1. 白ねぎと青ねぎの違いって何?

まずは白ねぎと青ねぎの違いを見てみよう。白ねぎはその名の通り白い部分が多いねぎのことで、関東を中心に食べられている。一方で青ねぎは全体が緑色で、関西を中心に食べられているのだ。白ねぎは長ねぎとも呼ばれ、主に白い部分を食べる。しかし、青ねぎは根元から葉先まで食べられている。白ねぎは太さがあり、青ねぎは細長い種類が多いのも特徴だ。
■白ねぎはなぜ白い?
白ねぎも青ねぎも食べているのは葉の部分だが、白ねぎは栽培時に根元にたくさん土寄せをすることで白い部分を増やしているのだ。土に埋まっている部分には日光が当たらないため、白く成長する。白い部分は柔らかく、煮物や焼き物などに適している。薬味としてはもちろん、ねぎそのものを味わう料理にもおすすめだ。
2. 白ねぎの代表品種

白ねぎといってもさまざまな品種があり、品種ごとに旬や産地が異なる。ここでは、代表的な品種とともに、旬や産地を紹介する。
・下仁田ねぎ
下仁田ねぎは白ねぎの中でも太いのが特徴で、生食よりも加熱して食べるのがおすすめ。主な産地は群馬県下仁田町で、旬は12~2月頃。生で食べると辛みが強いが、加熱すると甘みが増してとても美味しくなる。上質な味わいから、殿様ねぎと呼ばれることもある。
・深谷ねぎ
深谷ねぎは白ねぎの中でも知名度が高く、名前を聞いたことがある人も多いだろう。埼玉県深谷市とその周辺で栽培されている白ねぎを深谷ねぎと呼び、春・夏・秋冬の年3回収穫されるのが特徴。1年を通して安定して出回っている白ねぎだ。深谷ねぎはスーパーなどでもよく見かける。
・加賀ねぎ
加賀ねぎは石川県金沢市で栽培されている伝統野菜の1つで、白い部分が太くて長いのが特徴。インパクトのある大きな見た目と強い甘み、歯触りのよさから料亭などでも使用されている。すき焼きや鍋料理に使われることが多く、収穫時期は秋と夏の2回。
3. 白ねぎが主役の料理でたっぷり味わおう

ねぎといえば薬味に使われることの多い野菜だが、じつはメイン食材としても十分活躍してくれる。今回は薬味としてではなく、白ねぎをメインの食材として使えるおすすめ料理を紹介する。
・白ねぎの丸焼き
美味しい白ねぎは、シンプルに焼くだけで十分美味しい。下仁田ねぎや加賀ねぎが手に入ったら、ぜひ丸焼きにして味わおう。適当なサイズにぶつ切りにしたねぎを、フライパンやグリルなどでじっくりと焼く。中まで火が通って香ばしいにおいがしてきたら、醤油などを垂らしてかぶりつこう。七味やゴマをふりかけても美味しく食べられる。ねぎ本来の甘みや味わいが楽しめるおすすめの食べ方だ。
・ねぎのサラダ
千切りにしたねぎに、蒸し鶏や冷しゃぶなどを合わせて食べてみよう。ねぎのシャキシャキとした食感がクセになる食べ方だ。生のねぎの辛みが苦手な人は、軽く水にさらすと辛みが抜けて食べやすくなる。
・白ねぎの青い部分はどうする?
白ねぎは白い部分を食べるが、緑色の葉先は食べられるのだろうか。切って捨ててしまっている人も少なくないだろう。じつは白ねぎの葉先は角煮などの臭み消しや、卵焼きに入れるなどさまざまな活用方法があるのだ。細かく切って薬味として使うのもおすすめ。冷凍保存もできるので、ぜひ試してみてほしい。
結論
今回は白ねぎと青ねぎの違い、白ねぎの特徴や代表品種を紹介した。地域によって食べているねぎの種類に違いがあるというのには驚きだ。白ねぎは白い部分だけでなく、緑色の部分も美味しく食べられるので、ぜひ捨てずに活用してみてほしい。
この記事もCheck!