1. セミヨンにはどんな特徴がある?

セミヨンは原産地のボルドーだけでなく、オーストラリアでも盛んに栽培されている。ほかにも、栽培地域としては、チリや南アフリカ、アルゼンチン、アメリカ、トルコなどがある。そして、セミヨンは病害に強いので各生産地において安定的に生産量を確保できるという特徴がある。
味の特徴
基本的には甘口と辛口の2種類が存在しているが、一般的には、やや辛口で、落ち着いた果実味も感じることができる味わいである。酸味も強くなく、完熟していない若いものに関しては主張した香りをもたないので、ほかの品種とブレンドして使用することで、足りない部分が補われて美味しいワインに変身する。飲んだときには、口の中でしっかりとした重量感のあるコクを感じることもできる。
2. セミヨンは大きく3タイプが存在

セミヨンは産地により香りが異なり、熟成度合により味わいがガラリと変わる品種のワインである。
香りは大きく2タイプ
原産地であるボルドーやオーストラリアのハンター・バレー地区、アメリカのワシントン州で栽培されたセミヨンは、ライムや塩水、カモミールなどに似た香りを楽しむことができる。一方で、オーストラリアの南オーストラリア州やアメリカのカリフォルニア州で栽培されたセミヨンの香りは、パパイヤやリンゴ、レモンカードの香りにたとえられることが多い。香りをしっかりと楽しむためには、若い時期のものよりも熟成されているものを選ぶのがよい。
醸造の仕方が3種類
一番多い醸造方法は、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなどとブレンドすることで、お互いの足りない部分を補い、さわやかな風味を楽しむことができる。そして、セミヨンだけでは酸味が少ないので、ブレンドすることで、酸味をある程度しっかりと感じられる。
少量ではあるが、オーク樽で熟成させるという方法もある。若い時期では香りも弱く地味な印象が強いワインであるが、長期熟成させることで味わいがよくなる。とくに、10年以上熟成させたものはコクがあり味わいが深くなるのも特徴である。そして、ぶどうに貴腐菌を付着させて貴腐ぶどうから醸造することで、別名デザートワインとも呼ばれている高級甘口ワインの貴腐ワインが作られている。
少量ではあるが、オーク樽で熟成させるという方法もある。若い時期では香りも弱く地味な印象が強いワインであるが、長期熟成させることで味わいがよくなる。とくに、10年以上熟成させたものはコクがあり味わいが深くなるのも特徴である。そして、ぶどうに貴腐菌を付着させて貴腐ぶどうから醸造することで、別名デザートワインとも呼ばれている高級甘口ワインの貴腐ワインが作られている。
3. セミヨンを美味しく飲むためのポイント

セミヨンは甘口と辛口のものがあるので、ご自身がどちらのタイプを飲みたいのかを選ぶ必要がある。また、産地によって香りや味わいが変わるので自分好みのものを見つけよう。飲むときのグラスもワイングラスは赤用と白用と分かれているので、白ワイン用のグラスを選ぶことが大切である。そして、基本的に白ワインは冷蔵庫でしっかりと冷やしてから飲むとより美味しく飲むことができる。温度の目安としては、3~7℃である。
ちょっと工夫することで、その味わいは変わるので、できることから始めてほしい。
ちょっと工夫することで、その味わいは変わるので、できることから始めてほしい。
どのような食事に合わせたらよい?
甘口である貴腐ワインは食後にデザート代わりに飲むのもおすすめである。甘さが強いため少量でも満足することができるので、最後に口にすることで食事全体の満足度をあげることができる。
一方で、辛口のセミヨンは魚や肉類と相性がよいが、とくにおすすめなのは白身魚とあわせることである。なかでも、ハーブを使用した白身魚のソテーとの相性はバツグンである。
一方で、辛口のセミヨンは魚や肉類と相性がよいが、とくにおすすめなのは白身魚とあわせることである。なかでも、ハーブを使用した白身魚のソテーとの相性はバツグンである。
結論
セミヨンの名前を耳にしたことはないけれど、貴腐ワインの名前は耳にしたこともある人は多いだろう。いろいろな表情をもつセミヨン。まずは、甘口と辛口の2種類のタイプを味わってほしい。一度の食事で、食事中には辛口を食後には甘口を楽しんでみるのもおもしろいだろう。