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日本酒【飛露喜】の特徴を解説!若き蔵元が築いて造り上げた?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2019年11月15日

ビールやワイン、カクテルの陰に隠れてしまいがちな日本酒はかつての勢いを失い、苦境に立たされている。しかし伝統的な日本酒造りを絶やさぬために、若き杜氏が先頭に立って造る日本酒が評判を呼び、勢いを取り戻しつつある酒蔵もある。その1つがここで紹介する福島県の廣木酒造本店だ。ここでは、代表銘柄である「飛露喜(ひろき)」の魅力を紹介する。

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1. 【飛露喜】ができるまで

飛露喜は、福島県会津坂下町にある酒蔵、廣木酒造本店を代表する銘柄である。廣木酒造本店の歴史は古く、創業はなんと江戸時代末期だ。しかし酒蔵と同じ読み方をする日本酒、飛露喜は創業当時からあったわけではない。もともと、廣木酒造本店の代表銘柄として有名だったのは「泉川」という日本酒。泉川はいまも愛された日本酒であるが、その日本酒をもっても日本酒離れによる消費量低下の波は防げなかった。一時期は廃業の危機に陥った廣木酒造本店だが、その状況を打破しようと立ちあがったのが9代目蔵元兼杜氏である廣木健司氏であった。

廣木氏が蔵元を受け継いだ当時は、高齢を理由に杜氏が引退し実父が急逝するなど、廣木酒造本店にとって節目の時期を迎えていた。酒造りを担っていた人たちがいなくなったことを機に、廃業も考えていた廣木氏の転機となったのがテレビ取材であった。苦境に立たされている廣木酒造本店の姿が放送されると、廣木酒造本店へ応援の声が届いたり、廣木酒造本店の日本酒を置いてくれる店が現れたりと一気に知名度があがった。その状況を活かし、廣木酒造本店の次なる看板商品を出そうと廣木氏自らが試行錯誤しながら作り出した日本酒が飛露喜だ。飛露喜の味わいは瞬く間に日本酒ファンだけでなく、いままで日本酒に慣れ親しんでいなかった人たちの心も掴んだ。いまでは、その人気の高さから品薄状態になることも多い。飛露喜は江戸時代末期から続く廣木酒造本店の歴史を次へと繋ぐ重要な日本酒となっている。

2. 飛露喜の特徴

飛露喜の原料米は山田錦と五百万石の2種類である。ともに原料米として優れた酒米で、山田錦は吟醸酒に、五百万石は酒造好適米として多くの日本酒で使われている。飛露喜の製造過程には限定吸水(秒単位で浸漬時間を調整し、最適な吸水量になるよう調整すること)や低温発酵など重要な工程があり、それらの工程を手間暇かけて行うことで、味わい深い飛露喜ができあがる。そして、飛露喜の最大の特徴が「生酒」であることだ。飛露喜が誕生する以前の日本酒は、火入れするのが一般的だったが、飛露喜ではあえて火入れをせず、生酒のまま出荷することで日本酒本来の味が楽しめるようになっている。それまではありえないとされていた日本酒の在り方に挑戦することで、日本酒の新たな魅力を発見したことが飛露喜の最大の功績ともいえる。火入れをしない生酒の味わいは高く評価され、いまでは日本酒の1つのジャンルとして定着している。

飛露喜は味のバランスのよさが評価されている日本酒だ。日本酒の味わいは主に旨み、甘み、酸味の3つで構成されるのだが、飛露喜の場合はこの3つのバランスが非常によいのだ。調和のとれた味わいは食中酒としても優れており、料理の味わいを邪魔することはない。当然ながら晩酌として飲む日本酒としても最適で、バランスのよい味わいと華やかな香りを堪能しながら飲むのもよい。無濾過生原酒であるため濃厚な味わいなのだが、キレがよく、後味がさわやかなのも嬉しいポイントだ。

3. 飛露喜の商品情報

廣木酒造本店から得ている飛露喜は多く、そのすべてを紹介しきれないため、ここでは人気商品を一部紹介する。

「飛露喜 特別純米 無濾過生原酒」

飛露喜の原点ともいえる日本酒。
特定名称:特別純米
原料米:山田錦、五百万石
精米歩合:山田錦50%、五百万石55%
アルコール度数:16.5度
内容量:1.8L

「飛露喜 特別純米 生詰」

飛露喜の特徴である華やかな香りとバランスのよい味わいを充分に楽しめる。
特定名称:特別純米
原料米:山田錦、五百万石
精米歩合:55%
アルコール度数:16度
内容量:1.8L

「飛露喜 純米大吟醸」

唯一720mlで販売されている飛露喜。山田錦のみで作られているため、力強い味わいが楽しめる。
特定名称:純米大吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:麹米40%、掛米50%
アルコール度数:16度
内容量:720ml

結論

廣木酒造本店の9代目蔵元兼杜氏が苦心の末、作り出した飛露喜は生酒という新たなジャンルを築いた日本酒だ。ちなみに、瓶に貼られているラベルは当初、9代目の母の手書きであったそうだ。生産量が少ないため、なかなか手に入れることができない飛露喜だが一度は飲んでみてほしい。
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