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【普通酒】ってどんな日本酒?純米酒・吟醸酒・本醸造酒と何が違う?

投稿者:ライター 亀崎智子(かめざきさとこ)

監修者:管理栄養士 氏家晶子(うじいえあきこ)

2019年9月26日

日本酒=二日酔いというイメージをもっている人も多いのではないだろうか。しかし、必ずしもそうとは限らない。その理由を説明するときに外すことができないのが普通酒である。おそらく、日本酒を飲んだことがある人が一度は飲んだことがあるはずの普通酒について、今回は紹介する。

1. 普通酒ってどんな酒?

日本酒は「特定名称酒」として、大きく3つ(純米酒系・吟醸酒系・本醸造酒系)にさらに、8種類に分類される。これらに当てはまる日本酒は基本的に、原材料と醸造方法によって分類される。

しかし、私たちが普段、目にしたり、口にしたりする日本酒は特定名称酒に当てはまらないものも数多く存在している。それらの特定名称酒に当てはまらない日本酒のことをまとめて普通酒と呼んでいる。ただし、買い物や居酒屋で利用するときどこを見ても普通酒と記載されているものはない。そのため、表示を見たときに、純米酒・吟醸酒・本醸造酒と書かれていなければ普通酒と考えてもらってほぼ間違いはない。

普通酒は思っている以上に私たちの生活に浸透している。一般的に、日本酒に占める割合の約70%は普通酒であるといわれている。スーパーに並んでいる紙パックや居酒屋などで「日本酒」と表記されているものに関しては、ほぼ普通酒であると考えてもらってよい。

普通酒の定義というものは明確にはないが、以下のようなものが普通酒として、扱われている。
・酒米の総重量の10%以上の醸造アルコールが添加されているもの
・味わいや風味、香りなどを調整するために、糖類や酸味料など、米と米麹、醸造アルコール以外の原材料を使用しているもの

2. 日本酒は二日酔いするイメージがある理由

日本酒は悪酔いする、二日酔いするというイメージを抱いている人も多いのではないだろうか。しかし、これは半分正解で、半分不正解である。それを説明するためには、まず「なぜ、三増酒が誕生したのか?」という話をする必要がある。

戦中・後に米が不足している中で、できるだけたくさんの日本酒を作ろうということで開発されたのが三増酒である。この三増酒は純米酒:醸造アルコール=1:2の比率で混ぜ合わせて、糖類や酸味料、化学調味料などで味を調整して作られた。そのため、特定名称酒と比較すると、とても質の低い日本酒に分類される。誕生した当初は原材料を集めることが大変だったので仕方がなく、酒好きの救いになっていた。

しかし、高度成長期に入って原材料に困ることがなくなっても、作ることの手軽さを捨てることができなくなり、そのまま作り続ける酒蔵やメーカーも残ってしまった。この三増酒が悪酔いや二日酔いを引き起こす原因になっているといわれている。ただし、法の改正により、現在では三増酒は作れないようになっている。

そして、いろいろと添加されているこれらの普通酒が約70%のシェアを占めるということで、日本酒=悪酔い・二日酔いというイメージが根付いてしまっている。

3. 普通酒といって避けるのはもったいない

普通酒というと、規定以上の醸造アルコールに加えて、添加物や化学調味料なども含まれるので、日本酒好きの中には絶対飲みたくないという人が多いのも現実である。確かに中にはそんな普通酒もまだまだ存在しているが、そうでないものもある。

たとえば、酒蔵によっては吟醸酒と同レベルのものを製造しているにも関わらず普通酒として販売して、蔵自体のレベルを底上げしているところもある。

また、契約農家の米を無駄にしないということで、酒米の王様と呼ばれている山田錦を100%使用しているにも関わらず、中にくず米などの等級の低いものも使用しているため普通酒となっているところもある。

普通酒の中にも美味しく飲んでもらえるように、たくさんの工夫をして製造しているところもあるので、普通酒というだけで避けるのではなく、どのようにして作られているのかを知ったうえで、一度味わってみるのもおすすめである。意外と、自分好みの普通酒が見つかる場合があるかもしれない。

結論

普通酒といえども、こだわって作られており、美味しく飲むことができるものもある。そんな普通酒は低価格であるために、とくに毎日酒を楽しみたいという人にはうってつけである。名前だけで、避けるのではなく、まずは味わってみて、美味しい普通酒を探してみるのも日本酒の楽しみ方の1つである。
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