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くせがなくて飲みやすい日本茶【おくみどり】はブレンド向き!?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年10月23日

静岡茶や宇治抹茶など、日本茶にはさまざまな種類がある。日本茶の区別としてもっとも知られているのが煎茶や抹茶といった茶葉の形状で、逆にあまり注目されていないのが茶葉の品種だ。茶葉の品種によって日本茶の味わいは変わってくるため、どの品種をどのように加工しているかを知るだけで日本茶の楽しみ方が広がる。ここでは「おくみどり」という品種を紹介する。

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1. 【おくみどり】とは?

日本全国で栽培されている茶葉の約75%は「やぶきた」という品種が占め、残りの25%は特定の産地でしか作られていない品種であったり、新しく作られた品種だったりが占めている。「おくみどり」は、やぶきたと静岡在来の品種をかけあわせて作られた品種で、さわやかな香りとくせのない味わいが特徴である。日本茶には1つの品種を単体で加工したものもあれば、複数品種をブレンドしたものもある。おくみどりのくせのない味わいはブレンドに向いているため、ブレンドされた状態で売られていることもある。

さまざまなお茶に加工される

茶葉はどのように栽培・加工されるかで名称を変える。煎茶や玉露、抹茶などがそれに当たる。品種によって加工の向き、不向きがあるため煎茶に適した品種、抹茶に適した品種というものがある。おくみどりは煎茶と玉露に加工されることが多い。煎茶は一般的に日本茶といって思い浮かべられるお茶で、日本で生産されているお茶の70%を占める。一方で玉露は、日本茶のなかでも高級とされているお茶で、苦みが少なく旨みが強いのが特徴だが、その秘密は栽培方法にある。玉露にする茶葉は、茶摘みが行われる20日前から茶葉をよしずなどで覆い、直接日光が当たらないようにする。日に当たるのを防ぐことで、旨み成分が多く苦み成分が少ない茶葉ができる。また玉露独特の香りである「覆い香」もこの作業によって生まれる。

2. おくみどりの産地と製造方法

おくみどりは静岡県の在来種とかけあわされて作られた品種だが、主に鹿児島県や京都府で栽培されている。どちらも茶葉を栽培するのに適した気候で、茶葉の一大産地となっている。新茶の収穫時期は八十八夜と昔からいわれており、八十八夜は立春から数えて88日目は現在の暦で5月1日に当たる。しかし産地によって茶葉の生育状況が変わること、品種によって収穫時期が異なることから、必ずしもこの時期に収穫されるわけではない。おくみどりはほかの茶葉よりも収穫時期が遅い品種で、ほかの茶葉が収穫し終わってから収穫が行われる。地域によるが5月下旬に収穫されることが多い。

収穫されたらすぐに加工

茶葉は放置すると自然的に酸化発酵が始まってしまう。烏龍茶や紅茶は発酵させた茶葉から作られるお茶だが、日本茶はまったく発酵させないお茶である。そのため加工業者へ茶葉を渡す前に、茶園で茶葉を蒸して酸化発酵を止め、手もみや乾燥させた状態の荒茶に加工される。荒茶のままでは不純物(お茶の茎や芽など)が入っていたり、品質が均一化されていなかったりするので、加工業者でふるい分けや乾燥、茶葉のブレンド、包装などが行われる。こうして、おくみどりが市場に出回るようになる。

3. おくみどりの飲み方

おくみどりが煎茶に加工されている場合

美味しい煎茶を飲むためには品質のよい煎茶を選ばなくてはならない。茶葉の状態を確認できるならば、茶葉が針のようにまっすぐとしており、濃い緑色のものを選ぶようにしよう。次に煎茶を美味しく淹れるための条件だが以下の通りだ。
お湯の温度:70~80℃
お湯の量:70ml(1人分)
茶葉の量:2g(1人分)
浸出時間:1~2分
急須に茶葉とお湯を入れて、1~2分待てば美味しい煎茶ができあがる。2人以上の煎茶を淹れる場合は廻し注ぎをすると煎茶の濃さが均一になる。廻し注ぎとは煎茶を少しずつ湯呑みに注ぐ方法で、最初に淹れたお茶と最後に淹れたお茶で濃さが異なるのを防ぐ。

おくみどりが玉露に加工されている場合

高級茶の代名詞である玉露だが、淹れ方を間違えるとせっかくの風味も損なわれてしまう。見た目が煎茶と似ているものの、煎茶と同じように淹れてしまうと玉露の旨みを味わえなくなってしまうため注意が必要だ。玉露を美味しく淹れるための条件は以下の通りだ。
お湯の温度:50~60℃
お湯の量:30~35ml
茶葉の量:3~5g
浸出時間:2分
玉露のお湯の温度や量、茶葉の量は種類によって異なるため、パッケージ等に記載されている分量を参考にしてほしい。玉露はほかの日本茶と比べて低い温度で淹れるお茶だ。そのため沸かしたお湯を湯呑みに移すなどして冷ましておく必要がある。急須に茶葉とお湯を入れ、じっくり2分浸出させれば美味しい玉露茶の完成だ。旨みが凝縮されているため、少量でも十分に玉露の美味しさを堪能できる。

結論

日本でもっとも栽培されているやぶきたと静岡県の在来種をかけあわせて作られたおくみどりは、さわやかな香りとくせのない味わいで飲みやすい品種だ。ほかの品種とブレンドされていたり、煎茶に加工されていたり、玉露に加工されていたりと活躍の場が広い品種であるため、意外な場所で名を見つけることもあるだろう。
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