1. セロリの種類

セロリはヨーロッパから中近東、インドにかけて自生するセリ科の植物で、清涼感ある芳香が珍重されてきた。古代エジプトでは臭い消しや魔除けとしてミイラに飾られ、古代ギリシア・ローマでは胃腸薬や強壮剤などに使われていた。
日本へは16世紀に朝鮮へ出兵した加藤清正が東洋種のセロリを持ち込んだといわれ「清正人参」という名もある。西洋種は江戸時代にオランダから伝わり、江戸末期から明治時代に栽培されたが、独特の香りが敬遠され、本格的な栽培は戦後以降に始まった。
品種は次のように色によって3つに分類されている。
日本へは16世紀に朝鮮へ出兵した加藤清正が東洋種のセロリを持ち込んだといわれ「清正人参」という名もある。西洋種は江戸時代にオランダから伝わり、江戸末期から明治時代に栽培されたが、独特の香りが敬遠され、本格的な栽培は戦後以降に始まった。
品種は次のように色によって3つに分類されている。
グリーンセロリ(緑色種)
茎が緑色で、香りが強め。アメリカで人気が高い。日本生まれの小型品種「トップセラー」は、葉が肉厚でやや甘味も感じられる。
セロリ(中間種)
薄緑色をした一般的なセロリで「コーネル619」という。茎は太いが筋は少なめで、香りはグリーンセロリより穏やか。
ホワイトセロリ(白色種)
茎は真っ白で細く、葉は三つ葉のように小さくて柔らかい。香りも控えめで食べやすい。
他にも、セロリの一種として次のような野菜がある。
他にも、セロリの一種として次のような野菜がある。
芹菜(きんさい)
キク科だがセロリに似て「スープセロリ」といわれる。東洋在来種で中華料理の炒め物やスープ、薬味としてよく使われる。
セロリアック
セリ科だが、カブのような根茎を食用とする。セロリの風味があり「根セロリ」といわれる。生食のほか、炒め物や茹でてじゃがいもと一緒にマッシュポテトにして食べる。
2. セロリの特産地と旬

セロリは地域によって収穫される時期が異なるので、店頭に通年出回っている。冷涼な高地でよく育つので、長野県が生産量の約4割を占め、年間国内生産量1位となっている。
◆長野県
旬は5~11月。「コーネル619」を改良した「幸みどり」という品種をはじめ、諏訪や松本でオリジナルの品種が開発されている。
◆静岡県
旬は11~5月。ハウス栽培の割合が高く、この時期は静岡の生産量が1位となる。
◆愛知県
旬は11~5月。静岡と同じくハウス栽培が多い。
3. セロリの選び方

新鮮な状態のものを一口かじると、セロリは大の苦手という人でも、突然セロリ好きに大変身することがある。澄み切った香りと、心身ともにすっきりとするような味わいが最大の魅力だ。セロリなんて買ったことがないという人も、農家の直売店や産地の道の駅などで見つけたらぜひ試してほしい。新鮮なものは葉の緑色がつややかで勢いがあり、筋の凸凹が浮き上がっている。
その際、もし茎の付け根が変色していたり、液体がしみ出したりしていたら、日が経っているので気をつけよう。また、茎が平らに近いものも避けた方がベター。茎が内側に巻き込まれていて、太いものを選ぼう。
見極めて選んだフレッシュなセロリを味わう際は、生本来のシャキッとした歯ごたえを楽しもう。スティック状でも食べやすいが、茎をちょっと斜めにスライスした方が、清々しい香りとみずみずしさを、断面からダイレクトに味わえる。塩やオリーブオイル、マヨネーズ、クリームチーズ、バーニャカウダ、ディップなどを付けては食べ、付けては食べを繰り返していくうちに、きっと止まらなくなるはずだ。
その際、もし茎の付け根が変色していたり、液体がしみ出したりしていたら、日が経っているので気をつけよう。また、茎が平らに近いものも避けた方がベター。茎が内側に巻き込まれていて、太いものを選ぼう。
見極めて選んだフレッシュなセロリを味わう際は、生本来のシャキッとした歯ごたえを楽しもう。スティック状でも食べやすいが、茎をちょっと斜めにスライスした方が、清々しい香りとみずみずしさを、断面からダイレクトに味わえる。塩やオリーブオイル、マヨネーズ、クリームチーズ、バーニャカウダ、ディップなどを付けては食べ、付けては食べを繰り返していくうちに、きっと止まらなくなるはずだ。
結論
セロリは肉や魚の臭み消しにもなる香味野菜の代表選手。セロリの茎と葉、ニンジン、パセリ、ローリエやハーブをタコ糸でしばったり、だしパックに詰めたりしたもの(「ブーケガルニ」といって、フランスの煮込み料理でよく使われる)を鍋に入れると、臭み消しと風味付けの両方の効果を発揮する。ぜひシチューやポトフなどを作る時にご活用あれ。