1. 餃子トレンド
原点回帰の水餃子
餃子と聞くと焼き餃子を思い浮かべる人が多いようだが、実は餃子のルーツは水餃子にあり。発祥の地、中国では今でも水餃子がメインストリームである。そんな水餃子に日本でも熱い視線が注がれている。ディープな本場の水餃子を提供する店が続々と現れているのだ。ジュワッと溢れ出す肉汁と、もちもちとした皮のバランスは、なんともいえない旨さ。皮から作っているなんていうツワモノも多いらしい。
しびれ鍋×餃子
トレンド鍋のひとつに、しびれ鍋がある。これは四川料理特有の辛さ、麻辣をメインにした鍋のこと。中国原産のホワジャオと呼ばれている花椒が、痺れる辛さの素になる素材だ。このしびれ鍋の具材として餃子が注目を集めているのだ。鍋に入れるということは、こちらも水餃子。モチっとした皮と痺れる辛味のコントラストが絶妙らしい。
トッピングで新鮮味
餃子界にも、トッピングの波が押し寄せている。パクチー、チーズ、生姜、ココナッツパウダーなどなど、シンプルな餃子をトッピングで楽しむというトレンドが生まれつつある。バターや漬物など、意外性のある組み合わせに熱い視線が注がれている。
2. 焼き餃子の定番具材TOP3
ニラ
日本の焼き餃子に欠かすことのできない具材といえば、ニラ。ニラは刻むと強い香りを放ち、これぞ餃子!という風味を醸し出してくれるのだ。焼き餃子であれば、たっぷり加えるのがおすすめ。水餃子の場合は、ニラはあまりおすすめしない。
白菜かキャベツ
日本の焼き餃子に欠かすことのできない野菜が白菜かキャベツ。この葉野菜の甘みこそ、焼き餃子の味の決め手。どちらも水分が多いので、塩をして、しっかりと水を切ってから餡に混ぜ込むと美味しい。単体ではもちろん合わせて使ってもいいだろう。
豚肉
豚肉は、ひき肉を購入してもいいが、できれば自分で包丁を使い、叩いてひき肉にするとジューシーさに差がつく。食べ応えもアップするので、ぜひおすすめしたい。部位としては、脂と肉のバランスがよい肩ロースが◎。
3. 気になる水餃子の具材 TOP3
ラム
アレンジ餃子流行の火付け役となったのがラム肉。ラム肉の水餃子は、モンゴルなどで古くから食べられてきたもので、抜群に旨い。クミンやパクチーなどを合わせるとより旨みが引き立つのでおすすめ。こちらも自分でひき肉にするとゴロゴロ感があってより美味しい。
漬物やトマト
水餃子の新しい具材として台頭してきたのが、漬物。中国では漬物が料理に使われることが多く、鍋料理なども有名だ。漬物を加えると味に深みが生まれ、ぐっと全体が締まる。特に古漬けがおすすめだ。さらに最近のブームはトマト。タネを抜き、加えるとほかでは味わえない甘みとジューシーさを演出してくれる。取り除いたタネはスープに使うといい。
エビと卵
意外性ある組み合わせであるが、これは中国東北地方ではポピュラーな具材。エビニラ玉が餃子の中に入ったようなイメージで、新鮮味ある味わい。基本的に具材の味付けは塩胡椒とシンプルなので、具材の旨みが引き立つ。アレンジとして生姜を効かせるとより大人好みの味わいに。
結論
餃子は多くの人に愛される、国民食的な存在。当然、毎年トレンドが変化する。今年注目を集めたのは、断然水餃子。来年はどんな餃子がブレイクするか、今から楽しみにしたい。