1. 瀬戸ジャイアンツの特徴とは

瀬戸ジャイアンツは美しい黄緑色の果皮と張りのある大粒の実が特徴的で、超高級マスカットとして注目されている。具体的な特徴や誕生について見ていこう。
■美味しいぶどうの3大条件を持つ
瀬戸ジャイアンツが美味しいと評判なのは、「大粒」「種なし」「薄皮」という特徴を併せ持つからだ。美味しいぶどうの3大条件とされるこれらの特徴を兼ね備えているぶどうは多くないため、高級ぶどうとして扱われるのもうなずける。
■個性的な形と新しい食感
ほかのぶどうとは違った特徴としては、粒の形が個性的であることが挙げられる。瀬戸ジャイアンツは一粒一粒に割れ目があり、まるで桃の実のような形なのだ。この特徴的な形から、岡山県の生産組合限定で別名「桃太郎ぶどう」と呼ばれる。
皮が薄いため、サクサクとした食感が楽しめるというのも人気の理由である。また、糖度は18度前後とかなり高いが、さっぱりとした上品な甘さのためしつさは感じられない。
皮が薄いため、サクサクとした食感が楽しめるというのも人気の理由である。また、糖度は18度前後とかなり高いが、さっぱりとした上品な甘さのためしつさは感じられない。
■岡山県生まれの交配種
瀬戸ジャイアンツは「グザルカラ」と「ネオマスカット」の交配種である。岡山県岡山市「花澤ぶどう研究所」において花澤茂氏により開発され、1989年に商品登録された。マスカットに次ぐ岡山県の代表的なぶどうを作り出したいという花澤氏の思いから、長年研究を重ねられ誕生した新しいぶどうである。
生産地としては岡山県が全体の7割以上を占め、残りも香川・広島・愛媛など瀬戸の地域に集中している。
生産地としては岡山県が全体の7割以上を占め、残りも香川・広島・愛媛など瀬戸の地域に集中している。
2. 瀬戸ジャイアンツの旬と入手方法

瀬戸ジャイアンツはあまり見かけたことがないという人も多いのではないだろうか。手に入れるためには、まず旬を知ることが大切である。そのうえで入手方法をおさえておこう。
■旬は9月、出荷は夏から秋にかけて
瀬戸ジャイアンツの旬は、9月がピークである。出荷は7月中旬~10月上旬まで行われるが、生産地や栽培方法によっても多少ずれがある。一般的なぶどうとほぼ変わらない時期に旬を迎えると考えていいだろう。
■産地直送便を利用しよう
瀬戸ジャイアンツは高級品のためスーパーなどで売られるぶどうと一緒に並ぶことはまずない。旬の時期に産地を訪れて購入することもできるが、遠方の場合は通信販売が便利である。産地直送を行う店舗が数多くあるので、「瀬戸ジャイアンツ」もしくは「桃太郎ぶどう」で検索してみよう。
3. 瀬戸ジャイアンツの美味しい食べ方

瀬戸ジャイアンツはシュガースポットと呼ばれる茶色い斑点が果皮の表面に出ると食べごろだ。美味しい食べ方を紹介しよう。
■そのままかじりつく
皮ごとポリポリ食べられるのが瀬戸ジャイアンツの魅力。冷蔵庫で1~2時間ほど冷やしたあとサッと洗い、つまんで食べれば手が止まらなくなること間違いなしだ。皮も種も気にする必要がないので、ストレスなくいくらでも食べられてしまうだろう。
■スイーツのトッピングに
皮がついた状態でそのまま食べられるぶどうは、ケーキやアイスクリームなどのトッピングにも向いている。瀬戸ジャイアンツは実の形がユニークなので、スイーツに一粒添えるだけで華やかになるに違いない。
■ジャムやシャーベットに加工
実をそのまま食べるだけでなく、加工しやすいのも瀬戸ジャイアンツの魅力だ。皮や種を取り除く必要がないため、まるごとミキサーにかけてシャーベットやジュースにしても美味しい。刻んでヨーグルトに混ぜたりするのもおすすめだ。煮詰めてジャムに加工すれば長持ちする。瀬戸ジャイアンツの美味しさをさまざまな形で楽しもう。
結論
美味しいぶどうの条件を兼ね備えており、形もユニークな瀬戸ジャイアンツ。見て楽しみ食べて楽しめる新しいぶどうは、食卓に出せば家族の会話が弾むこと間違いなしだ。旬の時期を逃さず、ぜひ試してみたい逸品である。
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