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【リゴット・ド・コンドリュー】はどんなチーズなのか特徴を解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年10月12日

600以上あるといわれるフランスのナチュラルチーズで、AOCに認定されているのはわずか45種類だけ。そして、2009年1月に45番目のAOCとして認定されたチーズが、リゴット・ド・コンドリューである。その生産量は年間約60tと非常に少なく、手に入れるのは至難の業であるとチーズ好きの間で話題になった。希少性の高いチーズ、リゴット・ド・コンドリューについて紹介する。

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1. リゴット・ド・コンドリューとは

リゴット・ド・コンドリューという名前は、フランスのローヌ・アルプ地域圏にあるコンドリューという地名に由来している。コンドリューはワインの産地としても有名だ。コンドリューという地名がつけられているが、コンドリューは主に販売されている場所で、実際に生産されているのは、コンドリューを含むピラ山塊ともいわれるピラ地方自然公園の高山地域である。リゴットは、山の中の小川を表す方言から来ているという説がある。

生産地域が標高200~1,400mの高山地帯であるためか、このチーズの生産工房は100軒ほどしかない。その中でも、定められた場所と製法で、伝統的なリゴット・ド・コンドリューを作っているチーズ工房は、40軒ほどといわれる。そのため生産量が非常に少なく、年間約60tといわれる。ちなみに日本でのカマンベールチーズ生産量は年間約1,300tだ。中でも、農家で手作りされているリゴット・ド・コンドリューのほとんどは地元で消費されてしまい、海外輸出はほとんどない。日本で見かけるリゴット・ド・コンドリューは工場生産のものであろうと思われる。

・地方自然公園とは

地域性などが共通する市町村が集まって、地域振興を取り組む政策として、「地方自然公園制度」がある。これはフランスで始められた制度で、自然保護が目的ではなく、その土地の住民が環境保全と地域の発展を進めていくことを目的としている。例として、農畜産物などの特産品を地域ブランド化する、観光地として山塊の自然を利用したハイキングコースを整備して観光客の誘致を行うなどが挙げられる。ピラ地方自然公園は、ローヌ、ロワール、アルデッシュの指定された48の町村からなる。リヨン近郊の観光地として、自然に触れるツアーやもともと有名であったコンドリューワインを含んだグルメ情報の発信などがされている。

・AOCとは

AOC(Appellation d'Origine Contrôlée)とはフランスの原産地呼称保護制度。ちなみにEU共通で認められている制度はAOP(Appellation d'Origine Protégée)である。AOCもAOPも認定を受けるには、産地や生産方法など、協会が定めた厳しい基準をクリアしなければならず、認定を受けるとマークを付けることが義務づけられている。このAOCマークがあるものは、国から品質を保証されているという証である。

2. リゴット・ド・コンドリューの特徴

リゴット・ド・コンドリューは、山羊ミルクを使って生産される小さなチーズである。形はメダル型、直径は4.2~5cm、高さ1.9~2.4cmと定められている。1つ30gと、大きめの饅頭くらいのサイズ感だ。表面は天然色素で着色されるが、少しずつ白カビに覆われていき、少々オレンジがかった白色になる。外皮は硬いが、ノンプレスタイプなので中身は柔らかい。カットすると、内側は白からミルク色をしており、キメの細かい滑らかなチーズである。食感としては、蒸し栗のようにほっくりとしている。フレッシュなうちはそれがモサつくようにも感じられるほどだ。徐々に熟成が進むにしたがって、粘りが出てきてもっちりとしだし、ぴりっとした辛みも感じられるようになる。

口に含むと、山羊ミルクチーズ独特の香りが鼻へと抜けていく。ヘーゼルナッツの香りとたとえられることもあるが、もっと獣の香りのようなインパクトがある。ぜひ試してほしいところだが、山羊ミルクのチーズ初心者にはおすすめし難いものでもある。熟成の進んでいないフレッシュなものは香りも穏やかであり、1人で1つ食べきることのできるサイズ感なので、山羊ミルクのチーズを味わってみたいときには丁度いいかもしれない。穏やかな酸味と、塩味もさほど強くなく、ミルクっぽい旨みはしっかり感じられる。香りに好き嫌いはあるが、美味しいチーズである。

ちなみに、農家製の手作りリゴット・ド・コンドリューは希少性が高く、日本では入手困難である。ラベルがブルー地に白抜きの文字のリゴット・ド・コンドリューは、工場製のものをあらわしている。農家製のものは、白地に青い色で文字が書かれている。

3. コンドリューワインとともに...

コンドリューワインは、世界的に有名な歴史あるワインだ。その歴史はローマ時代まで遡るといわれている。丁寧で高品質な白ワインであるコンドリューワインも、チーズと同様AOCの認定を受けている。チーズに合わせるワインに迷ったら、同じ地域でとれたものと合わせると間違いないといわれている。
リゴット・ド・コンドリューも、同地域でとれるコンドリューワインと相性がいい。しかしコンドリューワインも、チーズ同様希少性が高いワインである。ワインの生産に使用できるぶどうの栽培に認定されている土壌が115haしかないからだ。この広さは、東京ディズニーランドならおよそ2個分しかない。そのためコンドリューワインは、普段に飲むには少々お高めのワインなのである。記念日やお祝いの時に、リゴット・ド・コンドリューと一緒にあけてみるのはどうだろう。リゴット・ド・コンドリューは酸味のあるチーズなので白ワインがおすすめだが、強めのシラーのような赤ワインとあせてもおもしろい。いろいろと試してほしい。

結論

1口サイズというには少々大きいが、1人で食べきるのには十分な大きさのリゴット・ド・コンドリュー。山羊ミルクのチーズ特有の香りを試してみたい人にはおすすめだ。食べてみて少々抵抗を感じた人は、ぜひはちみつかけを試してみてほしい。香りが柔らかくなり、山羊ミルクのチーズ特有の酸味と相性がよく、各段に食べやすくなる。
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