このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
ごぼうの旬を知りたい!3種類のごぼうの旬の時期や産地も紹介

ごぼうの旬を知りたい!3種類のごぼうの旬の時期や産地も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年9月 7日

きんぴらや煮物などでよく使われるごぼう。日本ではよく食べられる野菜のひとつといえるだろう。年中スーパーなどで販売されているイメージがあるが、ごぼうの旬の時期を知っているだろうか。実はごぼうには種類があり、旬の時期が異なるのだ。ここでは、種類ごとの旬の時期や産地などを紹介していく。ごぼうをより美味しく食べるために知っておくといいだろう。

  

1. ごぼうの旬は年2回

ごぼうに種類があるのを知っているだろうか。よく出回っている一般的なごぼうは、直径2~3cmで長さ1mほどの細長いもので、「滝野川ごぼう」というものだ。東京都の滝野川付近で栽培、改良され、いまでは全国的に栽培されている。生産されるごぼうの9割が、この滝野川ごぼうの派生品種となっており、育ちが早いものは「新ごぼう」として栽培されている。新ごぼうは、完全に成長する前に収穫してしまうので直径1.5cmほどで長さも30cm程度しかない。滝野川ごぼうと新ごぼうは、収穫時期が違うので旬の時期も違う。日本ではごぼうの旬を年に2回も味わうことができるのだ。旬の滝野川ごぼうは、香りがよく、歯ごたえがしゃきしゃきとしている。新ごぼうは、若採りなので柔らかく、アクが少ないのが特徴だ。

2. ごぼうの旬と産地

ごぼうといえば、一般的には滝野川ごぼうのことを指す。前述した通り、東京都の滝野川が発祥で、いまでは全国的に栽培されている。ここでは一般的なごぼうの旬の時期と産地を紹介しよう。

ごぼうの旬の時期

ごぼうは春頃に種まきをし、秋から冬にかけて収穫する。滝野川ごぼうのような、長さが1mくらいになる長根種は、種まきから150~180日程度で収穫できるのだ。ごぼうは10~12月くらいの晩秋から冬が旬の時期となる。年間を通して流通しているが、12月が最も出荷量が多くなっているようだ。旬の時期のごぼうは、香りがよく、しゃきしゃきとした独特の歯ごたえで、旨みも多い。この旨みは皮の部分に多く含まれているので、皮をむかずに食べるといいだろう。

ごぼうの産地

滝野川ごぼうは東京発祥だが、全国的に栽培されており、とくに東京より北の地域で栽培が盛んだ。青森県が最も多く生産しており、茨城県や北海道、千葉県なども多く栽培している。

3. 新ごぼうの旬と産地

育ちの早い新ごぼうは、完全に育ってしまう前に若採りする。新ごぼうは色白で、茎が付いたまま販売されていることが多いのだ。筋が張り切っていないので柔らかいという特徴を活かしてサラダにしたりするほか、柳川鍋に欠かせない食材となっている。ここでは新ごぼうの旬の時期や産地を見ていこう。

新ごぼうの旬の時期

新ごぼうの収穫時期は4~6月頃、旬は6~7月だ。春から初夏に収穫されるので「春ごぼう」や「夏ごぼう」と呼ばれることもある。春に収穫されたごぼうはより柔らかくみずみずしく、夏に収穫されたものはややあっさりとした香りをもつのだ。年中流通しているごぼうに対し、新ごぼうは収穫されてすぐ出荷するので、春から初夏しか流通していない。

新ごぼうの産地

現在は滝野川ごぼうが青森県や茨城県、北海道など主に東から北の地域で栽培されているのに対し、新ごぼうは熊本県や宮崎県など九州地方が主な栽培地である。九州地方では、稲作が終わった水田でごぼうを栽培している。そのため「水田ごぼう」とも呼ばれている。

4. 葉ごぼうの旬と産地

ごぼうには、葉や茎も食べることができる「葉ごぼう」もある。葉ごぼうは独特な苦みやさわやかな香りがあり、平安時代には薬とされていたといわれる。天ぷらやごま和えなどにして食べることが多いようだ。ここでは葉ごぼうについて紹介していこう。

葉ごぼうとは

一般的なごぼうは根の部分を食べるのに対し、葉ごぼうは葉と茎の部分も食べられる。葉の大きさは直径20cmほど、茎の長さは30~50cmほどで、根は小さく短い。見ためはフキに似ている。関西ではよく出回っており、若ごぼうとも呼ばれる。

葉ごぼうの旬の時期

春を呼ぶ野菜とも呼ばれる葉ごぼうは、1~4月に収穫され、3~4月が旬だ。ハウス栽培であれば、1月下旬から収穫でき、露地栽培であれば3~4月上旬が収穫時期となる。葉ごぼうは収穫された1~4月に産地を中心に流通しているようだ。旬の時期が短いので、見つけたら買い逃さないようにしたほうがいいだろう。

葉ごぼうの産地

葉ごぼうは関東や北日本ではあまり見かけることがなく、出回るのは関西を中心とした地域である。「越前白茎ごぼう」「八尾若ごぼう」が代表的な葉ごぼうとして有名だ。越前白茎ごぼうとは、福井県の伝統野菜である。八尾若ごぼうは大阪府八尾市で栽培されている葉ごぼうだ。八尾市は葉ごぼうの主な産地として有名だ。葉ごぼうは、ほかには香川県高松市などでも多く生産されており、ふるさと野菜として親しまれている。また、葉ごぼうは、産地を中心とした地域でしか手に入らないようだ。通信販売での取り扱いは多くはないが、旬になれば取り寄せることは可能。クール便で届けてくれるので、ぜひ利用してみよう。

結論

年中出回っているごぼうには種類があり、旬の時期に違いがある。一般的なごぼうは晩秋から冬、若採りの新ごぼうは春から初夏が旬の時期だ。つまり、ごぼうには旬の時期が2回あることになる。このほかにも、葉や茎も食べられる葉ごぼうもあり、春が旬の時期だ。これらのごぼうにはそれぞれの美味しさがあるので、旬の時期に味わってみるといいだろう。
この記事Check!
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2019年8月 8日

  • 更新日:

    2021年9月 7日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧