このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

絶世の美女楊貴妃が愛した南国の果物【ライチ 】ってどんな果物?

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

2019年9月30日

中華料理のデザートでよく目にする、中国南部が原産の果実「ライチ」。絶世の美女と名高い楊貴妃が愛した果物として有名だ。市場であまり目にすることがないライチは、質の良し悪しを見極めるのが難しいフルーツでもある。ゼリー状の不思議な食感が特徴のライチについて、詳細をみていこう。

1. 楊貴妃が1,000km以上の距離をものともせず欲した果物、ライチ

楊貴妃と玄宗皇帝の愛のシンボルとして有名なライチの原産地は、中国の南部である。ライチのほかにも、「レイシ」という別名を持っている。形状や特徴はどのようなものであろうか。

レイシともライチーとも呼ばれるゆえんは?

ライチは、「ライチー」やレイシ(茘枝)と呼ばれる。英語名は「lychee」となる。日本では、ライチの呼び名が最も知られている。中国語のオリジナル名や英名から、それぞれの呼び方が発展したといわれている。

福建省から広東省が原産地

ライチの原産地は、中国東南部の福建省から広東省である。世界三大美女の一人である楊貴妃は、遠く長安の都(現在の西安)にいながら、1,300kmも離れた地で産するライチを欲したのである。楊貴妃を溺愛していた玄宗皇帝は、ライチを広東省から早馬で取り寄せたという。まさに、2人の愛が最高潮に達していたころのエピソードである。

ライチの形状、日本における栽培は?

ライチは、美しい赤色の硬い皮でおおわれており、内部にはゼリー状の白い肉が詰まっている。果実の大きさは、直径が3~5cmほど。高さが10mにも及ぶ木の枝に、10数個がたわわに実をつける。日本に最初にライチが到来したのは、18世紀のこと。かつては中国からの輸入品がほとんどであったが、無霜地帯ならば露地栽培も可能であり、日本でも沖縄や宮崎などで栽培されている。しかし、日本のライチは開花しても結実する割合が低く、経済的には成り立ちがたいままである。

2. 実は酸味もある?ライチの食感の特徴

外観からは想像もつかないようなトロリとした果肉を持つライチは、独特の芳香があり非常に甘い果物である。ところが、原産地では酸味のあるライチの食べ方もあるのだという。美味しいライチの食べ方には、ある秘密があるのだ。

栽培地のみの特権、本当のライチの美味しさとは?

ライチの実は熟してくると外皮が緑色からピンク色へ変わり、さらに熟すと赤色になる。日本でお目にかかるのは、赤色の段階のライチがほとんどだ。ライチの厚く硬い外皮をむくと、中から透明感のある白い果肉が顔を出す。その甘さはまさに南国特有のものと感じる人も多いであろう。しかし、ライチは熟す前に収穫して食べ、酸味を味わうのが美味しいそうだ。原産地の中国では、「ライチは枝を離れるや、1日で色が変わり、2日にして香りが失せ、3日後には色も香りも味わいもことごとく尽きてしまう」といわれている。本当のライチの美味しさは、酸味であろうと甘みであろうと栽培地でしか味わうことができない贅沢ということになる。楊貴妃が食べたライチの美味しさも懐疑的にならざるをえない。

ライチにはどんな種類があるのか?

現在、鹿児島県で栽培されているライチは、18世紀に導入されたライチの子孫で「在来種」として認められている。沖縄では、台湾で栽培される「黒葉」や「玉荷包」、「三月紅」という品種が導入されている。ちなみに、広州で栽培される「挂緑」という品種は、その果実1粒が2001年に70万円で落札された。ギネスの記録として登録されている。

3. ライチの実は保存は可能?

上述した理由から、ライチは実は保存がきかない果物であることがわかる。日本が輸入していたものは、ほとんどが冷凍品であったのもうなずける。もし生のライチが手に入るという絶好の機会があれば、熟す前に食べてしまうのが最も美味しく食べる方法である。

ちなみに、台湾のライチの旬は6月下旬、わずかな日本産も5月半ば~6月半ばに実が熟すのが一般的である。乾燥はライチにとって大変なストレスになるため、栽培する際も収穫後の実も注意が必要だ。

結論

トロリとした半透明の果肉を包む、濃い赤色のうろこのような外皮。外観も中身も魅力あふれるライチは、楊貴妃にも愛されたという輝かしい歴史がある。日本での栽培はまだ少なく、生のライチを味わう機会は少ないのが実情である。しかし、成熟前の酸味がある美味しさも捨てがたいといわれるライチ、生産地で味わえるチャンスがあればチャレンジしたいものである。
この記事もCheck!
\この記事をシェアする/    
\この記事をシェアする/    
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ