1. とにかく大きい!加賀太きゅうりの魅力

きゅうりは丸かじりできるイメージが強いが、加賀太きゅうりは皮をむいて種を取ってから食べる。皮は硬くて苦みが強く、種も硬くて大きいので基本的には食べられないのだ。味も普通のきゅうりとは少し違い、青臭さがやや少なくやさしい味わいである。
■加賀太きゅうりの特徴
・サイズは?
とにかく大きい加賀太きゅうり。実際のサイズは長さ25cm前後、太さ7cm程度、重さは約600gとかなり大きいのが分かる。大きいものは1kgを超えることもある。長さはそこまでないが、太くてずっしりとしているのが特徴だ。
・ウリに近い味わい
加賀太きゅうりはきゅうりというよりウリに近い食味。さっぱりとした味わいで、基本的には加熱して食べるきゅうりだ。
2. 加賀太きゅうりの産地と旬

加賀太きゅうりは1936年に金沢市久安町で生まれた品種。加熱用の品種として栽培され、品種改良を重ねて1952年に現在の形になった。現在も石川県金沢市で栽培され、各地に出荷されているのだ。加賀太きゅうりは「金沢市農産物ブランド協会」により、加賀伝統野菜の1つとして扱われている。
■収穫時期
一般的なきゅうりの旬は6~9月頃。加賀太きゅうりの収穫時期は4月上旬~11月下旬とかなり長めだ。春先から収穫が始まり、秋頃まで楽しむことができる。収穫時期は長いが、限られた場所でしか栽培されていないため、なかなか市場には出回らないのが現状だ。スーパーなどにはあまり売っておらず、現地に行くか通販などで購入するしかない。
3. 加賀太きゅうりを存分に味わう食べ方とは?

加賀太きゅうりは普通のきゅうりとは食べ方が異なる。ここでは、加賀太きゅうりの美味しさを存分に味わえるおすすめの食べ方を紹介する。
・煮物
皮をむいて種を取り、1口サイズにカットして煮物にすればトロっとした食感が味わえる。煮込むことで柔らかくなり、生のきゅうりとはまた違った美味しさになるのだ。ひき肉であんかけを作ったり、豚肉などと一緒に煮たりしても美味しく食べられる。あまり小さくカットしてしまうと煮崩れるので、やや大きめにしておくのがポイントだ。
・酢の物や漬物
薄くスライスして好みでサッと茹で、酢の物や漬物にしても美味しい。分厚く切ってしまうと食べにくいので、スライサーなどを使って薄くスライスするといいだろう。
・冷や汁
夏にピッタリの冷や汁もおすすめ。アジや豆腐を薬味や味噌とともにすりつぶし、薄く切ったきゅうりと出汁を合わせて食べる。ごはんにかけても美味しいので、夏バテで食欲がないときにもおすすめだ。
・おでんに入れる
旬の終わり頃になると、寒い日も出てくるだろう。そんなときは、おでんに加賀太きゅうりを入れるのもおすすめだ。出汁がしっかりとしみ込み、ジューシーな食感と味わいが楽しめる。ベーコンなどを巻いてから煮込んでも美味しい。
結論
今回は、ちょっと珍しい加賀太きゅうりを紹介した。とにかく大きい加賀太きゅうりだが、加熱して食べると驚くほど柔らかくて美味しいのだ。きゅうりを加熱して食べるイメージはあまりないかもしれないが、この機会にぜひ試してみてほしい。ちなみに、加賀太きゅうりだけでなく、普通のきゅうりを炒めても美味しく食べられる。きゅうりを生でしか食べたことがない人は、その美味しさにきっと驚くだろう。
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