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里山に自生する秋の味覚【アケビ】の種類と特徴などを解説

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 市川咲(いちかわさき)

2019年9月 8日

古くから日本各地の里山に自生しており、秋の味覚として親しまれてきたアケビ。そのアケビには、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3つの種類があるのをご存知だろうか。今回は、アケビの特徴や種類、栄養と効果などについて解説しよう。

1. アケビとは

アケビは東アジアが原産で、日本でも各地の山間部などに自生しているアケビ科アケビ属の植物である。アケビという名前の由来は諸説あり、実が熟すと縦に裂けたように開くことから「開け実(あけみ)」と呼ばれるようになり、そこからアケビとなったという説や、赤い実を付けることから「赤実(あかみ)」と呼ばれていたことに由来する説などがある。

漢字では「通草」または「木通」と書くが、これはアケビのツルの部分には空洞があり空気が通るからだといわれている。

アケビの果実は、秋の味覚のひとつとして古くから親しまれている。形は長い卵型をしており、大きさは6~8㎝ほどで、熟すと紫色の厚い果皮が割れて、中の果実を食べることができる。

果肉は白いゼリー状で、中には小さな種がたくさん入っている。食感はねっとりとしており、味は酸味はなく甘みがある。果肉を食べる時には、種を取り出すのが難しいので、そのまま口に入れて、口の中に残った種を出すようにする。果皮も食べることができ、少し苦みがあるが炒め物や揚げ物に使われることが多い。

アケビの種類

日本に自生しているアケビは、アケビ、ミツバアケビ、ゴヨウアケビの3種類である。それぞれの特徴としては、アケビは、昔から自生している品種で、果皮は紫色で長さは5~12cmほど。小葉の数は5枚で楕円形をしている。ミツバアケビは、果実が大きめで3つの品種の中では一番甘みが強い。小葉の数は3枚で少しギザギザしている。ゴヨウアケビは、アケビとミツバアケビの交雑種といわれており、小葉が3枚または5枚である。

2. 美味しいアケビの選び方と保存方法

アケビは、果皮が割れているものが完熟している。選ぶ際には、果皮に張りがあり濃い紫色の色づきがよいものが美味しいアケビである。アケビの種類の中には園芸用の白アケビもあるが、白アケビは完熟しても紫色にはならない。

保存する場合には、乾燥しないようにポリ袋などに入れ冷蔵庫の野菜室で保存しよう。完熟したものは日持ちしないので、3日以内を目途にできるだけ早く食べるのがおすすめである。皮は、乾燥させることで長く保存することができる。乾燥のさせ方は、皮を干し柿のようにひとつずつ紐で吊るして、雨風が当たらない風通しのよい場所に吊るすとよい。調理する際には、毎日水を変え1週間ほど浸して戻して使おう。

このほかにも、アケビジャムやアケビ酒にして楽しむ方法もある。アケビ酒の作り方は、洗ったアケビを、氷砂糖、皮をむいたレモンと一緒に保存容器に入れ、甲類焼酎を加えて漬け込むと、1ヶ月半ほどで熟成して褐色のアケビ酒ができあがる。熟成後は、すぐにアケビを取り除かないと苦みが増すので注意しよう。

3. アケビの栄養と効果

アケビの果肉部分に含まれるビタミンCは、可食部分100gあたり65㎎と豊富に含まれており、その量はイチゴや柿と同じくらいである。また赤血球の生産を助け、貧血防止に効果があるとされる葉酸も含まれている。

果皮には、ナトリウムを排出して血圧を下げる効果があるとされているミネラルのカリウムが含まれていて、その量は可食部分100gあたり240㎎である。またアケビのツルの部分には、アケビンという成分が含まれており、利尿作用、抗炎症作用があるとされる。そのため輪切りにして乾燥させたものは、「木通(もくつう)」と呼ばれ、古くから生薬として利用されている。

結論

アケビは、日本各地の里山に自生していて、古くから秋の味覚として親しまれてきた。しかし近年は、自然環境の変化などで野生のアケビを見る機会は少なくなっている。多くはないが栽培している農家もいるため、農産物直売所などにアケビが並んでいたら、ぜひ買い求めて懐かしい味を楽しんでほしい。
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