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本当に同じ料理?おでんのつゆは地域によって千差万別!

本当に同じ料理?おでんのつゆは地域によって千差万別!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2019年8月24日

さまざまな出身地の人が集まると、おでんのつゆについて話してみると面白いかもしれない。地域によって種類がさまざまで、人によっても好みが違う。本記事では、おでんのつゆについて、地域ごとの違いをいくつか紹介していく。話のネタにはもちろん、出張などで遠出する場合の食事の参考にもなれば幸いだ。

  

1. おでんのつゆは、見た目からして多種多様

それぞれの地域ごとに、さまざまな種類のつゆがある。最もわかりやすい例はコンビニのおでんで、地域別のつゆが用意されている。出張などでほかの地域に出向いた際、コンビニに入って驚いた人もいるのではないだろうか。同じおでんでも、色が地域によって大きく異なる場合もあるのだ。たとえば静岡風は黒いつゆ、京都風は淡い色のつゆだ。色の違いには、使うしょうゆの種類も関係している。おおざっぱにいえば、関東では濃口しょうゆ、関西では薄口しょうゆが使われることが多い。そのため、地域によっておでんのつゆに差が生じるのである。

2. おでんのつゆの味やつけダレもさまざま

おでんのつゆは、見た目だけでなく味も地域によって大きく異なる。そもそも使う出汁や味のベースが違うため、驚くほどの味の違いが生まれるのだ。おおまかにはしょうゆベースとみそベースの2つに分類されるが、実際はもっと複雑だ。以下で見ていこう。

・しょうゆベースのつゆ

おでんでもっとも幅広く食べられるつゆで、あっさりと食べられる味付けだ。代表的なのは東京風だが、ほかにも地域ごとに出汁の種類が異なり、さまざまな味を楽しむことができる。たとえば高知ではかつお節と鶏出汁、長崎ではあご出汁が使われる。ほかにも、つゆで具材を煮込んだうえでタレなどをつけて食べる文化もある。たとえば姫路では生姜じょうゆが使われるほか、静岡風は出汁の粉末をかけて食べる。同じしょうゆベースといっても、地域によって連想される味はまったく異なるといってよいだろう。

・みそベースのつゆ

最も有名なのは名古屋のみそおでんだろう。名産である八丁みそを使い、甘辛く、濃い色の付いたつゆで具をじっくり煮込むため、見た目も味わいも非常に濃厚になる。また、みそベースのタレをつけて食べる文化もある。たとえば青森風(生姜みそ)、高松風(白みそ、からしみそ)が当てはまる。出汁中心の淡い味付けとはまったく異なり、ごはんが進む味であるともいえる。

3. つゆと具材の組み合わせで、複雑な味わいが生まれる!

つゆ単体だけではなく、使われる具材から出る出汁の組み合わせで独特の風味が生まれるケースもある。たとえば、福岡風には牛すじが使われているため、牛肉由来の香りがつゆにも移っている。また、沖縄風には豚足やウインナーが使われることが多く、こちらも肉の香りとつゆの組み合わせで独特の風味が生まれる。ほかにも、札幌風の白子など、独特の具材が複雑な味わいを生む。具材の中には、自ら出汁を出すものと、つゆを吸うものがあり、これら具材の組み合わせによっても面白い地域性が生じているのだ。馴染みのあるおでんと比べて想像してみると、好きな地域のおでんが見つかるかもしれない。

結論

おでんのつゆは地域によって千差万別で、自分の馴染みのおでんを普通だと思っていると驚くことも少なくないだろう。コンビニなどのおでんでは風味の違いがわかりにくいかもしれないが、もしどこかに立ち寄る機会があれば、食堂や居酒屋などでおでんを注文してみてはどうだろうか。おでんから地域色を考えるのも面白い試みかもしれない。
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  • 更新日:

    2019年8月24日

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