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知られざる野菜【コールラビ緑系(グリーン)】の魅力とは

知られざる野菜【コールラビ緑系(グリーン)】の魅力とは

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2019年8月16日

コールラビという野菜を知っている人はあまりいないだろう。アブラナ科の野菜で、皮の色から緑系(グリーン)と紫系(パープル)の2種類に分けられる。丸っこい茎の部分はカブのようだが、葉っぱの生え方が独特である。今回はコールラビ緑系(グリーン)にスポットを当て、特徴など詳しく見ていこう。

  

1. コールラビ緑系(グリーン)の特徴

カブのような丸っこい茎から、にょきにょきと生えた緑色の葉はなんともユニークな姿をしている。それがコールラビだ。知名度の低い野菜だが、味や栄養に関しては食卓に取り入れたくなる魅力がたくさんある。

■キャベツに似た味

コールラビ緑系(グリーン)は丸っこい茎の部分を主に食べる。代表的なアブラナ科の野菜といえばキャベツがあるが、コールラビ緑系(グリーン)の味もキャベツやブロッコリー、カブと似ている。緑色の皮のものも紫色の皮のものも、皮をむくと中身はクリーム色をしている。味も食感も皮の色で変わらない。生で食べるとカリッとした歯ごたえを楽しめ、加熱するとほどよい柔らかさで、さまざまな料理に使えるのが魅力だ。

■栄養たっぷり

コールラビ緑系(グリーン)は、淡白な見た目と味だが意外にも栄養が豊富だ。ミネラル類としてはカリウムが、ビタミン類としてはビタミンCや葉酸が多く含まれている。

2. コールラビ緑系(グリーン)の誕生と名前の由来

コールラビの誕生は意外と古く、日本に伝わったのも最近ではないようだ。では、いつ頃からコールラビは食べられるようになったのだろうか。

■原産は地中海沿岸

コールラビの原産は地中海沿岸といわれる。ヨーロッパではわりと知名度の高い野菜で、15~17世紀頃から食用として広まった。アジアにも18世紀には伝わり、中国や台湾では一般的に食べられている。日本に伝わったのは明治時代初期と意外にも古いが、普及はしなかったようだ。

■ネーミングはキャベツ+カブ

コールラビという名称はドイツ語で、コールはキャベツ、ラビはカブという意味である。日本では「蕪甘藍(カブカンラン)」「蕪玉菜(カブタマナ)」「球茎キャベツ」などと呼ばれている。甘藍はキャベツを指すため、コールラビと同様キャベツとカブを組み合わせたネーミングだ。いろいろ呼び名はあるが、結局コールラビという名称が一番浸透している。

3. コールラビ緑系(グリーン)の旬と入手方法

日本では知名度の低いコールラビ。流通量は多いとはいえないが、それでも入手する方法はあるはずだ。

■コールラビの旬

コールラビは緑系も紫系も旬の時期に変わりはなく、一般的には秋から冬が旬とされる。日本の場合、気温の低い北海道では夏に収穫される。

■入手は産直か取り寄せ

日本ではコールラビの生産者自体が少なく、なかなか出回らない状況だが、産直や道の駅などで見かけることはある。産地は長野県や神奈川県などに比較的多い。また、宮崎県清武では「きよちゃん大王」という名称でコールラビが特産物として販売されている。プランター栽培なども可能な野菜のため、自分で家庭菜園にチャレンジするのもいいだろう。

4. コールラビ緑系(グリーン)の美味しい食べ方

コールラビ緑系(グリーン)を美味しく食べるには、茎が大きくなりすぎる前のものを選ぼう。直径5~7㎝ほどが理想的だ。皮や葉がみずみずしく張りがあるかチェックすることも忘れずに。

■保存方法

コールラビ緑系(グリーン)は乾燥に弱い野菜のため、新聞紙にくるみ野菜室で保存するのがおすすめだ。日持ちはするが、3~4日ほどで食べきろう。

■さまざまな料理に

コールラビ緑系(グリーン)は、皮をむいて白い果肉を食べる。生のままスライスしたものをサラダとして食べても美味しい。塩もみすれば浅漬けやマリネにもなる。煮崩れしにくいため、厚めのカットでポトフやスープにするのもおすすめだ。また、炒め物にも向いている。水溶性のビタミンCが含まれるため、煮たり茹でたりする場合は汁ごと食べられる料理にしよう。

結論

キャベツとカブのよさを併せ持つコールラビ緑系(グリーン)。日本で出回っていないのがもったいないほど、料理にも使いやすく栄養も豊富なコールラビ緑系(グリーン)。これから家庭菜園に挑戦するなら、このような希少な野菜を育てるのもいいかもしれない。
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  • 更新日:

    2019年8月16日

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