1. プラムの基本的な食べ方

皮に栄養が多いといわれているプラム。プラムの皮は薄くやわらかいため、皮ごと食べることもできる。しかし、酸味があったり、皮が歯に挟まったりするのが気になるという人は、皮をむいて食べるとよいだろう。プラムの皮は、アボカドや桃と同じように実を半分に切り分けてから種や皮を取り除くとよい。ここでは、プラムの食べ方の基本、種の取り方や皮のむき方を見ていこう。
プラムの種の取り方/皮のむき方
- プラムを丁寧に水洗いする。
- 中心に刃を入れ、種に沿うように一周切り込みを入れる。
- 両手でプラムを持ち、ひねるようにして半分に割る。
- 種がついているほうの実に、再び中心に皮面から種に沿って切り込みを入れる。
- ひねって種をはずす。
- 種がついていないほうの実を半分に切る。
- 手で半分になったそれぞれのプラムの皮をむく。
2. プラムの美味しい食べ方5選

プラムはそのままで美味しく食べることができる果物だが、加工して食べることもできる。ここでは、プラムの美味しい食べ方を紹介しよう。
食べ方1.ジャムやコンポート
プラムをジャムにする場合は、半分にし種を取り除き、鍋で砂糖と一緒に加熱しよう。プラムの水分が出て、砂糖が溶けたらじっくり煮詰める。焦がさないように混ぜ、くたくたになったら火を止め完成だ。コンポートとは、果物を砂糖水で煮たもののこと。じっくり煮詰めるジャムに比べ作り方も簡単で、甘さは控えめである。コンポートは煮汁とあわせてゼリーにしたり、ヨーグルトやケーキのトッピングにしたりなど、さまざまな食べ方ができる。
食べ方2.ピューレやシロップ
プラムが旬の時期には、ピューレやシロップにするのもおすすめだ。鍋に種をとったプラムと砂糖、塩、水あめを入れて火にかけよう。アクを取り除き、煮汁に色がついてきたら火を止め冷ます。混ぜながらこして、ピューレとシロップに分ければ完成だ。シロップはかき氷にかけて味わい、ピューレはシャーベットやムースに添えて食べるのがおすすめだ。
食べ方3.シロップ漬け
プラムは、シロップ漬けにしても美味しく食べられる。洗ったプラムのヘタを取り、つまようじで穴を開ける。1日凍らせ、プラムと氷砂糖を交互になるように保存瓶に詰めよう。酢を回し入れ、約3日間冷蔵庫で保管し、砂糖が溶けたら完成だ。プラムのシロップ漬けは、ヨーグルトやグラノーラと食べると美味しい。また、冷凍保存して、ドリンクに入れるのもよいだろう。
食べ方4.ジュースやスムージー
プラムは、ほかの野菜や果物と合わせて、ジュースやスムージーにして飲むのもおすすめだ。プラムは皮をむかず、種だけ取り除いてざく切りにし、プラムと相性のよいりんごと紫キャベツ、水とレモン汁を加えてミキサーにかけよう。また、プラムは、まったりとした甘みが特徴のバナナとスムージーにしたり、プラムそのものをシロップ漬けにしたりと、さまざまな楽しみ方がある。下記記事を参考にぜひ試してほしい。
食べ方5.果実酒
プラムは、煮沸消毒した密閉ビンにホワイトリカー、氷砂糖と一緒に入れて3ヶ月程度漬け込むと、果実酒にすることもできる。漬け込んだあとは、冷暗所で保存しよう。3ヶ月が経過したら、プラムを取り除く。好みで皮とワタを取り除いたレモンを一緒に漬け込むのもよいだろう。レモンを入れる場合は、1ヶ月経過後に取り除くのがポイントだ。また、自家製の果実酒を作る場合には酒税法(※)により使用するアルコールの度数は20度以上のものと定められている。事前にルールをしっかりと把握しておこう。
3. プラムを甘く食べる3つのポイント
プラムは、酸味が強い果物でもある。ここでは、そんなプラムを甘くする食べ方を紹介しよう。
ポイント1.常温に置いて追熟させる
もぎたてのプラムは、酸味があるため、常温で3~7日保存してから食べるとよい。常温で酸味抜きしてから食べると、追熟し甘さが増す。甘さの目安は、実の硬さだ。酸味抜きをするうちにやわらかくなり、香りもたってきたら食べごろだ。常温では日持ちしないため、やわらかくなったら早めに食べるか、冷蔵庫で保存しよう。
ポイント2.皮をむいて食べる
プラムは、皮に酸味が多いため、皮を取り除いて食べると甘く食べられる。しかし、プラムの皮には、食物繊維やポリフェノールといった栄養素が含まれるので、捨ててしまうのはもったいない。プラムの皮の栄養まで摂りたいときには、ジャムやシロップ漬けなどにアレンジして、酸味を和らげた食べ方をするとよいだろう。
ポイント3.食べるときに塩をふる
スイカに塩をかける食べ方は、試したことがある人も多いだろう。プラムも同様、塩をほんの少しふると、甘みが引き立ち美味しく食べられる。種を取って、皮ごと食べやすい大きさにカットしたら、塩をふってみよう。また、塩漬けにしてしまっても美味しい。沸騰させて冷ました塩水に、3~4日漬け込めば、プラムの甘みをより強く感じることができる。
結論
甘酸っぱい果肉が特徴のプラムについて紹介した。そのままでも美味しいプラムは、ジャムやスムージーなどにアレンジしても美味しい。プラムで作る色鮮やかなピューレやシロップは、見た目も華やかにしてくれるだろう。
※ 国税庁 【自家醸造】
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