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セロリの代表品種は中間種?身近な野菜になるまでの歴史に迫る

投稿者:
ライター 亀崎智子(かめざきさとこ)

監修者:
管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2019年8月16日

香味野菜であるセロリはその独特の香りから好みが分かれてしまう野菜でもある。しかし、この香りが好きという人も多い。そんなセロリは古代ギリシャの時代から食べられていたほどの歴史を持つ野菜でもある。そこで今回は、セロリの歴史と品種について紹介する。

1. 昔は薬効が期待されていた野菜、セロリ

セロリはもともと、古代ギリシャ・ローマ時代は薬効が期待されていたこともあり、主に薬や香料として使用されていた。ほかにも、古代エジプトにおいては、死者を葬るときに使われていたといわれている。
イタリアで薬用植物として栽培が開始されたセロリであるが、フランスで食用として栽培されるようになったのをきっかけに、ヨーロッパやアメリカでも栽培されるようになった。

日本に伝わったのは16世紀末頃

加藤清正が東洋種のセロリを朝鮮半島から持ち帰ったのが最初といわれており、その後、江戸時代にオランダ船によって西洋種も持ち込まれた。幕末や明治時代にも栽培は行われていたが、強い香りが拒否されることが多く、なかなか定着しなかった。第二次世界大戦後にやっと受け入れられるようになった野菜である。日本で一般的に出回っているセロリは香りが比較的弱いものが多い。

2. セロリは大きく分けて4品種

セロリは大きく4品種にわけられる。それぞれの特徴を紹介しよう。

セロリ(中間種)

国内で最も流通しているセロリであり、その大半は「コーネル619」と呼ばれる品種である。茎の色が黄白色、葉は淡い緑色で、繊維質が多いものであるが、香りが比較的弱いので日本人に好まれている品種である。主に長野県で盛んに栽培されている。

ホワイトセロリ(白色種)

茎が白色で細いので、見た目はセロリよりは三つ葉に似ているという特徴もある。セロリ独特の香りが強くないので、セロリの香りが苦手な人でも挑戦しやすい品種である。

グリーンセロリ(緑色種)

茎も葉も緑色のセロリである。小ぶりなセロリなので、株ごと市場に出回っていることが多い。肉厚で繊維質が少ないのでスジは気にならないが、セロリ独特の香りが強いという特徴がある。セロリの消費量が世界一のアメリカでは一番人気がある品種である。

芹菜(キンツァイ)

東洋の在来品種であり野生種に近い。日本では、スープセロリという名で呼ばれることも多い。茎がとても細く、香りが強いので臭み消しとして使用されることも多い。中華料理には欠かすことができない食材の1つでもある。

3. 涼しいところで盛んに栽培されるセロリ

セロリは涼しい気候を好むため15〜20℃くらいが最適温であり、乾燥に弱いという特徴もある。限られた地域でのみ栽培されているので、時期により出回っているセロリの産地が異なる。6〜11月は長野県産、12~5月は静岡県産のものが市場に出回ることが多い。この2県で全体の60%を占めており、ほかには福岡県や愛知県でも栽培されている。また、一年を通してアメリカで栽培されたものも輸入されている。

新規参入の生産者がなかなか増えにくい

種まきから収穫まで約6ヶ月もかかり、高度な栽培技術が必要とされることもあって、新しく生産を開始するという生産者がなかなか増えないのが悩みの種にもなっている。そのため、生産地はある程度限られた地域のみである。

日持ちもしにくいセロリ

涼しいところを好むセロリは、収穫後に鮮度が落ちるのも早い。そのため、基本的にはできるだけ早く食べきることがおすすめである。

結論

独特な香りが特徴であるセロリだが、長い時間かけて改良することで香りがきつくない品種のものも作られている。香りの強さが苦手という人も、中間種やホワイトセロリであれば美味しく食べられる可能性大であるので、一度試してみてはどうだろうか。
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