1. 里芋の特徴
里芋は縄文時代から栽培されていたといわれている歴史の長い食材である。特有のホクホク、ねっとりとした食感があり、煮物にされることが多い。山で収穫できる山芋に対し、里で採れることから里芋という名がついたといわれている。
里芋は種ではなく芋で増える植物で、親いも・子いも・孫いもがあり、品種によって食べる部分が異なる。また、芋ではなく葉柄を食用とする「ズイキ」「芋がら」も里芋の仲間である。
里芋は種ではなく芋で増える植物で、親いも・子いも・孫いもがあり、品種によって食べる部分が異なる。また、芋ではなく葉柄を食用とする「ズイキ」「芋がら」も里芋の仲間である。
2. 里芋の皮のむき方
ごつごつとした見た目の里芋は下処理も面倒そうに見える。実際、皮をむく際に手がかゆくなることもあるので、里芋は敬遠されがちな食材である。しかし、次に紹介する里芋の皮のむき方をマスターすれば、どんどん里芋を使いたくなること間違いなしだ。
包丁を使ってむく方法
基本的なむき方は包丁を使ってむく方法である。手がかゆくなる可能性はあるが、無駄なく綺麗な形にできる方法でもある。手がかゆくなった場合は、酢や塩を手につけるとかゆみが和らぐことがあるので試してみるといいだろう。
1. 皮についた泥を水で洗い、両端を切り落とす。
2. 里芋を縦に持ち、上から皮をむく。一ヶ所むけたら、対面の皮をむく。残りも同じようにむき、綺麗な六角形になるようにする。
1. 皮についた泥を水で洗い、両端を切り落とす。
2. 里芋を縦に持ち、上から皮をむく。一ヶ所むけたら、対面の皮をむく。残りも同じようにむき、綺麗な六角形になるようにする。
茹でてからむく方法
手がかゆくなるのを避けたい人におすすめのむき方である。皮がつるんとむけた瞬間は気持ちがいい。
1. 泥を落とした里芋を熱湯で3~5分茹で、冷水にとる。
2. なるべくあたたかいうちに手でむくと、つるんとむける。やけどに注意しよう。
1. 泥を落とした里芋を熱湯で3~5分茹で、冷水にとる。
2. なるべくあたたかいうちに手でむくと、つるんとむける。やけどに注意しよう。
レンジを使ってむく方法
火を使わずにレンジを使ってむく方法もある。
1. 皮についた泥を流水で洗い、水気を拭かずに耐熱容器に入れる。
2. ふんわりとラップをかけ、レンジで3~5分加熱する。
3. できるだけあたたかいうちに手でむく。やけどに注意しよう。
1. 皮についた泥を流水で洗い、水気を拭かずに耐熱容器に入れる。
2. ふんわりとラップをかけ、レンジで3~5分加熱する。
3. できるだけあたたかいうちに手でむく。やけどに注意しよう。
皮をむいたあとは...
里芋のぬめりはふきこぼれや汁を濁らせる原因となるため、調理前にぬめりをとっておくとよい。ぬめりをとる方法は簡単。皮をむいた里芋に塩をまぶしてもみ込み、水で洗い流す。さらにぬめりをとりたい場合は、その後水から茹でるとよい。
3. 里芋の美味しい食べ方
独特の食感と風味のある里芋は存在感があるため、主役になることも多い。ここでは定番から変わり種まで、里芋の美味しい食べ方を紹介しよう。
里芋の煮っころがし
里芋料理の定番は煮っころがし。昔ながらのほっとする味わいである。里芋だけでも美味しいが、こんにゃくやイカ、大根などを加えた煮物にしてもよい。
里芋のポテトサラダ
ねっとりなめらかな食感の里芋で作るポテトサラダは、じゃがいもとは違った味わいになる。余ったポテトサラダは食パンにのせてトーストしたり、オムレツに混ぜても美味しく食べられる。
里芋コロッケ
パン粉のサクサクとした食感と里芋のねっとりとした食感の対比がおもしろい里芋コロッケ。優しい味わいがクセになる。
里芋の甘辛唐揚げ
片栗粉をまぶした里芋を揚げ焼きにし、砂糖醤油の甘辛ダレを絡めた料理。ボリュームがあり、ごはんのおかずにもなる。
いものこ汁
東北地方の郷土料理として知られるいものこ汁。いものことは里芋のことで、その名のとおり里芋が主役の汁物である。鶏肉や山菜、きのこなどの秋の味覚と一緒に煮込んで食べる。
4. 糖質制限中の人におすすめは里芋を使ったいも料理
里芋の糖質量は野菜類に比べると糖質を多く含んでいるため、食べすぎには注意が必要である。しかし、里芋はじゃがいもやさつまいも、長芋などのほかの芋類と比較すると糖質が少ないため、いも料理を食べたい場合には里芋で作るのがおすすめだ。
食感や風味が異なるため全く同じようにはできないが、ひと味違った料理として楽しむとよいだろう。とくにおすすめなのは里芋コロッケやポテトサラダだ。じゃがいもで作るよりもクリーミーで新たな美味しさを発見できるだろう。
食感や風味が異なるため全く同じようにはできないが、ひと味違った料理として楽しむとよいだろう。とくにおすすめなのは里芋コロッケやポテトサラダだ。じゃがいもで作るよりもクリーミーで新たな美味しさを発見できるだろう。
結論
里芋の下処理の仕方や食べ方について紹介した。日本で古くから親しまれてきた里芋は和食で使うイメージが強い食材だが、サラダやコロッケなど、洋風の料理に使っても全く違和感がない。下処理も思いのほか簡単にできるので、さまざまな里芋料理にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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