1. ブラックマッペもやしの特徴

ブラックマッペもやしは黒豆を発芽させたもやしのことで、黒豆もやしとも呼ばれる。もとになる黒豆は主にミャンマーやタイから輸入され、インドではカレーのお供として有名なナンの原材料として使われている。
またブラックマッペもやしは一般的なもやしよりも細く水分が少ないため、風味や甘みを感じやすい。
またブラックマッペもやしは一般的なもやしよりも細く水分が少ないため、風味や甘みを感じやすい。
もやしの歴史
もやしは平安時代の書物にすでに記載があるほど、日本において歴史の深い野菜だ。かつては薬として利用されていたが、明治時代には食用として広く親しまれるようになった。第二次世界大戦敗戦後、原料豆の輸入ルートが途絶えたことで一時生産は停滞していたが、生産業者の組織化や流通網の発達などにより見事復活を遂げた。かつてはブラックマッペもやしが主流であったが、緑豆もやしの太さや長さが消費者により好まれやすいことなどから、緑豆もやしが流通の大半を占めるようになった。
2. ブラックマッペもやしの旬や選び方

ブラックマッペもやしも、ほかのもやしと同じく1年を通して販売される。黒豆もやしや細もやしの名で店頭に並んでいることもあるのでチェックしてみよう。
選ぶ際は次の点に注意するとよい。
選ぶ際は次の点に注意するとよい。
茎が透明感のある白色で、ツヤがあるもの
茎の色が濁っていたり、茶色く変色しているものは鮮度が落ちている証拠なので気をつけよう。つややかで綺麗な茎のものを選ぶとよい。
茎にハリがあり、折れていないもの
茎がしなしなになって弱っているものは避けよう。途中で折れたりせず、しっかりとしているものを選ぶとよい。
袋の中に水分が溜まっていないもの
ブラックマッペもやしはほかのもやしに比べ、水分が少ないので水は出にくいが、もし袋の中に水が溜まっているものがあれば、避けるようにしよう。
3. ブラックマッペもやしの食べ方

ブラックマッペもやしも、ほかのもやしと同様にさまざまな料理に使うことができるが、水分が少ないという特徴を活かすなら炒め物がおすすめだ。火を通してもベチャっとなりにくく、食材の味や食感を損ねない。
また、広島のお好み焼きでは一般的な緑豆もやしよりもブラックマッペもやしが使われることが多い。
また、広島のお好み焼きでは一般的な緑豆もやしよりもブラックマッペもやしが使われることが多い。
ブラックマッペもやし料理は時間との勝負!
ブラックマッペもやしは緑豆もやしや大豆もやしに比べて細い分、火のとおりも早い。調理方法に限らず、長時間加熱しないのが美味しく仕上げるコツである。火にかける時間は数秒~せいぜい30秒程度にとどめ、余熱で火を通すようにしよう。
ブラックマッペもやしと豚肉の炒め物
- ブラックマッペもやしを流水で洗い、豚肉を一口大に切る。
- フライパンでごま油を熱し、にんにくのみじん切りを入れて香りを出したら、豚肉を炒める。
- 豚肉の色が変わったら、ブラックマッペもやしを入れて数秒炒め、塩こしょう、酒、醤油、砂糖などで味付けをし、皿に盛りつける。
広島風お好み焼き
- ホットプレートに生地を広げ、かつお節、せん切りキャベツ、ブラックマッペもやし、天かすの順にのせていく。
- 具材を覆うように豚肉を広げてのせ、塩こしょうをする。
- 生地の残りを上からかけ、一番下の生地が焼けたらひっくり返す。
- 隣で焼きそばを炒めて味付けし、平らに広げ、焼いている生地をそのまま焼きそばの上にのせる。
- 隣で卵を焼き、その上に焼いている生地をのせ、最後にひっくり返す。
結論
かつて主流だったブラックマッペもやしについて紹介した。炒め物に合うブラックマッペもやしだが、汁物や和え物にしても美味しく食べられる。もやしにはブラックマッペもやし以外にも種類があるので、自分の好みに合ったもやしを探してみてはいかがだろうか。
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