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意外と知らない!?【日本茶】の種類と選び方・美味しい飲み方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2018年9月10日

最近はペットボトルで飲むという人も多い「日本茶」。しかし、急須で入れ湯飲みで飲むお茶は、やっぱり格別に美味いものだ。そこで、知っているようで知らない基礎知識を伝授。産地も茶葉も製造法もいろいろな日本茶の世界を巡ってみたい。

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1. 日本茶の種類

茶類とはそもそも、茶樹(カメリア・シネンシスというツバキ科の常緑樹)の葉を加工して、飲用にするもの。その製造法の違いにより、不発酵茶(緑茶)、半発酵茶(ウーロン茶など)、発酵茶(紅茶)、蒸製堆積発酵茶(プーアール茶など)と分類される。

国内で栽培され生産される日本茶は、そのほとんどが緑茶。摘採した瞬間から酸化酵素の働きで変化(発酵)が始まる茶葉を、新鮮な状態で熱処理することで、酵素の働きを止めたものが不発酵茶である。

このように日本茶は、茶葉が蓄えたクロロフィルをはじめとする栄養成分が残る製法ゆえに、色は鮮やかな緑色となる。栽培法、摘採法、産地、摘採時期などによって分類されるので、主な種類を紹介しよう。

■抹茶

茶摘み前にヨシズやむしろで茶園を覆う、覆下(おおいした)栽培で育てた若葉を摘み、蒸してから揉まずに乾燥。さらに茎や軸を除き石臼で挽く。茶道でおなじみなほか、飲料、菓子、アイスクリームの素材として世界的に人気。豊富なビタミン類やカテキンなど茶の栄養を丸ごといただける。

■玉露

抹茶と同様、茶摘みの20日ほど前から直射日光を当てない覆下栽培に。光を制限することで、アミノ酸(テアニン)が増加し、逆にカテキンは減少。摘んで蒸して揉むと、渋味が少なく、旨味たっぷりな独特の風味をまとう高級緑茶となる。

■かぶせ茶

玉露と同じ栽培・製造法だが、遮光する期間は短く1週間前後。ワラや寒冷紗という黒い布などで茶樹を直接覆う「じかがけ法」。
玉露には及ばないものの、茶葉の緑色が濃くなり、渋味が少なく旨味たっぷり。

■煎茶

初夏に茶摘みが行われ、日本茶消費量の約8割を占める。甘味と渋味のバランスがよく、香りも爽やか。摘採後、サッと蒸し、揉みながら乾燥させ、形を細長くまっすぐ整える。南と北で茶摘みの時期は若干異なるが、八十八夜の5月初旬の一番茶を摘む。

■深蒸し煎茶

普通の煎茶より長く2~3分時間をかけて茶葉を蒸して作る。茶葉が柔らかく細かくなり、緑の鮮やかな水色となり、甘味とコクがアップ。茶葉の有効成分もより多く摂取できる。

■玉緑茶

製造工程の途中までは煎茶と同じだが、回転するドラムで熱風乾燥するため撚れずに、丸いぐりっとした形状に。「ムシグリ」「ぐり茶」とも呼ばれる。渋味が少なくまろやかで、代表的産地は佐賀県の嬉野。

■番茶

煎茶を摘んだ後の二番茶(6月半ば)、三番茶(7月半ば)などの茶葉を用いる。強い日光を浴び成長した葉はやや硬く、カテキン含有量が多くしっかりした味わい。低価格なので日常のお茶に最適。熱湯で入れて熱々を飲もう。

■玄米茶

水に浸して蒸した玄米を炒り、番茶や煎茶などにブレンドしたもの。玄米の甘い香ばしさに癒され身も心もほっこり。カフェインが少なめなので子供にもオススメ。抹茶を加えたタイプも。

■ほうじ茶

番茶や煎茶、形の大きい葉や茎を混ぜ合わせ、高温で炒って作る。加熱により茶葉も茶色になり、香ばしい匂いに。カフェインやタンニンも減少し、さっぱりした軽い味わいになる。

■釜炒り茶

煎茶と同様の製造工程だが、茶葉を蒸す変わりに高温の釜で炒る、中国発祥の製法で作る。水色は澄み、香りよく、何杯飲んでも美味しいすっきり感が魅力。

2. 日本茶の特産地

日本一のお茶どころ・静岡県を筆頭に、全国各地に特産地があり、産地の名がお茶の銘柄ともなっている。お茶を購入する際は、産地を意識してみてはいかがだろうか。

■静岡茶(静岡県)

全国のお茶の4割を産す、いわずと知れた国内最大の茶どころ。牧之原周辺は、味が濃く苦味渋味の少ない深蒸し煎茶の製法を開発したことでも名高い。川根・天竜・本山などの山間部では、茶の栽培に適した気象を生かし、高品質の茶が作られる。

■鹿児島(鹿児島県)

静岡に継ぐ国内第2位の生産量を誇る産地。知覧茶、溝辺茶などが名高い。平坦な茶園が多いことから機械化が進み、温暖な気候から新茶もいち早く出荷する。

■伊勢茶(三重県)

全国3位の生産量の三重県は、1000年の歴史をもつ茶どころ。煎茶、深蒸し茶、かぶせ茶を主に作る。

■宇治茶(京都府)

京都の宇治近郊、和束町や山城一帯は、高い品質を誇る高級茶の古くからの産地。鎌倉時代の僧、明恵上人が茶の振興を進め、周辺に植えたのが宇治茶の始まりで、全国各地に普及する栽培技術や製茶法も宇治発祥。伝統の技と恵まれた自然により、上質な玉露、抹茶の材料となるてん茶、煎茶を産す。

■狭山茶(埼玉県)

関東エリアの銘茶の産地は、埼玉県の入間市、所沢市、狭山市の狭山地方。比較的寒いので茶摘みは1年に2回。独特の「狭山火入れ」が特徴。

■八女茶(福岡県)

玉露と煎茶の名産地・福岡県八女地方。特に玉露は生産量トップを誇る。

3. 日本茶の旬と美味しい飲み方

「夏も近づく八十八夜」と歌われるように、春から夏に移る5月初旬の節目の日「八十八夜」は、1年で最も早い「一番茶」を摘む最盛期。一番茶と新茶は同じ意味で、青々とした茶の新芽を摘み採って作るお茶のこと。この時期だけのフレッシュな美味しさを楽しみにしている人も多いことだろう。

八十八夜に摘んだ新茶は栄養価も高く、苦味や渋味が少なく旨味や甘味の成分であるアミノ酸がたっぷり。「初物」であり、季節を味わう「旬」ものでもあり、さらに不老長寿の縁起物だとされ、新茶を飲むと一年無病息災でいられるという言い伝えもある。

そんな新茶の美味しい飲み方は、爽やかで清々しい香りと、美しい色、冬の間に蓄えた旨味を存分に抽出し楽しむこと。香りを楽しむならやや熱めの80度くらいのお湯で、旨味を堪能するなら70度くらいのお湯で、丁寧に急須で入れ、最後の一滴まで湯飲みに注ぎいただこう。

結論

朝の一杯、食後の一杯と、美味しい日本茶は気分をすっきりさせ、高揚させてくれる。いろいろな産地や種類の茶葉を手に入れて、その香りや渋味などをじっくり堪能してみてほしい。

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