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日本茶【ゆたかみどり】の特徴とは?美味しい飲み方も解説

日本茶【ゆたかみどり】の特徴とは?美味しい飲み方も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年2月27日

ほっと一息つくときに飲む日本茶。その種類は、お客様に出す用と日常生活用とで使い分けることがあるほど多い。日本茶を選ぶときに産地を参考にすることが多いが、それ以外にも茶葉の品種について注目してほしい。ここではゆたかみどりという茶葉について紹介する。

  

1. 【ゆたかみどり】とは?

多くの品種の茶葉が栽培されているが、およそ75%は「やぶきた」という品種が占めている。それ以外の25%のなかには特定の地域のみでしか栽培されていない品種もあり、ブランド茶として売られていることもある。

ゆたかみどりも栽培地が限られている品種だ。ゆたかみどりは寒さに弱い品種であるため暖かい地域でしか栽培できず、鹿児島県など九州地方で主に栽培されている。ちなみに、鹿児島県は、静岡県に次ぐお茶の産地だ。そのため、栽培地が限られているにもかかわらず、ゆたかみどりは茶葉の生産量第2位になっている。

ゆたかみどりはブレンドされていることもある

強い香りと旨みが特徴的なゆたかみどりは、深蒸し煎茶に加工されることが多い。煎茶とは収穫した茶葉を蒸したのちに乾燥させて作るもので、一般的に日本茶といえば煎茶を指すことがほとんどだ。煎茶は蒸し時間の長さで2つに分けられる。一般的な煎茶が30秒ほど蒸すのに対し、深蒸し煎茶は1~2分蒸す。蒸し時間を長くすることで苦みが抑えられ、飲みやすいまろやかな味となる。ゆたかみどりは単体で深蒸し煎茶に加工されることもあれば、やぶきたなどとブレンドされて売られていることもある。

2. ゆたかみどりの収穫と加工

新茶の収穫時期を表す言葉に八十八夜という言葉がある。立春から数えて八十八日目が新茶を収穫するのに適している時期であることを示しており、現在の暦では5月1日を指す。多くの茶葉が4月下旬~5月上旬にかけて収穫されているが、産地の気候によってはこの限りではない。ゆたかみどりが栽培されている鹿児島県などの九州地方は温暖な気候のため、本州よりも茶葉の生育が早く3月下旬から新茶の収穫が始まることもある。

ゆたかみどりを使ったお茶ができあがるまで

収穫されたゆたかみどりの茶葉は茶園で荒茶に加工される。収穫した茶葉をそのまま放置すると酸化発酵が行われてしまうからだ。茶葉は加工方法で味わいが変わり、酸化発酵させなければ緑茶に、半発酵させれば烏龍茶のような青茶に、完全発酵させれば紅茶になる。酸化発酵を止めるため、収穫されたゆたかみどりはすぐに蒸される。その後、手もみなどで余計な水分を除き乾燥させる。この状態を荒茶という。荒茶には茶葉以外のお茶の茎や芽も多く含まれているため、このままでは美味しいお茶を淹れることができない。そのため荒茶はお茶の加工業者に移され不純物を取り除いた後、煎茶やほうじ茶といったお茶に加工される。ゆたかみどりとほかの茶葉をブレンドするのも加工業者で行われる。最後に茶葉を乾燥させ、包装すればゆたかみどりの商品の完成だ。

3. ゆたかみどりの美味しい飲み方

ゆたかみどりの味わいを堪能するためには、お湯の温度や量など気をつけるポイントがいくつかある。ここではゆたかみどりの深蒸し煎茶を淹れるときのポイントを紹介する。深蒸し煎茶を淹れるときに覚えておきたいのが以下の数値だ。
お湯の温度:70~80℃
お湯の量:70ml(1人分)
茶葉の量:2g(1人分)
浸出時間:30~40秒
沸かしたての熱湯では温度が高すぎるため、深蒸し煎茶を淹れる場合は一度湯呑みに移すなどしてお湯の温度を下げておこう。また深蒸し煎茶は煎茶よりも長く蒸しているため、茶葉が細かくなっている。そのため煎茶と同じ時間で浸出してしまうと苦みも浸出してしまう。浸出時間は短めを意識しよう。パッケージにおすすめの温度や時間が書かれている場合は、そちらを参考にして淹れたほうがよい。

深蒸し煎茶の淹れ方

急須と人数分の湯呑みを準備しておく。深蒸し煎茶は浸出時間が短いため、あらかじめ湯呑みも用意しておいたほうがよい。準備ができたら人数分の茶葉と適温のお湯を急須に入れる。30~40秒ほど経ったら湯呑みに注いでいく。このとき廻し注ぎをすると、お茶の濃さが均一になる。廻し注ぎとは湯呑みに一気にではなく少しずつお茶を注いでいくやり方で、最初に淹れたお茶と最後に淹れたお茶の濃さが違うということを防げる。また急須の中にお湯を残してしまうと、ゆたかみどりの苦みも浸出してしまうので最後の一滴まで注ぐようにしよう。

結論

日本茶の産地といえば静岡県が有名だが、鹿児島県も日本茶の一大産地だ。鹿児島県など温暖な気候での栽培に向いているゆたかみどりは、深蒸し煎茶にすることで強い香りと旨みを堪能できる。鹿児島県ではいろいろな茶葉が栽培されているが、ゆたかみどりの深蒸し煎茶も手に取ってみる価値がある。
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  • 公開日:

    2019年10月19日

  • 更新日:

    2020年2月27日

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