スパイスの香るチリコンカン！おすすめアレンジ料理5選

チリコンカンの名称は、スペイン語の「チリコンカルネ」に由来する。意味は「唐辛子と肉」であり、その名の通り、挽き肉をトマトとスパイスで煮込んだ料理である。肉とともに数種類のビーンズを使うことが多い。

日本の家庭料理である肉じゃがは、味付けや具材が家庭によっても違いがあるように、チリコンカンもまた地方によって差がある料理だ。視点を変えればアレンジが自在な料理ともいえる。

チリコンカンはそのまま食べても旨いが、トルティーヤで巻いて食べたり、ホットドッグにトッピングしたりしても好まれるという。テキサス地方ではチリコンカンに豆は入れないようだ。

チリコンカンがひと皿あれば、トッピングを変えるだけで多様なメニューに広がっていく。チリコンカンをメインに数種類のトッピングを用意して、ホームパーティーはいかがだろうか。

トルティーヤ×チリコンカンといえば、タコス。アメリカでも愛される定番の組み合わせだ。トッピングにはレタス、黄パプリカ、みじん切りの玉ねぎなどが相性がよい。彩りもよいため、ホームパーティーに向いているといえるだろう。

バゲットをチリコンカンにディップして食べるのもおすすめだ。バゲットにスパイスの風味が馴染んで酒のつまみにしてもよい。

チリコンカンソースがよく絡む、フジッリのようなショートパスタはいかがだろうか。チリコンカンを絡めたパスタのうえに、パルメザンチーズをふりかければ極上のメインになるだろう。

さっぱりとした和え物にもチリコンカンはドレッシング代わりとして使える。アボカドやレタス、ズッキーニ、ベビーリーフのサラダにチリコンカンをかけて食してもよいだろう。

もちろん、チリコンカンのひと味のみでパーティーを押し切るのは少々つらいだろうから、バゲットやサラダに合うほかのメニューも必要にはなるだろう。だが、チリコンカンひとつでこれだけの可能性があるということは、ホームパーティーの主役に推す理由としては十分ではないだろうか。

夕食でチリコンカンを多めに作った翌朝は、余りを使ってピザトーストにするのはいかがだろうか。トーストにのせるチリコンカンにはビーンズは入れず、肉や野菜のみにしておこう。

食パンにチリコンカンを塗り、角切りにしたアボカドをトッピングしていく。好みでチーズをかけるのもおすすめだ。具材をのせたらオーブントースターでこんがり焼こう。

スパイスの香りで寝起きの頭もシャキッと目覚められそうだ。ピリッと辛みのきいたチリコンカンとクリーミーなチーズ、アボカドの組み合わせは相性バツグン。辛いものが苦手な人でも食べやすいだろう。

挽き肉の代わりに厚揚げを使ったチリコンカンはいかがだろうか。ヘルシーなうえ、ゴロッと大きめにカットした厚揚げは食べごたえも十分だ。それひとつで主菜として十分な存在感がある料理になる。

玉ねぎや人参など好きな野菜を炒めたら、そこに一口サイズにカットした厚揚げと調味料、水を入れて煮込む。弱火でじっくり煮込んだら最後にビーンズを入れ、さらに5分ほど煮込んで完成。

トマトやスパイスの香りが鼻孔をくすぐり、食欲がそそられることだろう。食べやすくカットした厚揚げには、スパイスの風味がしっかりしみ込んで、噛むごとに身体が温まる一品だ。

チリコンカンは数種類の具材で、大量に作り置きしておけるのも嬉しいポイントだ。余ったチリコンカンは、そのまま食べるのはもちろん、サンドイッチやタコライス、パスタなどにアレンジして食べるのもおすすめだ。寒い時期にはスパイスの効果で身体を温めることもできるため、常備菜として作ってみてはいかがだろうか。