タイ料理【カオマンガイ】を家庭用フライパンで作ってみよう

カオマンガイを作る際に、ムネ肉とモモ肉どちらを使うか悩むところだろう。ムネ肉の特徴は脂肪が少なくタンパク質やナイアシンが豊富であること、脂肪が少ないため淡白でさっぱりとした味わいであること。ムネ肉は水分が逃げやすいため、調理法によってはパサついた食感になるが、ムネ肉全体を加熱前にフォークで刺し、ビニール袋に水、塩、砂糖をいれてもみ込むと柔らかくなる。ムネ肉は「足し算の料理」といわれ、スープやソースで味を加えるほうが向いている食材だ。

一方、モモ肉はほどよい脂肪分があり、タンパク質や鉄分、ビタミンB2が多い部位である。適度に脂肪があるのでコクと旨みのある味わいになる。肉質は硬めだが、出汁の役割もするので煮物には欠かせない存在といわれている。モモ肉は素材の持ち味を活かした料理に使うことがおすすめで「引き算の料理」といわれる和食に多く使われている。モモ肉は加熱前にフォークで刺すと皮が縮みにくくなる。欧米料理や中華料理にムネ肉が使われることが多いが、カオマンガイはムネ肉を使う場合とモモ肉を使う場合のレシピがある。それぞれの特徴を踏まえて好みのほうを選ぶといいだろう。