1. 純米酒とは
純米酒の原材料は米・米麹・水の3つのみである。日本酒を製造する過程においては、純米酒以外のものは米・米麹・水以外に醸造アルコールが添加されている。この酒のことはまとめて、醸造酒と呼ばれる。そのため、日本酒は大きく2つに分けて、純米酒と醸造酒に分類できる。純米酒は米の旨みやコクをしっかりと味わうことができるので、日本酒好きの人から好まれる傾向が強い。
醸造アルコールは決して悪者ではない
醸造酒に使用されているのが醸造アルコールである。醸造アルコールは純度が高く、主にサトウキビから作られる蒸留酒である。無味無臭であるので、味に影響を与えることはほぼない。添加物という扱いになるので、犬猿されることも多いが、酒質をサラリとして香りをよくしてくれる働きがあるので、醸造アルコールを添加することが一概に悪いとはいえない。好みによっては醸造酒のほうが飲みやすい場合があるので一度は試してみてほしい。
2. 大吟醸酒と吟醸酒の違いとは
大吟醸酒と吟醸酒はともに、吟醸造りという製法が用いられてできる日本酒である。吟醸造りは精米歩合を60%以下までに精米された米を低温である10℃前後で時間をかけて発酵させる。低温で長時間発酵させることで、華やかでフルーティーな吟醸香をもつようになるのが特徴である。ただし、この発酵のために使用する酵母の種類や要する時間などに関しては統一された規定は存在しない。そのため、選ぶときには酒蔵のこだわりなどを参考にして選ぶのがおすすめである。
大吟醸酒と吟醸酒の違い
大吟醸酒と吟醸酒の違いは使用する酒米の精米歩合である。大吟醸酒が精米歩合50%以下の酒米を使用するのに対して、吟醸酒は精米歩合60%以下の酒米を使用する。精米歩合によって日本酒のでき映えの優劣が決まるわけではない。そのため、必ずしも精米歩合の低い大吟醸酒のほうが美味しいとはいえない。しかし、大吟醸酒の精米歩合が低いので発酵の際に出てくる吟醸香が華やかである傾向が強い。一方で、吟醸酒は濃厚でコクのある味わいとフルーティーな香りのコントラストを楽しむことができる。また、銘柄でも異なるので、自分自身の好みで選ぶことがおすすめである。可能であれば飲み比べしながら選ぶのがよいだろう。
3. 美味しい純米吟醸酒の選び方
純米吟醸酒は濃厚でコクがある味と華やかでフルーティーな香りが特徴の日本酒である。純米吟醸酒は熱燗にすると、含まれているクエン酸がバランスを崩してしまうので味が落ちてしまう。しかし、米の旨みのほうが濃厚で吟醸香が少し弱い純米吟醸酒もあり、それらは味吟醸と呼ばれている。
この味吟醸は純米吟醸酒の特徴である香りが控えめであるので、料理の味を引き立ててくれる。また、香りが控えめであるので、温めすぎなければ、冷酒でなくても美味しく飲むことができる。そのため、この味吟醸は食事と一緒に冷酒やぬる燗にして楽しむのがおすすめである。
この味吟醸は純米吟醸酒の特徴である香りが控えめであるので、料理の味を引き立ててくれる。また、香りが控えめであるので、温めすぎなければ、冷酒でなくても美味しく飲むことができる。そのため、この味吟醸は食事と一緒に冷酒やぬる燗にして楽しむのがおすすめである。
結論
純米大吟醸酒と純米吟醸酒は米の精米歩合だけの違いであるが、どちらが質のよいものであると決めることはできない。それぞれに味わいや香りのよさがあり、個人の好みに左右される。米の旨みとフルーティーな香りを楽しむことができる日本酒であるので自分好みの味や香りを見つけて冷酒で楽しんでみてはいかがだろうか。
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