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寒さに強く北海道でも自生する【ミツバアケビ】の特徴を解説

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 市川咲(いちかわさき)

2019年9月15日

小葉が3枚であることからその名が付いたミツバアケビは、北海道から九州まで広い範囲に分布しているアケビの種類のひとつである。自生するアケビには、ほかにアケビとゴヨウアケビがあるが、ミツバアケビは北海道でも育つほど耐寒性があるため、里山だけでなく標高の高い場所でも見られる。今回は、そのミツバアケビの特徴やアケビとの違いなどについて解説しよう。

1. アケビの種類のひとつミツバアケビとは

アケビは、蔓性落葉低木の植物である。東アジアが原産で、日本でも里山などに自生している。蔓の部分に空洞があることから「木通(もくつう)」や「通草(つうそう)」とも呼ばれる。俳句では、通草と木通のいずれもアケビと読み、秋の季語となっている。

ミツバアケビの特徴

日本に自生するアケビには、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3つの種類がある。アケビによく似た植物に「ムベ」があるが、こちらはアケビ科であるがムベ属になり、アケビ属のアケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビが毎年落葉するのに対し、常緑でトキワアケビ(常葉通草)とも呼ばれる。また果実も裂けることがない。

アケビの小葉は楕円形の形で5枚であるが、ミツバアケビはギザギザした小葉が3枚のため、その名で呼ばれるようになった。

2. ミツバアケビの分布とアケビとの違い

ミツバアケビは、日本では北海道から本州、四国、九州の山地に広く分布している。アケビに比べて乾燥した場所や荒れた場所にも生育できるため、尾根や林道などの日当たりのよい場所でもよく見られる。また、北海道でも自生できるほど、寒さにも強いためアケビと比較すると標高の高い場所でも育つことができる。

アケビとの違い

ミツバアケビとアケビとの大きな違いは、小葉の数である。ミツバアケビはその名の通り小葉が3枚で、その形は縁が不規則な波型になっている。一方、アケビの小葉は5枚で、葉の形は楕円形で縁はなめらかで波型にはなっていない。どちらも落葉であるが、ミツバアケビは時に葉を落とさず越冬することがある。4~5月頃に花を咲かせるが、アケビが淡紫色であるのに対し、ミツバアケビは濃紫色をしている。

ミツバアケビの実にも2つの種類がある。皮が固く薄褐色をしたものと、鮮やかな紫色をしたものである。自然で見られるものとしては、薄褐色をいたものが主流である。紫色となるミツバアケビの実も、最初は薄褐色をしているが、実が熟して果皮が割れるころには、鮮やかに色づく。

3. ミツバアケビの食べ方と用途

年配の人にとっては懐かしいアケビでも、若い人たちには馴染みがなく、どうやって食べるのかわからない人もいるのではないだろうか。アケビの食べ方やそのほかの用途について紹介しよう。

生のミツバアケビの食べ方

ミツバアケビもアケビも基本的な食べ方は同じだ。熟したものは果皮を手で割って、中の熟したゼリー状で乳白色の部分をスプーンなどですくって食べよう。果肉の中にある黒く小さな種は、スイカを食べる時のように吐き出そう。種には苦みがあるのでかじらないように注意が必要である。果皮に割れ目がないものは、果皮の薄い部分を探して、軽く指で押すと割れる。それでも割れないときには、ナイフを使って半分にカットしよう。

ミツバアケビの用途

ミツバアケビ、アケビともに新芽、果実、蔓などさまざまな形で利用されている。新芽は、春の山菜としてお浸しや和え物、味噌汁の具などに使われる。未熟な果実は、シロップ漬けや酢漬けに、完熟した果実は生食のほか、果実酒などにも利用される。蔓は、弾力性に富みしなやかなで丈夫なことから、籠編みの材料としては最高級とされている。とくにアケビの蔓で作った背負いかごは、山菜採りなどで山歩きをする人にとっては憧れの品である。

結論

アケビの種類のひとつであるミツバアケビは、北海道から九州まで広く分布している。北海道でも自生できるほど寒冷地でも生育するため、標高の高い場所で見られるのがミツバアケビの特徴だ。果実は、秋の味覚として古くから食されていたが、果実以外にも新芽や果皮、蔓などさまざまな部位が利用されている。里山の林道でも、比較的簡単に見つけられるので、探してみてはいかがだろうか。
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