1. ヨーロッパで愛されているアーティチョーク

その独特の見ためから一度見たら忘れることがないアーティチョークは、目にしたことはあっても口にしたことがあるという人はほとんどいないだろう。アーティチョークは日本では見つけるのが難しいが、ヨーロッパでは一般的な食材である。
キク科のハーブ、アーティチョーク
アーティチョークはキク科の植物であり、地中海沿岸地域が原産地である。基本的に緑色をしたつぼみの部分を食用としていただく。アーティチョークは保存がしにくいうえに、食べることができる部分が少ないことで、日本ではまだまだ珍しい野菜のひとつである。たまに、スーパーなどで見かけることがある程度だ。食べるための下処理が大変ということもあり、日本でもなかなか食べることが定着せずにいる。
食用として扱われるアーティチョークであるが、つぼみの段階で収穫をしなかったものはアザミに似た花が咲く。そのため、別名「朝鮮あざみ」と呼ばれることもある。
食用として扱われるアーティチョークであるが、つぼみの段階で収穫をしなかったものはアザミに似た花が咲く。そのため、別名「朝鮮あざみ」と呼ばれることもある。
食用以外の役割もある
日本では食用としてつぼみ部分を食べるというイメージしかないが、実はそうではないのだ。ヨーロッパでは食用として食べるのはもちろん、薬草としても使用している。古代ギリシアと古代ローマにおいて、原産地の周辺ではつぼみの部分だけでなく、葉の部分も食べていたとされている。
また、ベトナムにおいては、昔から、アーティチョークティーが二日酔いを抑えるためのお茶として使用されていた。そして、いまでは世界中で、二日酔いや胃のむかつき解消によいとして、アーティチョークのハーブティーが注目されている。
また、ベトナムにおいては、昔から、アーティチョークティーが二日酔いを抑えるためのお茶として使用されていた。そして、いまでは世界中で、二日酔いや胃のむかつき解消によいとして、アーティチョークのハーブティーが注目されている。
2. アーティチョークのハーブティーの味とは

基本的にはアーティチョークのガクや葉、茎、根の部分を乾燥させた茶葉を使用して飲むのが一般的である。
ガクの部分をハーブティーとしたものはほのかな甘みを感じることができる味わいが特徴である。一方で、葉や茎、根の部分をハーブティーとしたものは、独特の苦みがある。苦みと聞くと飲みにくいイメージがあるが、後味はさっぱりしているので、意外と飲みやすい。また、香りは緑茶のような草や木に似た香りを楽しむことができる。
ヨーロッパでは主に葉を使用したハーブティーが好まれて飲まれている。逆に、アジアではつぼみを使用したハーブティーが好まれて飲まれているといわれている。
ガクの部分をハーブティーとしたものはほのかな甘みを感じることができる味わいが特徴である。一方で、葉や茎、根の部分をハーブティーとしたものは、独特の苦みがある。苦みと聞くと飲みにくいイメージがあるが、後味はさっぱりしているので、意外と飲みやすい。また、香りは緑茶のような草や木に似た香りを楽しむことができる。
ヨーロッパでは主に葉を使用したハーブティーが好まれて飲まれている。逆に、アジアではつぼみを使用したハーブティーが好まれて飲まれているといわれている。
生のアーティチョークでもお茶は作れる
よりフレッシュな味わいを楽しみたいのであれば、生のアーティチョークを鍋の中で水からじっくり煮ることで、お茶を楽しむことはできる。しかし、とても時間がかかる方法なので、市販で販売されている茶葉を使用して楽しむほうが手軽に楽しむことができおすすめだ。
生のアーティチョークからお茶を淹れると、茹でたアーティチョークは食べることができるので、もし、興味がある場合には試してみるのもありだろう。
生のアーティチョークからお茶を淹れると、茹でたアーティチョークは食べることができるので、もし、興味がある場合には試してみるのもありだろう。
3. アーティチョークティーのおすすめの飲み方

アーティチョークティーを手軽に美味しく飲むためには、葉や茎、根の部分を乾燥させた細かく粉砕した茶葉を使用することがおすすめだ。茶葉が大きい場合には、約1Lのお湯にひとつかみの茶葉を加えて、弱火で約1時間煮出す。お湯の色が薄い茶色に色づいてきたらできあがりのサイン。もし、ティーパック入りの茶葉があれば、沸騰したお湯に入れて約5分蒸せばできあがり。
基本的にはほんのりとした甘さがあるが、甘さが足りない場合には、好みではちみつを加えて甘さを調節するとよいだろう。
基本的にはほんのりとした甘さがあるが、甘さが足りない場合には、好みではちみつを加えて甘さを調節するとよいだろう。
ブレンドティーで楽しむ
独特な苦みがあるアーティチョークティーは、ハーブティーにして苦みをやわらげて飲むのもよいだろう。ペパーミントとルイボスティーとブレンドしたり、ダンデライオンルートとレモンバーベナと組み合わせしたりするのもおすすめである。ハーブでなくても生の生姜やレモンを加えて飲むのも美味しい。また、ベトナムでアーティチョークティーの定番として飲まれているのが、ちまきの笹の葉に香りが似ているパンダンの葉とアーティチョークを数時間かけてじっくりと煮込み、煮出す方法である。煮出したら、熱いうちに、好みで砂糖を加えて甘みつけてアイスで飲むのが地元流の飲み方になる。
結論
つぼみの部分を食べるイメージが強いアーティチョークであるが、実は世界中ではハーブティーとしても楽しまれている。生のままだと手間がかかってしまうが、乾燥茶葉が手に入れば手軽に楽しむことができるので、ぜひとも一度も試してもらいたい。そして、ブレンドティーも違った味わいを楽しめるので、ぜひお気に入りの1杯を見つけてみよう。
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