このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

日本酒【特別純米酒】の特別とは何を意味しているのか?

投稿者:ライター 亀崎智子(かめざきさとこ)

監修者:管理栄養士 氏家晶子(うじいえあきこ)

2019年10月 5日

日本酒の呼び方の中で、「純米酒」と「特別純米酒」があるが、この違いを上手く説明することができるだろうか。純米酒は聞き慣れているという人も多いかもしれないが、特別純米酒は聞き慣れない人が多いはず。そこで、今回は特別純米酒の「特別」が何を意味しているのかを説明する。

1. 純米酒と特別純米酒の違いとは

日本酒は「特定名称酒」として、原材料や酒米の精米歩合によって、8種類に分類されている。純米酒と特別純米酒はその中の1つである。純米酒の原材料は米と米麹であるが、特別純米酒の原材料も同じである。純米酒は酒米の精米歩合に規定はないため、現在精米歩合が70%以上のものが存在もしている。

一方で、特別純米酒には精米歩合60%以下という規定がある。そのため、純米酒と特別純米酒の違いの1つは精米歩合である。精米歩合が低いほど素晴らしい日本酒であるというわけではないが、米のタンパク質が削られているので、雑味が少なく、キレのよい味わいの日本酒であるといえるだろう。

精米歩合は適応してなくても特別純米酒と呼べる

特別純米酒の規定はいくつかあり、その中の1つが当てはまることで、特別純米酒と名乗ることができる。精米歩合が60%以下であることが規定されているが、実は例外がある。精米歩合が60%以上のものであっても、原材料の酒米として、酒造好適米を50%以上使用していれば、特別純米酒と呼ぶことができる。酒造好適米とは、酒税法により酒造に適していると指定された米のことであり、代表的なものに、山田錦や五百万石、雄町(おまち)などがある。もう1つの例外として、精米歩合が60%以上であっても特別な醸造方法を取り入れて製造された場合に関しては特別純米酒と呼ぶことができる。

2. 特別純米酒の特別は製法が特別?

特別純米酒を名乗るための特別な醸造方法であるが、明確な規定というものは存在しない。そのため、各酒蔵や酒造メーカーがアピールしたい醸造方法が特別な工夫がされていると認められることで、特別純米酒と名乗ることができるのである。では、どのような醸造方法が特別として認められているのかを紹介する。

特別な醸造方法の一例としては、低温で長期発酵させて醸造していることや、新酒を絞る工程で木製の絞り機を使用する木槽しぼりを取り入れていることなどがある。また、それ以外にも原材料である酒米をこだわることでも特別純米酒と名乗ることが可能である。具体例をあげると、特定の米を酒米として100%使用したり、無農薬もしくは農薬や化学肥料の使用量を抑えた特別栽培米を使用したりすることでも許可が下りる場合がある。

ただし、特別純米酒と名乗る場合、これらの条件を満たしていることに加えて、ラベルにどこが特別であるのか記載しなければならないという決まりがある。そのため、買う場合にはどのようにこだわられているのかを確認することができるので、かならずラベルを確認することをおすすめする。

3. 特別純米酒のおすすめの楽しみ方

純米酒の魅力の1つは冷酒でもぬる燗でも熱燗でもさまざまな温度帯で楽しむことができることである。とくに、特別純米酒は作り手のこだわりが強い純米酒でもあるので、まずはいろいろな温度帯で楽しんでみるのはどうだろうか。その中で、自分にとって一番美味しいと感じることができる温度帯を見つけるのもおすすめである。また、季節や料理内容にあわせて飲み方を変えるのもよいだろう。

「特別」とつく理由は日本酒によって異なるが、通常の純米酒と比較するとそれぞれの酒蔵や酒造メーカーが手間暇かけて工夫して醸造していると捉えることができる。せっかく、特別純米酒をいただくのであれば、その特別感を味わえるように、ぜひとも自分にあった飲み方で楽しんでみてはいかがだろうか。

結論

特別純米酒はそのラベルを見ることで、作り手のこだわりを知ったうえで購入することができる日本酒である。特別なひと手間が加わった日本酒であるので価格が安くないこともあるが、ぜひとも一度は味わってもらいたい日本酒である。お気に入りの特別純米酒を見つけてみてはどうだろうか。
この記事もCheck!
\この記事をシェアする/    
\この記事をシェアする/    
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ