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甘さが特徴のスモモ【貴陽】はギネスブックが認めたビッグサイズ!

投稿者:
ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:
管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年8月16日

桃やメロンに比べると、なんとなく素朴で野性味があふれるイメージがあるスモモ。そのようなスモモのイメージを打ちこわしたのが「貴陽」である。貴陽は、スモモの範疇から飛び出す高級感で圧倒的な存在である。大きさや糖度の点から、貴陽の特徴をみていこう。

1. 苦節20年の歩みから誕生した超高級スモモ、貴陽

貴陽が誕生したのは、20世紀の終わりである。山梨県の育種家のたゆない努力によって生まれた貴陽は、いまだ生産量も少なくなかなか入手が難しい。貴陽の来歴をみてみよう。

1977年から独力で邁進した品種改良

山梨県の果樹農家を営んでいた高石鷹雄氏が、貴陽の生みの親である。高石氏は1977年に「太陽」からの品種改良を開始している。
6年後に結実、改良の10年を経て、1996年に新品種「貴陽」として登録された。通常のスモモの2倍にもなる大きさ、突出した甘さを持つ貴陽を生み出した原動力は、高石氏のセンス、判断力、信念に依るところが大きいといわれている。高級感あふれる貴陽は一粒一粒きれいにパッキングされて販売されることが多く、扱いもほかのスモモとは一線を画しているのである。

ギネスにも認定された世界一の大きさ

2012年7月、貴陽は320gを超える重さが世界一と認定され、ギネス・ワールド・レコーズから認定証が交付された。スモモ栽培の長い歴史の中でも、300gの大台を超えることができたのは貴陽のみといわれている。通常のスモモの重さが100〜150gであることを考えれば、その大きさが珍重されるのも当然かもしれない。ギネスブック登録を嘉して、巨摩野農協では貴陽を明治神宮に奉納した。スモモ農家の今後の繁栄と振興を祈願するためである。また、2009年から2年続けて、貴陽は伊勢神宮にも奉納された。これは、スモモとしては初の快挙である。神にもふさわしい品格を愛でられてのことであろう。

2. 大きさだけではない、糖度にも注目!のスモモ、貴陽

これまでのスモモとは一線を画するプロフィールゆえに、超高級と格付けされる貴陽。抜きんでているのは、その大きさだけではない。20年を費やした品種改良によって、糖度においても超高級の名に恥じないレベルを誇っている。

貴陽の外観、果実の色は?

貴陽は、きれいな球形が特徴である。球体を包むように、濃紅色の皮が果粉をまとわりつかせて取り巻いている。果実の部分はきめが細かく、果汁がしたたり落ちるほどジューシーである。果実の色は優しい黄色をしている。貴陽は、7月中頃から収穫が始まり、8月一杯が最も美味しい時期とされている。

大きいから大味などといわせない

2007年、スモモの生産地として有名な熊本県は多品種の導入を検討、貴陽と大石早生、そしてソルダムの比較を行い報告している。ギネスにのった貴陽は300gを超えていたが、平均的な重さは露地もので200g弱。それでも、大石早生が100gに満たず、ソルダムがわずかに100gを超える大きさであることと比較すると、並外れていることは一目瞭然である。さらに貴陽は、糖度においてもほかを凌駕する強さを見せた。他品種の糖度が11~13度という数字であったのに対し、貴陽は15~17度。酸味が少なく甘みが強いという評も、数字で証明されたことになる。従来のスモモとは別のカテゴリーの果物のようだという感想も、あながち間違っていないのかもしれない。

3. 明治神宮に奉納されたスモモ「貴陽」の美味しい食べ方

太陽という品種を親に持つことからも神性を感じる貴陽、各地の神社に奉納されるという誉れ高きスモモである。これほどのスモモは、どのようにして食べるべきなのだろうか。

甘さに定評のある貴陽は、あまりよぶんな手間をかけずにシンプルに食べるのがその美味しさを最もよく実感できる。皮がついたままの貴陽の、真ん中あたりに包丁を入れて1周分切る。貴陽の上部と下部を、両手で持ってひねると、ぱっかりと真ん中で割れるのである。1個食べれば、お腹はいっぱいだ。通常のプラムのようにかぶりつくと、したたる果汁が皿からもこぼれ落ちることになるので注意が必要である。

結論

勤勉な一日本人の20年に及ぶ努力が生み出した「貴陽」。スモモの中では随一の高級品種として、また世界が認めた大きさによって他を圧する存在である。1個を完食すればそれだけでお腹を満たしてくれる大きさに加え、豊潤な甘さにも定評がある。真夏の水分とパワーの補給に、大いに貢献してくれる果実といえる。
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