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南国のフルーツ王【ドリアン】ドハマりしたら後戻りできない魅力?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年10月23日

実際にドリアンと接した経験を持つ日本人は、それほど多くないだろう。しかし、一度食べたり見たり、そして何よりもその臭いに接した人にとって、ドリアンは忘れたくても忘れられない強烈な印象を残す。もっとも一般的なのは、ドリアンの中でも「チャネー」という品種である。やや抑えた香りを持つ品種「モントーン」も出回りつつある。ドリアンについて紹介しよう。

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1. 純熱帯性のドリアン、日本での栽培成功はわずか2例!

強烈な臭いを放つフルーツ「ドリアン」。姿形もさることながら、まずその臭いで同じ空間にいることすら難しくなるといわれる特殊性を持つフルーツである。まずは、そのドリアンの基本情報をみてみよう。

原産は東南アジア

ドリアンは、ボルネオやスマトラ、マライが原産とされている果物である。強烈な臭いとは対照的に、ドリアンの花は一夜しか咲かないというはかない運命を持つ。その限られた夜に受粉しなければ結実できないため、栽培は非常に困難な果物だ。熱帯地方では、「ドリアンは夜間にコウモリによって受粉される」というミステリアスないい伝えがある。

果実は凶暴なトゲでおおわれている。色はくすんだ緑色。重さはまちまちで、1~5kgほどとなる。
収穫は落下を待つのが理想的とされているが、いかに分厚い皮に覆われていても高所から落下すると腐敗を早める原因となる。落下する前に収穫することが多い。

食するのは種衣の部分

厚い皮の下には、10数個の種がある。種の周りを包んでいる「種衣」という部分が、食用となっている。追熟がうまくいったドリアンは種衣が柔らかく、まるでチーズのような食感で大変な美味である。ところが、熟しすぎると耐えきれないほどの臭気となる。

15℃以下になる場所では栽培不可能

ドリアンは純熱帯性果樹に属しており、最低気温が15℃以下になる地域では栽培は不可能である。さらに、気温が20℃以下になると、花粉の発芽力が低下し、結実しにくいという厄介な性質を持つ。結実が難しいドリアンだが、樹木は勢いよく15mの大木に育つことも珍しくない。果実の収穫はかくも難度が高いことから、高級フルーツの分類となっている。

日本でようやく実がなったドリアン

ドリアンの日本における栽培は、成功例がわずか2例にとどまる。

1例目は、2007年に東京の熱帯博物館である。2例目は沖縄の海洋博公園熱帯ドリームセンターである。石垣島ではこれまでに、ドリアンの花を咲かせることには何度か成功したものの、実を結ぶところまで到達していない。

2. ドリアンに種類はある?臭いが苦手な人におすすめのドリアンは?

ドリアンという名を聞けば、すでに臭いの威力があたりを睥睨する。しかし、ドリアンにはさまざまな品種が存在するのである。その数、なんと30種に及ぶともいわれている。主流となっているドリアンには、どんな特徴があるのだろうか。

においがキツいチャネー、においを抑えたモントーン

ドリアンの中でもっともよく知られているのが、チャネーという品種である。「チャニー」とも呼ばれる。チャネーは、ドリアンというフルーツが持つ特徴をほぼ網羅したような品種であり、最も有名である。もちろん、臭いも特徴のひとつとなっている。

果肉の色を表すかのように「金色の枕」の意を持つモントーンは、チャネーに比べるといくぶんにおいは控えめである。そのほか「カドゥン」、高級品種としてチャネーよりかなり高額の「カンヤオ」などがある。

タイやマレーシアの市場では、こうしたドリアンが地元民や観光客相手に販売されている。林真理子女史の『アスクレピオスの愛人』の中で、バリキャリの女医がドリアンにかぶりつくシーンがある。長編の小説の中でもかなり印象に残る場面である。なぜか知的な大人の女性とドリヤンは絵になる。

ドリアンチップスならばにおいは気にならず

ドリアンをドリアン足らしめているのは、やはり強烈な臭いである。ホテルでは持ち込み禁止となっているところもあるほどの臭気であるから、当然ドリアンは口にできないという人も多いはずだ。

そんな人には、においが抑えめの品種であるモントーンがおすすめだ。さらに、あまり熟していないドリアンを原料に作られる「ドリアンチップス」は万人向けといわれている。ドリアンは熟す前に収穫して追熟するのだが、未熟な実は種衣を薄くスライスしてフライとされる。タイでは、屋台や空港でも入手可能である。

3. ドリアンの正しい選択方法!

よほどのドリアン好きでもないかぎりめったにない経験かもしれないが、新鮮で美味しいドリアンの選び方を紹介しよう。

タイやマレーシアの市場で目にするドリアンは、たいていが現地の人がその場で処理して、すぐに食べられる状態にしてくれている。理想的なドリアンは、左右対称でバランスがよく、あまり重量がないものだ。重いドリアンは種が多く、食用部分が少なくなる傾向にあるためである。

結論

強烈な臭気ゆえに、好き嫌いが分かれる果物であるドリアン。日本ではまだ栽培に成功しているとはいいがたく、東南アジアを旅行することがなければなかなか食べる機会はない。せっかくやってきたドリアンを食べる機会があっても、運悪く実が熟しすぎていたりすると、一生近寄りたくない果物という烙印を押すことになる。しかし、クリームチーズのような独特の食味は、やみつきになるとまさに魔的な魅力となるのである。
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