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世界三大美果のひとつ【チェリモヤ】は天然のアイスクリームの味?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年9月 7日

「チェリモヤ」と聞いても、ピンとくる人は少ないだろう。南米が原産の果物の名前である。チェリモヤの持つ甘さは、アイスクリームとかカスタードクリームなどに擬せられる。チェリモヤと似た食感や外観を持つフルーツには、「バンレイシ」や「アテモヤ」がある。いずれも、われわれ日本人にとってはなじみが薄いが、超高級フルーツとして一部の人に知られている。

1. チェリモヤとアテモヤ、バンレイシの相関関係

チェリモヤ、アテモヤ、バンレイシと、舌を噛みそうな名前を持つ3種の果物は「バンレイシ科バンレイシ属」に属している。いずれの果物も、日本ではなかなかお目にかからない。
同種の3つの果物にはどんな相関関係があるのであろうか。それぞれの特徴をさぐってみよう。

世界三大美果のひとつチェリモヤ

味わいは想像さえつかないかもしれないが、チェリモヤは「世界三大美果」のひとつに数えられている。
チェリモヤは、南米のペルーからエクアドルにかけての標高2,000m程度の高地が原産といわれている。主な品種には、スペインの「フィノ・デ・ヘテ」やカリフォルニアの「ピアス」などがある。

台湾が熱烈アピール中のバンレイシ

次は、バンレイシを見てみよう。
バンレイシの起源は、西インド諸島にあるといわれている。現在は、台湾、タイやキューバ、インドやフロリダで栽培されている。台湾では、バンレイシはその形状から「釈迦頭」という異名がある。たしかに仏様の頭部に似ていて、絶妙なネーミングである。
現在、バンレイシを熱烈に日本にアピールしているのが台湾である。台東県の台東地区農会(農協)によれば、近年急速冷凍の技術が進化したために、日本への輸出が可能になったという。解凍したバンレイシは、「アイスクリームのような食感と甘さを持つ美味」と喧伝されている。
台湾で栽培されるバンレイシには、「ルアンジー」「クリン」といった品種がある。

チェリモヤとバンレイシから生まれたアテモヤ

最後に紹介するアテモヤは、バンレイシにチェリモヤの花粉を交配して完成した品種である。「チェリモヤやバンレイシよりもさらに美味に!」という熱意から生まれたようだが、人工授粉が必須のため非常に手間がかかる。

2. チェリモヤとアテモヤ、バンレイシの栽培方法

チェリモヤはなかなか市場に出回らない。手に入れたい場合は自ら栽培してみるのもひとつの手だ。アンデス山脈原産のチェリモヤは、それほど栽培が難しくないようである。チェリモヤをはじめとするバンレイシ属の実は、どのように栽培されるのであろうか。

日陰でも問題なし!低温に強いチェリモヤ

アンデスの高地ではぐくまれてきたチェリモヤは、寒さに強い。樹木は氷点下でも越冬可能であるものの、果実が育つには8度以上が条件である。
日陰でも問題なく育ち、直射日光が当たらないほうが糖度が高くなるという変わり者でもある。排水性さえよければ、土壌も選ばない。
チェリモヤの果実の大きさは、直径10~15cm。爬虫類を思わせるうろこ状の外皮に覆われている。果肉部分は白く、クリーミーな甘さが「世界三大美果」の栄冠にふさわしい美味しさである。

追熟が必須のバンレイシ

バンレイシは、チェリモヤやアテモヤほど樹木も果実も大きくならない。バンレイシの実は、直径6~8cmが一般的であるため、家庭でのポット栽培にも向いた品種である。バンレイシは、追熟が必須の果物である。硬い果実を収穫して室温で追熟させ、柔らかくなると食べごろである。英名の「シュガーアップル」に名に恥じない、甘い食感を楽しめる。

素人には超難関、美味アテモヤ

アテモヤは、人工授粉をする必要がある。雨が降る日に、開花前日の花弁を無理やり広げて行うのが理想的とされ、素人には難易度が高い。「森のアイスクリーム」の名に恥じない美味しさではあるものの、栽培の難しさでは群を抜いている。
アテモヤの開花は5~6月、フルーツが収穫できるのはそれからおよそ150日後である。追熟性果実であるが、樹上で完熟させる場合は落下を防ぐためにネットの袋を果実にかぶせるとよいのだそうだ。
果実の大きさは、アテモヤの場合はまちまちである。亜熱帯性気候に適した果物であるため、日本では沖縄が最も理想的な栽培地とされている。

3. チェリモヤの選び方・食べ方

めったにお目にかかれない高級フルーツのチェリモヤを購入するチャンスがあったら気をつけることとは何であろうか。
緑色の外皮がくすんでいないこと、ハートの形といわれる果実に膨らみがあることなどが、美味しいチェリモヤの条件である。
冷凍品のバンレイシは例外として、バンレイシ属の果実は追熟性であることが多い。そのため、購入時は緑色で硬い感触のチェリモヤは、しばらく保管する必要がある。手で触って少し柔らかくなり、緑色の果皮に茶色を呈してくれば食べごろである。
果実そのものがカスタードクリームやアイスクリームに見立てられるのだから、チェリモヤは生食が一番である。半分、あるいは4等分して、種に気をつけながら食べてみよう。子どもやお年寄りにふるまう場合は、あらかじめ種をとっておくと安心だ。

結論

チェリモヤをはじめとするバンレイシ属のフルーツは、東京の高級果物店ではお目にかかるチャンスがあるかもしれない。意外と寒さに強い品種が存在することから、庭先での栽培も不可能ではない。なによりも、「世界三大美果」の栄冠に輝くフルーツなのだから、一度は味わってみたいと思うのが人情ではないか。その折には、アイスクリームに擬せられるその食感を堪能しよう。
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