目次
1. カオマンガイの基本のソースは「タオチオ」を使った甘辛だれ

本場タイの屋台で食べるカオマンガイには、甘辛いソースがつきものだ。この甘辛いソースはタオチオと呼ばれるタイの味噌系の調味料とシーユーカオという同じくタイでは定番の醤油系の調味料がベースとなっている。これらの現地の調味料に加え、にんにくや生姜、酢、砂糖、唐辛子といった調味料や香味野菜を混ぜ合わせてできるのがカオマンガイにかける特製ソースというわけだ。
これらの調味料は耳馴染みがないことからもわかるように、輸入食品を扱うような店でなければ入手は難しい。
そこでおすすめしたいのが、まだ比較的入手しやすいナンプラーを使用したソースだ。カオマンガイのソースを、ナンプラーをベースに作る場合は、チリソースと合わせるのがポイントだ。あとの調味料や香味野菜は先ほど紹介したタオチオとシーユーカオをベースにして作るソースと同様に、酢や生姜、にんにくといった食材を混ぜていけばよい。
本場のカオマンガイを再現したいのであればまずはこの基本のソース作りをマスターしておこう。
2. カオマンガイのルーツハイナンジーファン風の3種類のソースもおすすめ

カオマンガイのソースでおすすめなのは、シンガポール風の3種類のソースを用意することだ。じつは、カオマンガイという料理はシンガポールから伝わったもので、シンガポールではハイナンジーファンと呼ばれ、タイとは異なる3種類のソースで食べられている。
その3種類のソースとは、黒い醤油ベースのソース、生姜ソース、そしてチリソースだ。
醤油ベースのソースは、鶏の茹で汁をベースに醤油やゴマ油、オイスターソースといった調味料を合わせて作るもので、オイスターソースの甘みもきいたコクのある味わいが楽しめる。
生姜ソースは刻み生姜にすり下ろしたにんにく、ごま油を鶏の茹で汁に合わせて作るソースで、茹で汁の旨みや味を最大限生かしたさっぱりとしたソースとなっている。
最後のチリソースは、市販のスイートチリソースをそのまま使ってもよいのだが、こだわるのであれば甜麺醤やレモン汁を少量混ぜ合わせるのもおすすめだ。
コクのある醤油ベースのソースにさっぱり系の生姜ソース、そしてピリ辛のチリソースという3つを並べるだけでもかなり贅沢な気分を味わえるので、ぜひ試してみてほしい。
3. たまにはこんなソースも!カオマンガイのアレンジソースは種類も豊富

カオマンガイはソースを変えるだけでも全く異なる味わいを楽しめるようになるので、作れるソースの種類は多いに越したことはない。ここでは、カオマンガイと相性のよい変わり種ソースのアイデアをいくつか紹介しておこう。
ひとつめのアイデアは、タオチオの代わりに日本の味噌を使うソースだ。基本的にはただタオチオの代用として味噌を使うだけでもOKなのだが、せっかくなら日本の味噌にあった調味料の組み合わせや日本ならではの味にも挑戦したいところ。おすすめは、赤味噌と醤油をベースに、にんにくや生姜、鶏の茹で汁を加え、レモン汁や砂糖で味を調えた和風ソースだ。もし手元に黒みつがあれば、砂糖の代わりに使用すると、さらにコクが出るので試してみてほしい。
もうひとつ、身近な調味料を使って作れるおすすめのソースは、焼肉のタレをベースにしたアレンジソースだ。市販の焼肉のタレにはさまざまなスパイスや野菜、果物などが合わさっており、味に深みがあるので、このタレをベースに酢やレモン汁、ナンプラーといった調味料を加えてエスニックのテイストによせれば、カオマンガイとの相性もバツグンになる。パクチーが苦手でなければ茎の部分を加えると、よりエスニックテイストが楽しめておすすめだ。
結論
カオマンガイはソース次第でいくらでもアレンジが可能で、多くの種類を用意しておけば飽きることなく楽しむことができる。ひとつひとつのソースは調味料や食材を用意すれば混ぜ合わせるだけで作れるので、せっかくカオマンガイを作るのであれば、いろいろな種類のソースを用意してみてはいかがだろうか。
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