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貝割れ大根と大根って同じもの?違うもの?その関係性の謎を解く

貝割れ大根と大根って同じもの?違うもの?その関係性の謎を解く

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2019年10月23日

大根は日本では非常にポピュラーな野菜のひとつ。旬の冬だけに限らず、年中手に入れることができる。同じ大根という名がつく貝割れ大根も、年中安定した価格で販売されているスプラウトのひとつである。ところで皆さんは、貝割れ大根と大根の違いを説明することができるだろうか?貝割れ大根が大根たるゆえんについて調べながら、双方の違いについてまとめていこう。

  

1. 貝割れ大根と大根

貝割れ大根とは

スーパーでは、もやしやアルファルファなどと同じように販売されていることが多い貝割れ大根。貝割れ大根はスプラウトと呼ばれる新芽の一種、つまり大根の新芽である。貝が割れたような葉のかたちから、この名がついたといわれている。カロリーが低いわりにビタミンKやビタミンCが豊富に含まれている。プランターでも簡単に育てることができるが、同じスプラウトの仲間である豆苗のように何度も収穫することはできない。

大根とは

大根は日本人に非常に馴染みの深い野菜のひとつ。アブラナ科の野菜で、葉っぱは七草としてもよく知られている。普段、我々が食しているのは根茎部分。根茎部分は淡色野菜、葉部分は緑黄色野菜に分類される。日本で広く流通しているのは青首大根と呼ばれるものだが、ほかにも在来種や色の異なるものなど、さまざまな大根が存在する。大根にはジアスターゼというデンプンを分解する酵素が含まれている。この酵素は熱に弱いことから、大根おろしなどにして魚や肉に添えられることも多い。

2. 貝割れ大根と大根の違い

上記の通り、貝割れ大根と大根は同じものである。そのため、貝割れ大根を植えれば大根ができるということになる。ただし現在では、貝割れ大根は新芽を食べる野菜として、根茎が大きくならないよう品種改良が繰り返されており、貝割れ大根を植えても大根にはならない可能性が大きい。

栄養価

そもそも緑黄色野菜と淡色野菜の定義をご存知であろうか?一部例外もあるが、緑黄色野菜とは可食部100gあたりにβ-カロテンが600μg以上含まれているものを指す。可食部100gあたりに含まれているβ-カロテン量を見てみると、貝割れ大根は1900µgなので緑黄色野菜に、大根の根茎部分は0µgなので淡色野菜に分類される。

3. 貝割れ大根と大根を使った料理

貝割れ大根と大根は、使い道にも違いがある。貝割れ大根は新芽で柔らかいので、生食でサラダなどにするといい。火を通しすぎると独特の歯ごたえなどがなくなってしまうので、火を通す場合はさっと仕上げに加えるだけで十分。大根の葉も切り方によっては生でも食べることができるが、火を通した方が食べやすい。根茎部分は生食でも火を通してもいい。

貝割れ大根の美味しい食べ方

貝割れ大根はぴりっとした辛味が美味しさのポイント。この辛味を生かすなら、断然生食がおすすめだ。パクチーなどの香味野菜と合わせて、変化球のグリーンサラダにすると暑い夏にもぴったりの料理になる。作り方は、洗って水気をよく切った貝割れ大根をごま油とおろしニンニク、醤油、酢を合わせた調味液とともに和えるだけと簡単。ささみをあわせるとボリューム感が出て満足感も上がるだろう。食べやすさを重視するのなら、マヨネーズを効かせたサラダにしてもいい。

大根の美味しい食べ方

大根は、煮物や焼き物、炒め物、味噌汁、サラダなどさまざまな料理で活躍してくれる。暑い夏におすすめの食べ方は、大根おろしにすること。冷しゃぶやそば、うどんなどのトッピングにもぴったり。家焼肉にも欠かせない存在だ。変わり種としておすすめしたいのは、短冊に切った大根に片栗粉をつけて揚げた大根フライ。いつもとは違った食感が癖になる。

結論

貝割れ大根も大根も同じ大根というカテゴリーに入るが、含まれる栄養素や食感、用途の違いから別の野菜を思っておいた方がいいだろう。貝割れ大根にも大根にも、それぞれ長所がある。各々の長所を活かしながら、上手に使い分けて美味しくいただきたい。
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  • 公開日:

    2019年8月18日

  • 更新日:

    2019年10月23日

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