1. ハーブティーの女王ベルベーヌはフランスで人気

ベルベーヌは別名レモンバーベ-ナとも呼ばれるハーブの一種であり、和名では香水木(コウスイボク)と呼ばれる。この和名は香水の原料として使用されることにちなんでつけられたといわれている。
原産地は温暖な南米
「ハーブティーの女王」とも呼ばれているベルベーヌの原産地はペールやアルゼンチンなどの南である。南米で生まれたベルベーヌだが、スペイン人によって、ヨーロッパに持ち込まれて、とくにフランスではどこでも手軽に飲むことができるほど定番のハーブティーの仲間入りをしている。日本ではまだまだ認知度が低いハーブティーのひとつだが、フランスではカフェのメニューには必ずあるといってもよいほど、定番のハーブティーのひとつである。カフェでは主に、温かいハーブティーとして飲まれる。そして、質のよいベルベーヌはフランスでは、ハーブ薬局やオーガニックスーパーなどでは、手軽に手に入れられるほど身近なものなのである。
クマツヅラ科の芳香性のある低木
ベルベーヌはレモンバーベ-ナという名前からも分かるように、レモンの香りがする約3mの高さの低木である。そして、白もしくは薄紫の花を咲かせる。特徴であるレモンに似た香りは葉の部分が一番強いといわれている。このレモンに似た香りは、レモンの香り成分でもあるシトラールによるものである。そのため、ベルベーヌはハーブティーとして楽しまれるだけでなく、香水の原料としても使用されている。
2. とても飲みやすいハーブティーのベルベーヌとは

ベルベーヌの最大の特徴は柑橘類のひとつであるレモンに似た、さわやかな香りが楽しめることだ。ティーの色は淡い黄色をしている。このレモンのさわやかで上品な香りはリラックスを促してくれる。また、香りに注目されがちであるが、味もまたよい。花の蜜を溶かし込んだようなほのかな甘みがあり、飲んだあとには、口の中をさっぱりとさせてくれるので、ヨーロッパでは食後のドリンクとして親しまれている。決して、強いクセがある香りや味わいではないので、苦手に感じる人も少なく、多くの人に美味しく飲まれている。ハーブティー初心者の人にもおすすめできるハーブティーのひとつである。
おすすめの飲みどき
ハーブティーの中でもクセが強くないので、初心者でも飲みやすいのがベルベーヌの特徴であるが、こんなときにぜひ飲んでもらいたいというおすすめの飲み方がいくつかある。消化の働きをサポートするともいわれてるので、食後から睡眠までのリラックスタイムに飲むのが一番のおすすめである。食べ過ぎたと感じたときに飲むのもよいだろう。ほかにも、リラックスしたいときや気持ちをリフレッシュさせたいとき、気分転換したいとき、のどや鼻などに風邪症状を感じたときなどに飲んでみるのもおすすめである。
3. ベルベーヌの美味しい飲み方とは

レモンに似たさわやかな香りとほのかな甘みを感じることができるベルベーヌティーは、シングルティーで楽しむのもおすすめである。夏の暑い日にはアイスにして飲むのもよいが、基本的には香りを楽しむためにもホットで飲むのがよいだろう。カップ1杯のお湯に茶葉は0.5gを目安に使用する。茶葉にお湯を注いで3~4分蒸らすことで、香りも楽しめて美味しく飲むことができる。ほのかな甘みはあるが、もし、甘みが足りないと感じる場合には、好みではちみつを加えるのもよいだろう。
また、凍らせたり固めたりしてベルベーヌのシャーベットやゼリーとして楽しむのもぜひとも、一度やってもらいたい楽しみ方である。
また、凍らせたり固めたりしてベルベーヌのシャーベットやゼリーとして楽しむのもぜひとも、一度やってもらいたい楽しみ方である。
ほかのハーブとのブレンドティーを楽しむ
シングルでも楽しむことができるベルベーヌは、ほかのハーブとブレンドすることで、風味にコクがプラスされるので、また違う味わいを楽しめる。ブレンドするのにおすすめのハーブはいくつかある。ペパーミントとブレンドすると、さわやかさがアップするとともに、リラックス効果も増すことが期待できる。また、フェンネルとブレンドすると、より口の中をスッキリとしてくれるので、とくに食後に飲むときにはおすすめである。ほかにも、レモン感を増してさわやかに楽しむのにはレモングラスとブレンドするのも楽しいだろう。
結論
ベルベーヌで探すとなかなか見つけるのが難しいかもしれないが、レモンバーベーナと探すと日本でも手に入りやすいハーブである。そのままでもレモンに似た香りを楽しめるハーブティーであるが、ブレンドすることで、いろいろな風味を楽しめるので、ぜひとも、いろいろな飲み方に挑戦してもらいたい。そして、ハーブティー未経験者もベルベーヌから始めてみてはどうだろうか。
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