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西日本で人気のさつまいも【高系14号】とは?品種や特徴を解説

投稿者:ライター 田口忠臣(たぐちただおみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

2019年11月 1日

高系14号は、東のベニアズマに対して、西の高系14号といわれるほど西日本で多く栽培されているさつまいもの品種である。その美味しさから、各地でさらに選抜や改良が進められたさまざまな品種がある。金時の相性で人気の「鳴門金時」も高系14号を品種改良したものだ。今回は、そんな高系14号や派生した品種の特徴や美味しい食べ方などを紹介しよう。

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1. さつまいも 高系14号の産地と歴史

西日本で主に栽培されているさつまいもの品種高系14号は、1945年に高知県の農事試験場において、「ナンシーホール」と「シャム」を交配した種子を元に選抜育成され開発された品種である。成長が早く、芋の肥大性が優れているため、早掘りに向く品種として広く栽培されてきたさつまいもである。

デビューから70年以上も経つ品種であるが、現在も長崎県、大分県、鹿児島県、香川県、福井県、千葉県で奨励品種に指定されている。高系14号には、さらに選抜や改良された品種があるが、それらを合わせた作付け面積をみると、全国計で4388.9haでさつまいも全体の作付け面積の12.2%を占めている。都道府県別で見ると、鹿児島県が一番多く1113.9haで徳島県の992ha、宮崎県の835haと続く。関東以東では千葉県で226.3ha、茨城県で4.6ha、秋田県で2.8haの作付けがあるが、西の高系14号といわれる通り、ほとんどが西日本で栽培されている。

2. さつまいも 高系14号の品種と特徴

高系14号には、各地でさらに選抜や品種改良が行われた品種がいくつも存在している。その代表的なものは以下の通りである。

鳴門金時

鳴門金時(なると金時)は、徳島県の特産で高系14号を品種改良したさつまいもである。徳島県では992haの作付け面積がある。本来は、徳島県の一部指定地域で生産されたものしか、鳴門金時やなると金時の名前で出荷することはできないが、同じ品種が愛知県や富山県、熊本県、福岡県などでも作付けされている。鳴門金時は、表皮は全体にムラのない美しい紅色で、果肉はクリーム色で粉質なのが特徴である。

宮崎紅

宮崎紅は、宮崎県で高系14号からさらに選抜育成されたオリジナル品種で、ブランド甘藷として宮崎県の最南端に位置する串間市を中心に栽培されている。作付けされているのは宮崎県のみで、その面積は739haである。特徴としては、比較的整った流線型をしており、鮮やかな赤紫色の表皮にクリーム色の果肉であることが挙げられる。また、表皮に薄い色の筋が現れているものも多くみられる。

ベニサツマ

ベニサツマは、高系14号から選抜育成された品種で、主に鹿児島県で栽培されているさつまいもである。基本的な特徴は、高系14号のものを受け継いでいるが、鹿児島県の気候風土に合うように選抜されている品種である。鹿児島県内のみで作付けされており、主な産地は薩摩半島南端の指宿地区である。

土佐紅

土佐紅は、高系14号の中からさらに早掘りに適したものを選抜育成した品種で、高系14号が誕生した高知県で栽培されているさつまいもである。特徴は、高系14号のものをそのまま受け継いでいるが、高系14号と違い長期貯蔵されることなく出荷されるため、水分量が多く焼き芋には向いていない。煮物や炒め物などにおすすめの品種である。

3. さつまいも 高系14号の美味しい食べ方と保存方法

さつまいもは収穫してすぐよりも、しばらく貯蔵しておいたほうがでんぷんが糖質に変わることから甘みを増すのが一般的である。高系14号も収穫後2ヶ月ほど貯蔵すると甘みが増して食べごろとなる。もし、収穫してから間もない高系14号をもらったときなどは、すぐ食べずに、風通しのよい冷暗所において少し貯蔵しておこう。

高系14号のおすすめの食べ方はなんといっても焼き芋である。高系14号は加熱することで、黄色くホクホクとした食感の甘い焼き芋に仕上がる。筋が少なくて食べやすいことも特徴であり、冷めても美味しい。また焼き芋だけでなく、きんとんやスイートポテトなどのスイーツにして味わうのもおすすめである。

結論

西の高系14号といわれるほど、西日本で広く栽培されているさつまいもの高系14号。そのデビューは1945年というから、70年以上も経っているのにいまだに人気の品種である。甘みが強く、冷めても美味しいことから焼き芋にはぴったりだ。もちろんほかの料理との相性もよいので、味わってみてはいかがだろうか。
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