1. ケジャンとは?

そもそもケジャンとはどういった料理なのだろうか?基本から学んでいこう。
生のカニをタレに漬け込んだ食べ物
「ケ」はカニを意味し「ジャン」は漢字で書くと「醤」となる。ケジャンを分かりやすくいうと「生のカニをタレに漬けこんで熟成させた料理」だ。使用するカニに決まりはないが、一般的にはワタリガニが使われる。ケジャンには「ヤンニョムケジャン」と「カンジャンケジャン」の2種類がある。いずれも生のカニをタレに漬けて作るという点は共通しているが、タレの味や製法などそれぞれ違った特徴を持つ。
ヤンニョムケジャンの特徴
コチュジャンベースのタレを使用することから、カニのキムチとも呼ばれている。コチュジャンのほかに唐辛子やニンニク、水あめなどを混ぜているため甘辛い味に仕上がる。漬け込む時間が比較的短いため、韓国料理店だけでなく家庭でもよく作られる。
カンジャンケジャンの特徴
醤油ベースのタレを使用する。ヤンニョムよりもカニ本来の風味がダイレクトに感じられるのが特徴だ。カニ好きには人気だが、生臭いと感じる方もいるかもしれない。「ごはん泥棒」という別名を持つほどの絶品といわれている。
2. ケジャンはどこで食べられる?

「ごはん泥棒」と聞いてぜひ食べてみたいと思った方も多いのではないだろうか?韓国料理ゆえもちろん韓国に行けば食べられるが、なかなか行くチャンスがない方もいるだろう。だが安心してほしい。日本でもケジャンは食べられる。
日本の韓国料理店
韓国料理店はもちろん、焼肉店やバルなどでケジャンを出しているお店もある。近所にないか探してみるとよいだろう。
通販やスーパーなら家庭でも味わえる
Amazonや楽天市場などのネット通販、あるいはスーパーでも取り扱っているところは多い。ご家庭で楽しみたい方はぜひ通販やスーパーなどを利用してはいかがだろうか?
3. ケジャンの殻の剥き方

続いて、ケジャンの殻の剥き方を見ていこう。生のカニを殻付きのままタレに漬け込んで完成したケジャンは、豪快にしゃぶりつくように食べるのが基本だ。殻の剥き方もアバウトなくらいでちょうどよい。難しくはないが、初めて食べるという方は戸惑わないよう、基本的な食べ方を覚えておこう。
1.胴体と足を切り離す
まずは、胴体と足をハサミなどで切り離そう。韓国料理店ではスタッフが切ってくれることも多い。次に、足は殻付きのまま中の身を吸い出すように食べる。身が出ないようなら殻をハサミで割りながら食べよう。
2.甲羅をはがす
胴体部分は、甲羅をはがして半分に割ってからむしゃぶりつくように食べる。ケジャンは殻の部分にもタレがたっぷりついている。そのため、最初からきれいな剥き方こだわるよりも、ダイナミックに食べながら殻を外していくほうが美味しく食べられる。
4. ケジャンのおすすめの食べ方

ケジャンの食べ方にとくに決まりはないが、ここでは基本の食べ方と、糖質制限中の方でもたっぷり味わえる食べ方を紹介する。
ごはんと一緒に豪快に
ごはん泥棒の異名を持つケジャンだ。やはり、ここはごはんと一緒に豪快に食べるのが基本だろう。ただし、ケジャン自体の糖質は低いが、ついごはんが進んでしまうこともある。本来であればごはんと一緒に好きなだけ食べていただきたいところだが、糖質制限中などごはんの食べすぎが気になる方もいるだろう。こんにゃくライスなどで代用するという方法もあるが、糖質制限中の方は次のような食べ方がおすすめだ。
たっぷりの野菜と一緒に
ごはんの代わりに白菜やキャベツ・レタスなど、食べごたえのある野菜をたっぷり食べよう。ただし野菜の中でも、ごぼうやレンコンなどの根菜は糖質が高いため気を付けてほしい。
豆腐と一緒に
ケジャンのタレは淡白な豆腐との相性もぴったりだ。カニと同様に高たんぱく・低糖質な食材である豆腐と組み合わせるのも、糖質制限中の方におすすめの食べ方である。
5. ケジャンの美味しいリメイク術

ケジャンは漬けてあるとはいえ生のカニが原料のため、日持ちする料理ではない。その場で食べきってしまうのが理想的だが、残ってしまったときのためにリメイク術を知っていると便利だ。なお、ケジャンをリメイクする場合は必ず加熱してから食べるようにしよう。
ケジャン鍋
定番の美味しいリメイク術はケジャンを使った鍋だ。白菜やネギ、豆腐などと一緒に煮込めば、カニとタレの美味しさを余すことなく食べられる。もちろん、鍋だけでなくみそ汁やスープなどほかの汁物もおすすめだ。
ケジャンチャーハン
カニの身はほとんど食べてしまったがタレが残っている、そんな場合におすすめの美味しいリメイク術がチャーハンだ。タレにはカニのエキスが出ており、風味豊かな味わいに仕上がる。ぜひ味付けに使おう。
結論
2種類のケジャンは、どちらもカニとタレのハーモニーがたまらない逸品である。韓国まで行かなくても、韓国料理店で食べられるし、ネット通販などで取り寄せたりすればご家庭でも味わえる。それにご家庭で作るレシピも多数アップされている。食べ方さえ知っていれば、意外と身近な料理といえるだろう。興味を持った方はぜひ、ケジャンをお試しいただきたい。
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