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お弁当や料理で大活躍!出番が多いトマト【ミニトマト】の特徴

お弁当や料理で大活躍!出番が多いトマト【ミニトマト】の特徴

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2019年9月13日

近年種類が増えたトマトの中でも、見た目の愛くるしさとトマトの美味しさを凝縮したような食味で大人気の「ミニトマト」。「プチトマト」とも呼ばれており、弁当の隙間を埋めたり気軽におやつに食べたりと、日常の食生活でも出番が多い食材である。栽培が難しくないことから、家庭農園でもたわわに実をつける姿が愛されている。ミニトマトについて、種類や特徴をみていこう。

  

1. 1980年代に普及が始まったミニトマト

1970年代まで、トマトといえば同じような大きさのトマトがスーパーや八百屋に並ぶのが常であった。選択の余地がないほど種類も少なかったトマト、現在は数えきれないほどの種類が日本でも栽培されている。ミニトマトは、どんな経緯をたどってここまでメジャーになったのであろうか。

■南米原産のトマト、日本に到来したのは江戸時代

南米のペルーやエクアドル周辺が原生地といわれているトマトは、1521年にスペインがメキシコを征服したのち、ヨーロッパに持ち込まれた。当初は、その色が敬遠されて観賞用であったと伝えられている。食用として一般的になったのは、18世紀以降のことである。日本には、江戸時代に渡来したという記録がある。明治維新後、本格的に栽培が導入され、現在は最も人気のある野菜のひとつとなった。

■ミニトマトの普及は1970年代後半

ミニトマトそのものは、由来がはっきりしていない。
当初は、機内食用としてわずかに生産されていたものが、見た目の愛らしさのためか急速に普及し、現在は日本だけでも100種に近い品種が栽培されている。戦後の日本の食生活や嗜好の変化とともに、トマト自体の普及も増えたという理由がまずある。
また、ここ数十年でトマトの食味は上昇し、甘みや酸味、旨みのバランスのよい食材として生食にも調理用にも使用できるのも魅力である。日本ではまだ生食用の大玉が人気といわれてはいるが、若い世代にはミニトマトのほうを好む人も多いのではないだろうか。

2. ミニトマトにはさまざまな種類がある

ミニトマトは、家庭菜園の初心者でも栽培が難しくない野菜として人気がある。種類が多いうえ、近年はさまざまな形状、色の品種が次々に登場し、見た目も楽しめるのが人気の理由である。

■コンテナやベランダでの栽培も可能!

かわいらしい実が鈴なりになるミニトマト。濃い緑色の葉に、ビビッドな色合いの実が豊かに実をつけるさまは見ているだけでもうれしくなる。育てやすく、早く収穫できるミニトマトは、ベランダやコンテナでの栽培にも向いている。気軽に栽培できる野菜のひとつといえるだろう。

■知名度の高い「アイコ」をはじめ、100種類近い品種が!

ミニトマトで最も知名度が高いのは、「アイコ」であろうか。平均重量は、18~25gのアイコは果肉が厚く長卵形が特徴である。最近では、黄色のアイコも登場した。そのほか、フルーツのような強い甘さが特徴の「ピュアスイートミニ」、豊富なゼリー質を持つ「ジューシーミニ」、ベランダでの栽培に最適の「テラストマトレッドミニ」、果皮のつややかさが美しい「キャロル7」、濃厚さでは一頭地を抜く「ピッコラルージュ」などなど。
また、観賞用としても愛される支柱がいらない「レジナ」という珍しいタイプまである。真夏に登場するミニトマトは、カット不要で口にポンっと入れられる気軽さもうれしい。さまざまな種類を試食して、好みを見つけてみよう。

■ミニトマトを選ぶ際の基準

ミニトマトの鮮度の目安は比較的わかりやすい。まず、へたが緑色でしなっていないこと。へたが茶色くなっているものは、新鮮でない。へたの緑が濃く、先端がピンと伸びているものを選ぼう。
また、果皮にしわがなく、つややかさがあることを確認しておこう。色ムラがないことも、美味しいトマトの条件のひとつである。

3. 追熟も可能なミニトマト、味わい方もいろいろ

じゅうぶんに熟していないトマトは、常温で2~3日程度なら追熟も可能。熟したトマトは、ポリ袋などに入れて冷蔵庫で保管するのが好ましい。新鮮で完熟したミニトマトは、なにもしなくても美味。次々と口に放り込みたくなる。トマトは、生食以外にも美味しく食べることができる食材である。
完熟後の柔らかい食感を好まない人は、オリーブオイルとニンニクとともに炒めると、パスタのソースになる。その際には、ミニトマトを4等分に切って、果汁がソースになるようにするのがコツである。市販のトマトソースとは違う、フレッシュな酸味と甘みが堪能できる。また、ドライトマトにしてもいっそう甘みが増す。
天板に、半分に切ったミニトマトをのせて塩をまぶし、120℃で1時間ほど焼く。生食とはひと味違う甘みを楽しめる。

結論

弁当の隙間に入れるだけで、ぱっと明るい色彩を演出してくれるミニトマト。冷蔵庫に常備している人も多いことだろう。おかずが一品足りないときも、ミニトマトをそのまま食べてもよし、細かく切って冷奴にのせてもよし、とにかく無駄になることがないこのありがたさ。100種にも及ぶというミニトマトの中から、ごひいきの品種をぜひ見つけてほしい。
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  • 更新日:

    2019年9月13日

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