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日本のイチジクの代表!広島県が誇るイチジク「桝井ドーフィン」とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年10月23日

「いわゆる普通のイチジク」と称される桝井ドーフィン。普通といわれてしまうほど、イチジクの中では圧倒的多数を占め、国内流通のイチジクの約8割を占めている。普通と称されることは、じつはすごいことなのだ。知らず知らずに食べているかもしれない、桝井ドーフィンについて紹介する。

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1. 「桝井」の名前の由来

日本でフレッシュなイチジクを買おうと思ったとき、真っ先に候補に挙がるのが桝井ドーフィンだ。桝井ドーフィンは日本で圧倒的シェアをもつイチジクの品種で、日本のイチジクの市場の約8割を占めるといわれている。
桝井ドーフィンは、正式にはクワ科イチジク属のドーフィンという品種である。しかしドーフィンを日本に持ち帰った桝井光次郎に敬意を表し、その名にちなんで、日本では桝井ドーフィンと呼ばれているのだ。ドーフィンとはフランス語で皇太子妃という意味をもつ。西洋から来た果物らしい名前である。
桝井氏は広島県の種苗業者で、フランス人の友人から貰った北米産の苗木をアメリカから持ち帰り、日本で初めて栽培した人物である。その初めての栽培の地が、当時果樹地帯だった兵庫県の川西市であったと伝えられている。温暖で降水量の少ない土地が、果物の栽培に適していたのだろう。
その地で栽培、育成。やがて土地に定着し、桝井ドーフィンと呼ばれるイチジクになり、現在生産量が1位である愛知県、2位の和歌山県へと栽培が広がっていった。
現在兵庫県はイチジクの国内収穫量としては3位の生産量であるが、桝井ドーフィン発祥の川西市では桝井ドーフィンの生産栽培とブランド化に向けて活動をしている。

2. 桝井ドーフィンの特徴と味わい

経済栽培だけでなく、人気の園芸品種でもある桝井ドーフィン。栽培は比較的容易であるとされる。
桝井ドーフィンは、もともと西洋イチジクから改良作出した品種である。元の西洋イチジクは樹高が高く、7~10mも伸びるものであったが、桝井ドーフィンは人の身長程度に抑えて栽培される。苗から育てて、3年前後で実をつけるのも人気の理由である。
葉は大きく、縦最大25cmにもなり、葉からも甘い香りが漂う。イチジクには夏果と秋果があるが、桝井ドーフィンは夏秋兼用果で、旬は6~8月、または8~10月頃に収穫される。枝から水滴型に実る果実は大きさ3~5cm、最初は緑そして、赤褐色へと変化し、熟していく。
カットすると、外皮に近い果肉は白く、中心は淡い赤色だ。イチジクは手で皮をむくことができる。先端からバナナのようにむいて、甘い香りの果肉にかぶりつく。手を汚したくない場合は、ナイフで半分にカットしてスプーンですくって食べたり、4分の1ほどにカットしてりんごのように皮をむいて食べたりしてもいいが、甘いのは外皮のすぐ下の部分である。
味わいは、意外とさっぱりとしている。ねっとりとした濃厚感はないが、果物らしいみずみずしさと甘さを持つ。ちなみに完熟果と早とり果では、味がかなり異なり、全く別の品種ではないかと思うかもしれない。
イチジクは完熟すると、ハトメと呼ばれる先端部がひらき、割れてしまう。割れたものもよく熟して美味しいのだが、割れた部分からカビてしまったり虫が集まったりすることもあるので、よく見て選ぼう。
桝井ドーフィンはイチジクの中では皮が硬めであり、輸送に向いている。しかし日持ちはあまりしない。手に入ったらできるだけ早めに食べるようにしよう。

3. 「朝採りの恵み」とは

川西産イチジクは、2016年に「朝採りの恵み」という名称で商標登録された。
2015年に、桝井ドーフィンが栽培されてから90周年を迎えた折に、愛称を広く一般公募した中から選ばれた名前だ。
先述したが、川西産桝井ドーフィンは、ブランド化が進められており、ほかとの差別化を図っている。
イチジクの収穫は、果実が熟しきる前に終え、輸送しながら追熟して、商品として店頭に並ぶころにほどよく熟した状態になるように調整するのが一般的である。しかし川西のイチジクは、木枝で完熟させたものを、早朝に収穫し、朝のうちに市場に出荷。その日のうちに店頭に並べられるのだ。
一番美味しい状態で食べてもらえるようにという、イチジク栽培農家さんの想いが「朝採りの恵み」という名称にのせられている。川西市ではイチジク商品もいろいろである。

いちじくワイン「川西の朝露」

川崎市とJA兵庫六甲が共同で研究開発した、イチジク100%のワインである。色は琥珀を帯びたロゼワイン風、アルコール度数は10度程度で、やや甘口。オレンジかかった色合いと、ほんのりとしたイチジクの香りと味わいが楽しめる。柔らかい口当たりで飲みやすいワインである。女性からの評判もよいようだ。

いちじく茶「凜雫(りんだ)」

イチジクは葉にも香りがある。その葉を焙煎し、作ったお茶である。水出しもできる。イチジクの葉は、ルチンを蕎麦の3倍ほども含む。お茶として飲むだけでなく、入浴剤にしてもいい。イチジクの水滴型の形を、雫と表現して名付けられた。

壱熟カレー

2012年に大阪青山大学と川西市役所がコラボして開発したレトルトカレーである。イチジクを甘みとして加えたカレーで、辛みを調整するスパイスが付いている。好みの辛さにできるので、大人も子どもも満足の味にすることができる。

結論

桝井ドーフィンは、味が薄いという印象を持つ人もいるだろう。しかし木枝で完熟させるとやはり甘みは違う。残念ながら流通は近畿地方が中心で、それ以外のところではなかなか朝露の恵みのようなブランドイチジクはお目にかかれない。もし見つけたのなら、食べ比べてみるのもおもしろい。
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