1. アムスメロンの特徴と誕生
アムスメロンはほかのネット系メロンとは大きく異なる特徴があり、それがメリットともデメリットともなっている。高級メロンは味とともに見た目の美しさが重要で、ネット系メロンの場合網目が細かく均一に表れているものがよりよい状態とされる。ところがアムスメロンは網目が均一ではないうえに、表皮の色もほかのメロンとは違うのだ。
■縦縞模様が個性的
アムスメロンにはすぐにほかのメロンと見分けることができる特徴がある。それは、網目状の模様に加えてスイカのような縦縞が見られるという点だ。果肉はほかの青肉メロンと同じような薄緑色だが、皮の色は全体的に濃く深緑色である。美しいというよりは個性的な印象が強いため、贈答品として選ばれることは少なく、店頭に並べたときにほかのメロンに見劣りするといわれることも多い。
■皮が薄く食べごたえバツグン
見た目は美しいとはいえないかもしれないが、味は決して劣らない。アムスメロンは食べごろを迎えると皮の近くの部分まで柔らかくなる。つまり可食部が多く食べごたえがあるメロンなのだ。香りも芳醇で甘みが強く、果汁も豊富である。糖度16度をアムスメロンの最上級としており、千葉県銚子市では金印「甘さ16」のラベルが貼られブランドメロンとして販売されている。
■命名の由来はアムステルダム
日本園芸生産研究所において開発されたアムスメロンは、1974年に発表された交配種である。アールスフェボリットとロッキーフォードを掛け合わせた品種に、オランダ系のオーゲンを交配させ作られた。花粉親がオランダ系のため、首都アムステルダムの「アムス」をとり命名された。
2. アムスメロンの旬と入手方法
アムスメロンは、ほかのメロンと異なり完熟収穫で出荷されるため、店頭に並ぶものはわずかである。いつでも購入できるわけではないので、旬と入手方法を事前におさえておくことが大切だ。
■旬のピークは6月
アムスメロンは5~7月にかけて出荷され、最も多く出回るのは6月である。産地は千葉県を中心に全国に点在するが、栽培には高い技術が必要で手間もかかるため生産者の数は多くない。
■産直販売や直送便・道の駅でゲット
旬の時期になると産地ではメロンの直売が行われる。道の駅などを中心に出荷する生産者も多い。また、通信販売で購入することも可能だ。価格も3~6玉(総重量5~6㎏)で5000円ほどと決して高くない。
3. 美味しいアムスメロンの見分け方と食べ方
アムスメロンは購入した時点で追熟の必要がない状態であることがほとんどだ。店頭で購入する場合は、逆に熟れすぎていないか確認しよう。
■ポイントは網目の細かさと重量感
アムスメロンには網目がやや粗く出やすいという特徴があり、細かくするには温度や湿度管理を徹底させる必要がある。つまり、手間をかけ育てられたものほど網目がきれいなのだ。研究においても網目の細かさと甘さには関連性があるとされているため、網目をチェックして選ぶとよい。
■食べごろまでは常温保存を
道の駅などでは漬物用として販売されるアムスメロンもあるが、フルーツとして楽しむ場合は既に食べごろの状態だ。手に入れたらあまり日が経たないうちに食べてしまおう。食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れて冷やすと美味しさが引き立つ。
■カットして種を取り除こう
アムスメロンを食べるときは、半分にカットして種を取り除こう。そのあとは6等分や8等分など好みのサイズにカットするといい。皮の近くまで甘いため、子どものために一口大に細かくカットしてもどの部分も美味しく食べられる。
結論
個性的な見た目と食べごたえのある美味しさが魅力のアムスメロン。日持ちがしにくいことと美しさの面ではほかのメロンに劣る部分もあるが、自宅で楽しむには最高の品種といえるだろう。価格も比較的手ごろなので、旬の時期に取り寄せてみてはいかがだろうか。
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