1. スパイスとは
スパイスとは、日本語でいうと香辛料。その名の通り、香りや辛味の強い調味料のことである。塩気があるわけではないので、味付けができるわけではない。料理に独特の風味や色をもたらしたり、臭みを和らげる、奥深さを出すことができ、古くから珍重されてきた。
スパイスと戦争
スパイスはその昔、戦争のタネになるほど、希少で人気の高いものであった。今でも限定的な場所でしか栽培できないものも多く、値段は昔よりは下がったものの比較的高価なものであることは変わりない。胡椒、クミン、フェンネルなど、単一のスパイスとガラムマサラや五香粉のように、ミックスしたものとに分けることができる。さらにホール状のものとパウダー状のものが存在する。
スパイスとハーブ
スパイスとハーブは混同されることの多いキーワード。しかしこの2つに明確な違いは存在しない。一般的にスパイスもハーブも植物から採取されるもので、スパイスは種子や樹皮、実や根の部分などを指すものが多い。またそれらを乾燥させたものが基本となる。対してハーブは、植物の葉や軸などを指すことが多い。乾燥させたものもあるが、生でも使えるところも大きな特徴である。
2. 1つ買うならこのスパイス
胡椒
多くの家庭にいまや常備されている胡椒もスパイスのひとつ。ぜひホールタイプを購入して、ミルで挽いて使ってみてほしい。高い香りが料理を一段と美味しく仕上げてくれる。黒、白、グリーンなど、カラーによっても風味が異なるので、いくつか揃えるのもおすすめだ。
クミン
クミンは我々が普段から食べているキャベツ、人参、玉ねぎ、ナスなどの野菜と相性のいいスパイスである。プラスすると一気にエキゾチックな味わいへと変化する。ホールであればオイルでしっかりと炒め、香りを立たせる必要があり、やや手間がかかるがプチプチとした食感もまた旨い。パウダータイプは調理の終盤に加えればいいので、より簡単。
チリパウダー
こちらは、ミックスパウダーのひとつ。メキシコやアメリカ、スペイン料理によく使われるものでパプリカパウダー、唐辛子、オレガノ、クミン、ガーリック、塩などがミックスされている。タコライスやタコスに使うタコミートの味付けにも欠かせないものだ。肉料理との相性がよく、奥深さと辛味を一度にプラスすることができる。
3. スパイス1つで作るレシピ
胡椒おにぎり
おもてなしや鍋、煮込み料理のシメにもおすすめな胡椒おにぎり。炊きたてのごはんに胡椒をたっぷりと加えておにぎりにするだけ。パンチの効いた味わいが癖になる。しっかりと塩をつけて握るといい。
クミンで野菜炒め
エキゾチックなクミン味の野菜炒めは、癖になる味わい。くったりとするまで野菜を炒めると甘みとクミンの高い香りとのコントラストが際立つ。野菜は単一種類で作るのがおすすめ。我が家ではニンジンやキャベツでよく作る。ホールクミンとオイルを入れたフライパンに火をつけて、オイルに香りが移ったら、千切りにした野菜を投入して、塩をふり、ふたをして蒸し煮にするだけ。
チリパウダーで肉炒め
肉との相性がいいので、ひき肉やこま切れ肉を炒める時に加えてみよう。これだけでは塩気が足りないので、塩やケチャップで味を足すとバランスがいい。豚肉や鶏肉との相性がとくにいい。
結論
スパイスは非常に多くの種類がある。たくさん揃えないと使えないと思われがちだが、そんなことはない。1つでも食卓のバリエーションがぐんと広がる。まず、スパイス使いに慣れることが第一歩。気になるスパイスをゲットして、いろいろと使ってみよう。
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