1. 焼酎 霧島の由来や蔵の歴史
宮崎県の焼酎造りの酒蔵で全国的にも有名なのが、本格芋焼酎ブランド「霧島」を展開する霧島酒造である。霧島酒造の本社は、宮崎県都城市下川東4丁目にあり、県内に5つの工場と、宮崎、福岡、大阪、東京に支店をもつ大きな酒造メーカーである。そんな霧島酒造の歴史は古く、創業者である江夏吉助が前身の「川東江夏商店」で焼酎の製造を開始したのが1916年であることから、100年以上に渡り本格焼酎を造り続けている。そして霧島の商標登録を受けたのが1933年で、以来霧島は80年以上ものロングセラー商品として、多くの焼酎ファンから愛されているのである。
1955年には、工場の近くで掘り当てた天然水を「霧島裂罅水(きりしまれっかすい)」と名付け、仕込み水に使っている。霧島裂罅水は、霧島山脈に降った雨が、火山灰土壌とシラス層にしみ込んで永い年月をかけて自然にろ過された天然の地下水で、この清らかな水が霧島のすっきりとした味わいを支えている。
2. 焼酎 霧島の特徴や味わい

霧島ブランドの焼酎には、たくさんの商品ラインナップが揃っている。そのなかでも代表的なものが「白霧島」だ。白霧島は、もともと単に霧島と呼ばれていた銘柄で、1933年の商標登録依頼に何度も味やラベルのリニューアルが行われているが、2015年のリニューアルによって白霧島と名前が変更された霧島ブランドの代表銘柄である。原料には、地元南九州のシラス台地で育ったさつまいもの黄金千貫、仕込み水には霧島裂罅水、酵母には宮崎県食品開発センターによって研究開発された「平成宮崎酵母」を使用している。白霧島の特徴は、力強くどっしりとした味わいに、ほんのり香る芋の香りである。甘み、旨み、まるみのバランスが取れた味わいで、芋の香りが楽しめるお湯割りがおすすめだ。
黒霧島は、黒麹で仕込んだ芋焼酎。霧島酒造の創業当時、初めて蔵出しした焼酎が黒麹で仕込んだもの。創業当時の味わいを最新の技術と設備で再現したのが黒霧島である。黒霧島の特徴は、黒麹らしいとろっとした甘みと、きりっとした後味のキレ。黒霧島には、さらに甘み、旨み、まるみに加え、トロっと、キリっと、という5つの味わいにこだわった「黒霧島EX」という商品もある。おすすめの飲み方は黒麹仕込みの特徴であるトロっとした甘みが味わえるロックがおすすめだ。
赤霧島は、紫色のさつまいも「ムラサキマサリ」を原料とした芋焼酎である。ムラサキマサリに含まれるポリフェノールが麹が作り出すクエン酸に反応して、もろみが真っ赤に染まることから赤霧島と名付けられた。赤霧島は、ムラサキマサリが生み出す香りと澄んだ甘みで、どんな料理とも相性がよいのが特徴である。おすすめの飲み方は、そのままの香りや味わいを楽しめるロックや水割りである。
霧島には、白霧島・黒霧島・赤霧島のほかにも季節限定で発売される「茜霧島」、日本酒に使われる黄麹と創業当時から使われていた黒麹のコラボで誕生した「虎斑霧島」、地元宮崎だけで限定発売されている「霧島(宮崎限定)」、フロストの瓶とゴールドラベルがおしゃれな「ゴールドラベル霧島」などさまざまな商品が展開されている。
3. 焼酎 霧島の商品情報
白霧島の商品情報は、以下の通りである。
- アルコール度数 25度/20度
- 原材料 さつまいも 米こうじ 芋こうじ
内容量は、1800ml、900ml、720mlの瓶と1800mlと900mlの紙パック、200mlのペットがある。
黒霧島の商品情報は、以下の通りである。
- アルコール度数 25度/20度
- 原材料 さつまいも 米こうじ
内容量は、1800ml、900ml、720mlの瓶と1800mlと900mlの紙パック、200mlのペットがある。
赤霧島の商品情報は、以下の通りである。
- アルコール度数 25度
- 原材料 さつまいも 米こうじ
内容量は、1800ml、900mlの瓶と1800mlの紙パックがある。
白霧島、黒霧島、赤霧島は酒販店やスーパーの酒コーナーでも販売されていて意外と手に入れやすい。季節限定発売の茜霧島は、霧島酒造の公式ホームページに発売日の案内があるので、参考にするとよいだろう。
結論
宮崎県が誇る本格芋焼酎ブランドが霧島である。商標登録されてから80年以上に渡り、全国の焼酎ファンから愛され続けている。霧島シリーズには、味わいの異なる商品が何種類もあるので、それぞれ飲み比べてみるのも楽しいだろう。また、なかには宮崎県内限定販売の銘柄もあるので、宮崎に行く機会があれば、ぜひ購入してみてほしい。
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