1. とり天ってカロリー高いの?

とり天は、鶏肉に衣をつけて油で揚げる料理である。しかも、唐揚げのような薄い衣ではなくフリッターのように粘質の分厚い衣をつけるため油をより吸収しやすい。そのため、脂質が多くカロリーも自然と高くなってしまう。
■とり天のカロリー
とり天は100gあたり255kcal。平均的な1個あたりの重量44.3gで計算するとカロリーは113kcalだ。5個も食べれば565kcalになる。
■使用する肉の部位によっても変わる
とり天の原料である鶏肉にはさまざまな部位があり、部位や皮の有無によってもカロリーが変わることを知っておきたい。100gあたりの各部位のカロリーは次のとおりだ。
- 鶏モモ肉(皮付き)200kcal
- 鶏胸肉(皮付き)191kcal
- 鶏モモ肉(皮なし)116kcal
- 鶏胸肉(皮なし)108kcal
- 鶏ささみ肉 105kcal
鶏モモ肉と鶏胸肉を比較すると、胸肉のほうが低カロリーだが若干である。その一方で、皮つきか否かで100gあたり80kcalも差があるのだ。ちなみに見てわかるようにこの中で最もカロリーが低いのはささみ肉である。
2. とり天に含まれる栄養

とり天は、鶏肉をメインの素材として衣や調味料、油で作られる。衣には小麦粉や卵、下味をつけるための調味料として醤油やニンニク、生姜が使われる。これらがとり天の栄養に影響していると考えてよいだろう。
■とり天はたんぱく質と脂質の高い料理
鶏肉自体の栄養素はほとんどがたんぱく質と脂質で構成され、炭水化物(糖質)はゼロ。また、パントテン酸やビタミンK、ナイアシンなどの栄養も含まれる。たんぱく質は3大栄養素の1つで、身体の細胞を作るために欠かせない。衣に使用される卵もまたたんぱく質と脂質が多い食品だ。揚げ油は脂質のかたまりである。
■衣に炭水化物が含まれる
フリッターのように分厚い衣には小麦粉が使われている。レシピによっては片栗粉を配合する場合もあるが、いずれにしても多く含まれている栄養素は炭水化物である。鶏肉ではゼロだった炭水化物が衣によってプラスされるということだ。ちなみにニンニクや生姜、醤油にも栄養素は含まれるが微量のため、とり天を構成する栄養素にはあまり影響しない。
3. とり天の気になる糖質

ほとんどがたんぱく質と脂質からなるとり天だが、衣によって糖質も少し含まれている。そこまで糖質の高い料理ではないため、糖質のみが気になる場合は食べ過ぎなければ心配ないだろう。
■とり天と炭水化物の組み合わせはNG
単品ならいいのだが、とり天うどんやとり天丼、ごはんのついた定食などは糖質もしっかり摂取してしまうことになる。糖質オフしたい場合は、うどんやごはんの代わりに山盛りの千切りキャベツやレタスなどボリュームのある野菜と一緒に食べるのがおすすめだ。
4. とり天のカロリーオフする食べ方

糖質は低いが脂質はしっかり含まれるとり天。カロリーオフする食べ方のためには脂質も極力カットする必要がある。
■肉の部位を選ぶ
とり天は使用する肉によってカロリーも変わってくる。店で購入もしくは外食する場合は、皮なし胸肉やささみで作られたとり天を選ぶのがおすすめだ。
■自分で作る
市販のとり天は脂っこいものも多い。そこで、とり天を自分で作ってしまえば、手っ取り早くカロリーオフする食べ方ができる。肉の部位を選べるのはもちろんだが、衣の厚さも調整できるため脂質控えめのとり天を食べられる。
■衣ははずさないで
一番簡単なカロリーオフする食べ方は、とり天の衣を外してしまうこと。しかし、これでは何のためにとり天を選んだのかわからなくなってしまう。衣のないとり天は非常に味気ない。カロリーオフする食べ方を意識するなら量を控えめにし、たっぷりの葉野菜と一緒に美味しく食べよう。
結論
同じとり天でも、使う鶏肉の部位や皮の有無によってカロリーは変わってくる。フリッターのような衣もとり天の魅力だが、皮肉にも高カロリーの要因の1つとなっている。しかし、材料の選び方や一緒に食べる食品などを考慮すれば摂取カロリーは調整できる。カロリーが気になる場合はそのような工夫をぜひ試してみてほしい。
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