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間違ってない?缶詰の正しい保存方法。開封済みや常温での保存場所も解説

間違ってない?缶詰の正しい保存方法。開封済みや常温での保存場所も解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2019年12月 2日

長期保管が効く缶詰は、常備しておくと何かと安心だ。しかし開封したけれど全部使いきれずに残ったときは、保存方法はどうすればよいのだろうか。また、未開封のときはどこに保管しておけばよいのだろう。今回は、そんな缶詰の保存の仕方について解説していく。

  

1. 未開封の缶詰なら長期間保存できる

災害のときにも活躍するので、万が一の備蓄として缶詰を備えている家庭もたくさんあるのではないだろうか。缶詰は1804年にフランス人のニコラ・アペールが原理を生み出し、食品を加熱したあとに殺菌処理をして缶や瓶に密閉保存したものだ。当時はまだ瓶に詰めたもので、ニコラが作ったそれはナポレオンがフランス軍の食料にあてたといわれている。その後1810年のイギリスで、ピーター・デュランによって現在の形に似た缶詰へと変わる。日本では1871年に松田雅典がいわしの缶詰を作ったのが始まりとされている。

缶詰は未開封であれば長期間の保存が可能だ。食品が悪くなるのは腐らせる菌や微生物がいるためで、缶詰は食品衛生法で決められた基準に従って殺菌しており、未開封なら菌や微生物が増えないようになっている。未開封の缶詰の保存が長く効くのは、食品の加熱と密閉がしっかりされているからである。また、保存料や殺菌剤が入っていないので安全性の高い食べ物であるうえ長く置けるのは、缶詰のメリットといえるだろう。

2. 開封した缶詰の保存方法は冷蔵庫に入れる

缶詰の量が多く使い切れなかったときの保存方法は冷蔵庫がおすすめである。上記で説明した通り、缶詰は保存料を使用していないので、一度開封すると悪くなるのが早い。そのため、できれば1回で使い切ることを心がけたい。

フルーツの缶詰

フルーツを入れているブリキの缶詰は、鉄にスズメッキがされている。フルーツの持つ酸性とスズの成分が結びつくと、フルーツの色や香りを維持することができるのだ。しかし開封したあとに入っていた缶詰のまま保存すると、スズが酸素に触れたことで溶けやすくなるため、保存する際はほかの容器に中身を移し替えるとよい。そのときに使う容器はガラスや陶器などがおすすめである。溶けたスズのにおいは、中身を別容器に移動するか少し温めるととれる。冷蔵庫に置けるといってもなるべく早く、2~3日程度で使い切るようにしよう。

魚介や野菜の缶詰

フルーツが入っている缶詰とは違い、缶の内側が塗装されていることがあるため、開封後は容器を移さなくてもそのまま冷蔵庫で保存できる。内側を塗装するのは、缶から食品に起こる変化を防ぐためである。とはいっても、置けるのはせいぜい2、3日なので、缶詰が余っても保存できるから大丈夫と思わずにいたほうがよい。

3. 缶詰は常温の温度や湿度が低い涼しい場所で保管する

缶詰を常温で保管するのに適した場所は、比較的涼しい温度が低いところだ。常温でも温度が上がりやすいキッチンのガス台近くや、太陽の日差しが窓からたくさん入ってくるような位置は適さない。加えて、湿度の高い場所も避けたほうが無難である。湿度が高くなると食品よりも缶そのものにサビが発生するからだ。

もう1つ気をつけたいことは、風通しである。風通しが悪いところは空気が流れずジメジメしてくるのでおすすめできない。また、暑くなる時期も室内の温度や湿度が上昇しやすいため、常温の置き場所選びには気をつけて管理してほしい。

結論

缶詰は万が一の備えに役に立つアイテムで、未開封であれば常温で保管できる。開封した物の保存方法は、内容に限らず冷蔵庫に入れて数日以内で食べきるようにしよう。缶によっては、新しく容器に入れ替えるとよいだろう。災害時の備えだけではなく、忙しくて料理を作る時間がとれないようなときにも出すだけで食べられる便利なものなので、今まで缶詰を重要視してなかった人はこの機会に手にとってみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2019年12月 2日

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