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小さくても立派なやまのいも!【むかご】の特徴や食べ方を紹介

投稿者:ライター 松崎茉莉奈(まつざきまりな)

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年8月28日

長いもや自然薯などの葉の付け根に小さな塊があるのを見たことがあるだろうか。むかごと呼ばれるこの塊は、小粒ながらも、やまのいも独特の風味とコクをしっかりと持っている。皮には土の匂いがほんのりと残っており、自然や季節を感じられる貴重な食材だ。今回は、むかごの特徴や食べ方について紹介しよう。

1. むかごの特徴

むかごは、長いもや自然薯などの葉の付け根にできる直径8~15mmの小さないも(球芽)のことである。やまのいもの赤ちゃんのような存在で、「ぬかご」と呼ばれることもある。
小ぶりではあるがホクホクとした食感で、噛むと口の中いっぱいにやまのいもの風味が広がり、炊き込みごはんや汁物などに使われることが多い。
むかごは親株から離れて土の上に落ちると発芽することから、食用以外に種いもとしても利用される。

・種いもとしてむかごを使うメリットは?

植物は通常、花を咲かせて受粉し、実をつけるというように数を増やしていく。そうしてできた新たな実は親の性質が受け継がれるが、全く同じというわけではない。これは、人間の子でも同じことがいえる。
一方むかごは、親株の一部が分離した状態で、いわばクローンのような存在だ。親と全く同じ形質を示す。このように親の一部から子ができる繁殖方法は、無性生殖と呼ばれる。遠隔地で増殖できない、環境などの変化に対応できないなど、種の存続において欠点もあるが、親株の分身であるむかごには養分がたっぷり含まれているため、成長が早いというメリットがある。

やまのいもだけじゃない!無性生殖の植物

「オニユリ」

朝鮮南部から伝わったとされ、日本でも古くから栽培されているユリである。赤っぽい橙色で、黒い斑点のある花びらは勢いよく反り返り、横または下向きに咲く。
タネからは開花までに6~8年かかるのに対し、むかごからはその半分ほどの期間で花を咲かせる。

「ノビル」

ねぎやわけぎのような見た目の植物で、日本全国に自生している。根元には玉ねぎのような球根がついており、葉、球根ともに食用とされる。ほんのりとした辛みがあり、にらやねぎのような風味がある。

2. むかごの旬や選び方

長いもや自然薯の旬は11~12月頃だが、むかごの旬はその少し前、9~11月頃である。
むかごは俳句の季語としても知られ、かの有名な松尾芭蕉や芥川龍之介もむかごを題材にした句を詠んでいる。
一般的なスーパーではなかなか見かけることはできないが、旬の近くになれば直売所や品揃えの豊富な百貨店などに並べられることもある。
購入する際は次の点に注意して選ぼう。

ツヤがあり、乾燥していないもの

むかごの最大の敵は乾燥である。むかごは皮が薄いため、水分が抜けやすい。乾燥しているものは表面にシワが入っているので、注意して見てみよう。
また、購入後も湿らせたキッチンペーパーでくるむなどして、水分が抜けないように保存しよう。

粒がそろっているもの

むかごの大きさがバラバラだと、調理する際に火のとおりにムラが出る。自然のものなのですべて同じ大きさというのは難しいが、なるべく実がふっくらとしていて粒ぞろいがよいものを選ぼう。

3. むかごの食べ方

むかごには小粒でありながら、やまのいも独特の香りとコクがたっぷりと詰まっている。炊き込みご飯はん汁物の具材、炒め物などにしてもバツグンの存在感がある。
土っぽい香りが強いため、すり鉢の中で軽く押しつけるようにして洗うとよい。

むがご料理の大定番!むかごごはん

むかごといえばむかごごはん。簡単にできるのでむかご初心者でも挑戦しやすい料理だ。
まず、米を洗い目盛りまで水を加えるところまでは通常の炊飯と同じ。そこに塩を加えて混ぜ、むかごをのせて炊飯するだけでOK。炊きあがったあとは好みで酒を少量ふりかけると、風味が増す。
また、一般的な炊き込みごはんにむかごを加えても美味しい。

むかごのバター炒め

むかごごはんだと風味が強すぎてちょっと...という人にはバター炒めがおすすめである。
こちらもむかごごはん同様、簡単にできる。
まず、フライパンにバターを熱し、むかごをやわらかくなるまで炒める。最後に醤油をサッと絡ませて完成だ。にんにくを入れるとパンチのある一品となる。

結論

やまのいもの赤ちゃん、むかごについて紹介した。一般的にはなかなかお目にかかれない食材だが、自然豊かな風味とコクがあり、長いもや自然薯と同じく栄養も豊富である。調理方法もさまざまなので、サンマやマツタケ同様、秋の味覚として家庭の食卓に取り入れてみてはいかがだろうか。
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