1. 西洋種なばなとは?代表的な品種を紹介

西洋種なばなは、花と葉の部分を食べることができる西洋由来のなばなの総称である。日本の在来種である和種なばな(伏見寒咲花菜や伏見ちりめん花菜など)は、苦みをしっかりと感じることができるが、西洋種なばなは和種なばなに比べて苦みが弱く、甘さをほんのりと感じられる。
西洋種なばなの代表的な品種は、菜々みどりやはるの輝、三陸つぼみ菜などが挙げられる。それぞれ微妙に特徴が異なるため、これらの品種について簡単に解説していこう。
菜々みどり
菜々みどりは、岩手県盛岡市を中心に栽培されている西洋種なばなである。キザキノナタネとカミキタナタネを人工交配させたことにより誕生した品種で、東北の寒い気候でも育てやすいという特徴をもっている。苦みが少なく、やわらかい食感を楽しめる西洋種なばなだ。
はるの輝
はるの輝は、岩手県奥州市を中心に栽培されている西洋種なばなだ。1994年に誕生したばかりの比較的新しい品種だが、甘さを感じることができる西洋種なばなとして注目されている。葉だけでなく茎部分も食べることができる。
三陸つぼみ菜
三陸つぼみ菜は全国で栽培されているとてもメジャーな品種のひとつである。三陸つぼみ菜も甘みが強く、苦みやくせがないため、食べやすい品種として人気を集めている。
2. 美味しい西洋種なばなを見分ける方法

西洋種なばなを購入する際、ぜひチェックしてほしいポイントが3つある。美味しい西洋種なばなを選び抜きたい人はぜひ参考にしてほしい。
花の状態
これは和種なばなにもいえることだが、なばなを選ぶ際はできるだけ蕾が閉じているものを選ぼう。蕾が開いて花が咲きかけているものは、苦みが強い傾向にあるため、あまりおすすめできない。
葉と茎の状態
葉と茎に張りがある元気のよいものを選ぼう。シナシナの状態になっているなばなは、鮮度が落ちていて美味しくないので、できるだけ避けることをおすすめする。
切り口
鮮度のよさをチェックしたいのであれば、切り口の確認も忘れてはいけない。みずみずしい切り口をしているものを選んで購入するとよいだろう。
3. 西洋種なばなを使ったおすすめ料理は?

西洋種なばなは苦みが少なく、品種によってはじゅうぶんな甘さを感じることもできるため「苦いなばなが苦手」という子どもでも食べやすい。そこで、西洋種なばなを使った子どもも食べられるおすすめメニューをいくつか紹介していこう。
西洋種なばなのスムージー
なばな、リンゴ、オレンジ、水をミキサーにかけるだけで、さっぱりとして飲みやすいスムージーを作ることができる。ビタミンCが豊富で、朝食時に飲むドリンクとして作るのもおすすめだ。
西洋種なばなのスープ
「スムージーだと冷たいのでお腹を冷やしてしまいそう」という時は、西洋種なばなのスープを作るのもおすすめである。水、なばな、ホウレンソウ、豚肉、しょうがなどを鍋に入れて、鶏がらスープ、胡椒、ごま油などで味つけすれば、子どもでも飲みやすいスープを作ることができる。身体が温まる優しい味のスープなので、寒い時期などにぜひ作ってみてはいかがだろうか。
西洋種なばなのオムレツ
西洋種なばなはオムレツの具材にもぴったりである。「子どもの好きなメニューに上手くなばなを使用したい」という場合は、ぜひ試してみてほしい一品といえるだろう。西洋種なばなは甘みが強いとはいえ、苦みが全くないわけではない。西洋種なばな単体だと苦みをダイレクトに感じやすいが、オムレツに混ぜ込むことによって、卵のまろやかさが加わり、苦みが中和されるのでおすすめだ。それでも、なばなの苦みが気になるという時は、トマトやハム、ツナといった具材を加えるとさらに苦みをごまかすことができる。
結論
苦みが少なく、甘みがある西洋種なばな。苦い食材が苦手な女性や子どもでも食べやすいので、多くの人から人気を集めている。アレンジ方法も豊富にあり、手軽に作れる料理も多いので、ぜひ西洋種なばなを食べてみてはいかがだろうか。
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