結論
ただ素材を炒める、煮る、揚げる、蒸すなどのシンプル料理は、工程が複雑でない反面、味がしっかりと決まらないと残念な仕上がりになってしまう。上達への3つの法則は、調味料、素材を厳選すること、そして加減を意識することにある。加減においては、慣れが大きく作用してくる。料理する機会を1回でも多く作ることが最善の近道かもしれない。
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